アドミラル・パンテレーエフ函館寄港

2015年5月28日アップ

2010年10月15日、帝政ロシア時代以来115年ぶりに、函館にロシア海軍のウダロイ級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフАдмирал Пантелеевが寄港した。
同艦は親善行事、一般公開など一連の行事を行った後、10月19日に出港したが、この様子を撮りに行ったので公開します。

撮影行は諸般の事情により(飛行機が嫌いだし宿代を浮かしたいだけ)新幹線で八戸まで行き、青森へ、青森からはフェリーという贅沢なプラン。青函フェリー深夜便のあさかぜ21で函館へ渡る。

特に観光シーズンでもなく、徒歩乗船は私たちだけ、トラックも数台という寂しさで、すでに初冬の風情を漂わせる青森を出港したのであった…

あさかぜ21の船室。青函フェリーには遊びの要素はいっさいない。質実剛健、寝るだけの部屋である。フェリー船旅ガイドやその道の達人などは女性の一人旅は避けた方がいいなどと言われるが…ここで明朝0600着まで4時間ほど仮眠。

朝6時、身を切るような寒さの函館に到着。立派なターミナルでバスも来る津軽海峡フェリーと異なり、誤解を恐れずに言えば放り出されるように車両ランプから下船。今回撮影に参加して頂いた同行の方にお迎えに来て頂いた。

駅前で朝食など食べた後、さて撮影に入る。まずは(当時)大間便の津軽海峡フェリー「ばあゆ」と併走。

現在はインドネシアで第二の人生を送っているらしい?「ばあゆ」の在りし日の姿でした。

今回のホストシップは舞鶴(当時)のあまぎりJS Amagiri DD154。

あまぎりの追いをドゾー

さてパンテレーエフは1000前位に、ロシア艦おなじみの白煙をモクモク上げて出港、まず駒ヶ岳をバックに一枚…と撃ち方始めてみたが、昼になりかなり温度が上がってきて(暑いくらいに)、陽炎がひどくなってきた。これはいかん…

またチェイス機のスピードが遅く、諸般の事情によりあまり接近もできないため、私のあまり好みでない7:3よりかなり横がちの、さらに陽炎メラメラという残念な結果に終わってしまった。ここからは一連のシークエンスをご覧ください。




こうして、津軽海峡を面舵にとって、母港ウラジオストクの方に消えていったのである。

ここからはおまけ。海自函館基地隊の岸壁にいた函館海上保安部所属の巡視船びほろPM-03(2013年3月退役)

びほろと並ぶ函館基地隊の主、第45掃海隊のとびしまJS Tobishima MSC678とゆげしまJS YugeshimaMSC679(とびしまは2014年退役)

ラストは函館市青函連絡船記念館摩周丸です。