じょ〜じ君帰らぬ旅に出る

5月11日、ジョージ・ワシントンUSS George Washington CVN-73 試験航海で横須賀を出港。

毎年変わらぬ、クルーズの季節の幕開けだが、今年は2008年に来日したじょ〜じ君離日、ろなるど君と交代のため、姿を見るのはこれが最後となる。11日の出港は平日のため、行くことはできなかったが、帰りは本日早朝入港となるため、2009年以来の朝練(奇しくもまったく同日だ)で出勤前に東京湾一周して押さえてきた。久しぶり…おそらく2012年以来の正調「東京湾フェリーで空母を撮る会」となる。

浦賀水道航路南口入航予定時刻は0640、しかも続行で給油艦ラパハノックUSNS Rappahannock T-AO-204、しばらく間隔を開けて貨物弾薬補給艦ワシントン・チャンバースUSNS Washington Chambers T-AKE-11も入るという大名行列状態。今回は朝練のため随伴艦は捨てたが、ラパハノックは後ろに見えており、横須賀港で待ち受けていたら重なっていい写真も狙えたのではないか(というか某新聞社の写真で見た)。

家を2時過ぎに出て、アクアライン経由で金谷に向かう。余裕の進行で港に着いたのは5時前、まだターミナルも開いていない。天気は相変わらずの曇りで、なんと時折雨もパラつく有様だが、ベタベタに曇っている感じでもない。

0620、1便出港。同業者の姿はなし。すでにじょ〜じ君はかなり接近している…いつものパターンである。頭を取ることは難しいだろう。おおよそ2009年の時と同じ進行…いや待てよ!?じょ〜君の歩みが遅くなってきた。いつもだったらここから怒濤の増速で、あっという間に前に出るのだが…前に1隻いるからだろうか。いやそれだっていつもは待たせて抜いていくのである。が…

完全に止まってしまっているようにも見える。が、停止しているのなら、真横のアングルから正面に移行するに従ってフレームの中で左右に余白ができて行くはずなのに、一向にカツカツから小さくなって行かない。ということは少しずつでも前進しているのだ。

しかし、ここまで来てしまっては、もうこちらが道を譲ることは絶対にない…

これは大変なことになった!頭を取ったことは、遙か遠くのタイミング以外では2012年出港の一度しかない。しかしあの時も大満足ではあったが、これよりは遠かった。以前書いた(かもしれない)が、フェリー撮りには師匠ともいうべき、私が撮り始めるずっと前から実践しているおじさん(おじいさん 最近見かけないが…もっとも私もフェリーに乗ったの久しぶりだし…)がいて、その方も頭を取ったのはカール・ビンソンの1回だけだと言っていた(おそらく2003年)。今回はその時よりも、いや今までどの入出港撮影よりも近いだろう。

素晴らしい…空母を待たせて悠々前を横切るフェリーとは…こんな光景を夢見ていたがこれは本当に夢か幻か!?

ついに正面まできた!昔、10年前か、横須賀サマーフェスタの真っ最中にキティホークが入港してきたことがあり、しらせの甲板から夢中になって撮ったことがあるが、アングルはあの時と同じ、目線の高さもほぼ同じか、だが一応外洋?を行く航行中の姿である。

ここでCPAを通過、後は逆光になるし離れるに任せて行くおまけタイムである。

我が東京湾フェリーかなや丸のウエーキを踏んで湾内に進んで行くじょ〜じ君。

入航予定時刻があまりにジャストのタイミングのため、思わず勢いで来てしまったが、これは本当に東京湾フェリーで空母を撮る会の歴史に残る伝説の1本!?しかもお別れ航海である、空母の方でも「最後だしフェリーに乗ってる奴らにいいもん撮らせてやっか?」と配慮があった!?のではとさえ思えるひとときであった。
最後の出港はお見送りできないが、じょ〜じ君、お元気で。また東空会でいつか会いましょう。

練習艦隊舞鶴入港を迎える

近海練習航海中の練習艦隊の入港を撮りに、舞鶴まで行ってきました。

ま、普通の顔ぶれだったらさすがに練習艦隊で舞鶴までは行かないんですけど、今回舞鶴はくらまも一緒に入るというので、それならと前乗りで出かけていったもの。前日はなぜか松本から高山〜福井経由で600kmというわけのわからない経由で夜遅くに舞鶴へ。

…朝起きてみれば、水曜位までの予報では晴れのはずだったのが、お約束の私の雨男パワーでしとしと降っているという有様。そもそも、前日の時点でも降り始めるのは午後からという予報だったのに、夜中から降り出していた。どうしてこうなんですかね…

まず朝方、先に入港していたしまゆきが出港、本隊を迎え?に行く。反航で行き交って0800前、一番で姿を現したのは今回の本命、お別れの日も近づいてきたくらま。

数年前、寄港したワリヤーグを撮った時も、まったく同じ天気で急に土砂降りになったかと思うと、ちょっと明るくなって日差しがさしかけたりで、まるであの日にタイプスリップしたようだった…

お供のゆき達は今回どうでもいいのでw急いで移動、追撃戦に入る。先ほどの俯瞰ポイントから岬のトンネルを抜けると、航路は左にカクンと曲がって湾内に入り、再接近点で撮れる場所に来る。ここは本当に触れそうな位近くを航行する大迫力のポイント。おそらく100mちょっと位しかないのではなかろうか。

送りでドゾー

その後、しらゆき、せとゆきと見送るも、まともな写真がないのは…

こんな写真を撮っていたからなのですwwww

旗艦は来なさそうなので、港に戻ることにしたら、沖泊めのひゅうが君が抜錨している。

と、みるみるうちに動き出したw のでもう一度来た(戻ってきた)道を戻り追撃戦に。

生まれる前からずっと見続けてきて、進水、就役、そしてついこの間までいつでも当たり前のように逸見の岸壁にいたひゅうが君も、これから見る機会はあまりないんだろうな…ちょっと寂しいです。

そしてこいつらもめったにお目にかかれない舞鶴組、あたごとみょうこう。本当久しぶりに見ました…

最後に11時過ぎ、事前の入港予定にはなかったかしまが入港してすべて終了です。

最後に…くらまより先にお役ご免になり、無残な姿をさらしているしらねの姿を…

ボノムリシャール恒例の横須賀T&G

2015年1月18日、強襲揚陸艦ボノムリシャールUSS Bonhomme Richard LHD-6が横須賀に寄港した。

といっても、毎年この時期にやる謎の玄関に入って帰って行くタッチアンドゴーで、正式には寄港?とも呼べない行動。もちろんそうだろうなあと思っていても、一般人が事前にわかるわけないので、とりあえず展開するしかなく…

でもなにげにボノム君も結構撮ってるし寒い朝暗いうちから起きて行くでもないだろ…と思いながら寝付いたら、5時半過ぎに起きてしまったwので仕方なく展開。

巨大船情報に0700と出ていたので、フェリーではいま一つ当たる便がない
オカ撮りで0800前に現着すれば…との進行で、ちょうど射点に着く頃にのっそりと現れたボノム君。11月29日に佐世保でデッキの修理中のところを見ているので、珍しくひと月半という短い間隔での再会である。日頃恋い焦がれている横須賀の揚陸艦群もこれでは有り難みが薄れるというもの。

ぐいっと回り込んで湾内に入ってくる。今回は(も?遠すぎて確証はないが)HSC-25のMH-60Sをデッキ上に2機搭載していた。もちろんというかなんというかオスプレイハリアーはなし。

ヤンキー4の自衛艦群を前にさらに進むが…

実は、米軍バースには空きがないのだ。この時点でトンボ帰り決定だが、私も話には聞いたことはあるが初めてなので、本当にこんな港内まで入ってくるとは思わなかった。

タグが押し引きしてくるりと向きを変え…

本当に出て行ったwwww

(当たり前だが)赤灯には誰もおらず、見送る者もいない中再び東京湾に漕ぎ出すボノム君。INSの精度試験とかなんかね?目隠し航法みたいな…

この時点で港外の錨地ではなく沖に向かう気満々につき、フェリーに向かおうかどうか迷ったが、巨大船情報には出ないので今ひとつ判断がつかず、そうは言ってもここにいつまで居ても仕方がないのでとりあえず久里浜に向かった。

しかし、フェリーターミナルには余裕で間に合ったものの、これまた時間が合う便がなく、諦めて分遣隊長の散歩に向かったのであった。これはその途中、久里浜のア○中治療病院のところから撮ったすでに浦賀水道航路を抜け南航する姿。

それで、そんなに急ぐのだからとっとと帰ったのだろうと思っていたら…城ヶ島を散歩していたら、相模湾内でプラプラしていたのです。

去りゆくペリリューを寄船で見送る

2014年11月29日、修理中のボノム・リシャールのピンチヒッターとして8月より佐世保に臨時配備?されていたタラワ級強襲揚陸艦ペリリューUSS Peleliu LHA-5が佐世保を出港した。

いかに土曜日といえども、普段の私であったらこんなネタを撮れるはずもないのだが、なんと、今回これで本国に帰投して退役か?と噂されるペリリューの、本当なら最後の姿を撮ってしまった。撮れてしまった…

…のにはわけがある。翌日11月30日は築城基地航空祭、以前は一生行くこともあるまいと思っていた基地に、なぜか2010年以来4回連続皆勤の私は、前日入りで九州に降り立っていたのだ。そして、九州ナマコ軍団の総帥、tamo太郎が、沖がかりでなんとか海に浮かんでいる姿を撮ることもできるし、ヌルい写真だけども撮りに行かないか、ということで、築城の予行はすべて捨てて、佐世保までわざわざ行く計画にしてあったのである。

ところが、前日金曜日になって事態は急転、沖泊めのペリリューが立神に接岸してしまったというのだ。これではちゃんとした姿を撮ることは難しい。さらに夕方にはもう一度急転!なんと土曜(つまり翌日、私が九州入りする日)の午前中に出そうな雲行きだという。

私は例年土曜朝一のスターフライヤーで行くことにしているし、もちろんもう切符は買ってしまっている。前日夕方に変更などできるはずもなく、だいたいまだ家に帰り着いてもいない。Tamo太郎はなんとか今から来られないか、と言うのだが…こればかりは。

退役が噂されている艦、しかも私は今までタラワ級といったら、ノーフォークで修理中のナッソーを見たことしかない。これはなんとしても見たい、千載一遇のチャンスなるも、さすがに手も足も出ず、勝負は土曜日へ。

さて例年通りの羽田発0740・北九州着0930のスターフライヤー073便で九州入りを果たした私、去年はアプローチ中の機窓から前日予行のブルーが飛んでいるのが見えたが、今年はなんも飛んでないな〜、などと思いながらゲートを出ると、いつもはイライラしながら待っているtamo太郎がいない。ペリリューはどうなったのか、私を置いて1人で佐世保へ行ってしまったのだろうか(一応それでいいから私を置いて行け!とは言っていたのだが)、電話すると「車洗ってる」という。なんじゃそら! どうすんだよ佐世保!聞いたらまだ出ていないというではないか、それなら行くしかなかろう、ダッシュだ、181km離れた佐世保へ!

さて現地へ着いてみると、ペリリューはまだ出港していなかった。というか、水船も舷側について水面フェンスも貼られ、とても動きそうにない雰囲気である。当初は動かなくても沖泊めなら…ということで期待していたのだが、こんなバラ積み船が出前にデ〜ンと邪魔している絵で永遠のさよならとは…それでもまあ見られただけ幸せものだ、ということで自分を納得させるが。


本日の佐世保は横須賀よりすごい軍艦ラッシュ、日米ありとあらゆる軍艦が沖までひしめき合っている。立神にはこちらも先が見えてきたくらまの姿が。

1枚の写真に、ボノムリシャールとペリリュー、2隻の強襲揚陸艦が並ぶ図。ノーフォークやサンディエゴなら珍しくもないのだが、本国外ではなかなかインパクトのあるシーンである。と言って以前私は横須賀でキティとカール・ビンソンの空母2隻顔合わせを見ているが…

本日は夜から苅田において築城基地航空祭前夜祭(という名目の九州ナマコ軍団飲み会)があるため、あまり遅くまでは佐世保にはいられない。もし明日出港するとしても、今日佐世保に泊まりなど思いもよらない。まずはここ数十分で出港するはずもなかろうと(てゆーか限りなく本日出港が無理)佐世保ではおなじみの駅高架下のチャンポンの名店、香蘭で昼飯チャンポン定食。さてこれで…と、もちろん動きは何もない。帰らなければならない時刻は刻々と迫る。名残惜しい永遠の別れと、諦めかけたその時!

16chに、どうも動きそうな兆候が見られたのだ。しかしすでに時刻はビンゴタイムギリギリ、帰らなければいけないのだが、ここで逃したら一生後悔する、どうする!?寄船行くか? ということで、佐世保の入出港艦撮影ならおなじみ、市街から30kmも離れている西の果て寄船へ向かうことになったのである…

果たしてペリリューは動いた!貯油所のある庵崎の陸地の上に、ゆっくりと動くマストが見える、そして姿を現した!

すでに時刻は1600になろうとする、赤い西日に照らされて、初めて動いている姿を見たタラワ級強襲揚陸艦5番艦、ペリリューは目の前を過ぎていった。

高後崎を通峡、外海に出るペリリュー。恐らくもう二度と佐世保に戻ってくることはないだろう…(万が一戻ってきたら許してね)、最後の別れが、こんな素晴らしいシーンになるとは、何年ぶりかの寄船で見送ることになるとは…今年一番の、9月のいずもよりも感激した大勝負であった。

そしてすでに確信犯で遅参となった苅田での飲み会で、吊し上げを食らったのである…

見たりF-35平成26年度航空観閲式

10月26日、陸海空3自衛隊が持ち回りで開催し、今年は空自の番となる平成26年度航空観閲式が百里基地にて挙行された。

観艦式はもう9回位?、陸自観閲式は1985年に中曽根さんを目の前で見たことがある1回きりだが参加経験あり、だが一番狭き門の航空観閲式は今まで一度も中で見たことがなかった。今回縁あって券を頂き、初参加と相成った。数日前の予報ではまあまあの天気のはずだったのだが、そこは私の参加イベントだけに直前になってみるみる悪くなり、展示飛行中が最悪の真っ暗といういつものクオリティになりましたが、生暖かくご覧下さい。

1040、陸自ピューマ(01023)に乗って百里に降り立った観閲官は足立ナンバーのフーガに乗って現れた。そこから執行者、受閲部隊指揮官等の挨拶の後、クラウンのオープン特装車に乗って地上部隊の受閲。

観閲に先立って、302飛行隊のF-4EJ×4機が上がる…が、手前に妙なものが…今回の航空観閲式にあたって、ロッキード?がF-35Aのモックアップを持ち込んだのだ。どうやって搬入したのかわからないが…VMM-265のMV-22Bと並んでエプロンの端で展示となった。というわけで、あくまでもハリボテではあるが、新旧交代のシーンが実現したのである。

天気最悪の航空部隊の受閲飛行はすべてかっ飛ばします…と言いたいところだが、私は初見となるシグナスだけ。政府専用機は20-1101が参加。

航空機の展示地上滑走シーン。先陣を切って進んでくるのは304飛行隊の802、841号機。

802号機は岐阜にいる801号機に続くF-15J2号機、セントルイスのマクダネル・ダグラス社製の実戦部隊最古参である。AAM-3、スパロー(いずれも模擬弾)4発ずつのフル装備。インテイク脇には空自60周年記念のマークが貼られている。

航空祭と違ってひな壇が設けられている航空観閲式ならではの高さで見ることができた。

続いても築城組、第6飛行隊のF-2Aは551・552号機が参加。おいしそうな機番の551はJDAM、552はASM-2のコンフィギュレーションとなっている。

ファントムは地元302飛行隊の404と390号機が参加、404号機はTERにMk82を装着したスタイル、390はASM-2を2発搭載。

こちらでも去る者、来る者の鮮やかなコントラストを見せる競演が展開されました。

地上展示のなかったRF-4Eは903(47-6903)号機が写真撮影をシミュレートしたローパスを実施、最後に華麗なブレークを。

イーグルは305飛行隊の812(22-8812)による機動飛行。湿度の高い若干蒸し暑い日ゆえ、ベイパーを出しまくり。



そして航空観閲式初見参、XC-2(08-1201)がC-1FTBを従えて飛行展示を行った。

ブルーも前半の種目のみ?の変則プログラムで飛行を行ったが、天気も悪く特にご紹介するほどの写真がないので省略…ラストは今回の空自60周年を記念した、「60」の数字を描いたT-4のマスフライト。

F-35モックアップは、近くで見るとなんかツルンとした質感のない仕上がりのようだが、三沢で見たときの本物のF-22もこんなものだったような気もする。…が、大きさについてはこれが正真正銘のものであるので、とにかく小さいという印象。F-2よりさらに1.5回り位小さい。写真撮影をする側にしてみればホンマにラプターにしてくれれば…という思いしかないが…
なんか、セイバーを思い出す感じ?それは言い過ぎかもしれないが…それでも、あと数年すればこれが普通に日本の空を飛び始める。それならそれで慣れるしかないし、まあ意外に格好いいのかもしれない。特に後ろからのアングル。某先生は、実機は絶対後ろから写真バチバチ撮らせてくれないのに、モックアップなら撮り放題だヒャッハーとか言っていたとかいないとか…

かいつまんでご紹介してきた空自60周年航空観閲式、ラストはVMM-265のMV-22B(Bu.Bo.168032/EP09)で締めさせて頂きます。

シンガポール海軍スプリーム出港を撮る

すいません…もう4年も前の話なんすけど、シンガポール海軍のフォーミダブル級フリゲイト、スプリームRSS Supreme 73の出港を撮影した記録を作ってみたんで、例によって写真だけですが(というか文章で補足するほどの内容もないので)お楽しみ下さい。
ちなみに、2010年8月24日、快晴の暑いけどカラッとした空気の気持ちいい日でした。





ちなみに不肖私、フォーミダブル級は日本に寄港したステッドファストSteadfast、ストルワートStalwart、そしてこのスプリームと3隻を撃破、非常にゲンがいいフネです。残る3隻も来航お待ちしております。