我が社10隻+2隻一網打尽

え〜…いろいろありまして、平日に横須賀に来ています。

別件で休みを取ったのだが、見事にドタキャンを食らいまして、それならと転進したのがおなじみこの地点である。

まず、ノーマークだった沿岸警備隊のハミルトン級カッター、メロンUSCGC Mellon WHEC-717が南航してきて焦る。おいおいこんなん聞いてねえぞ!これはもうどうしょうもないので、岬を回り込んだ浦賀側から後打ちで。

天気は私らしく、どんよりと曇ったイケてない空模様だが、なぜか待っている間に雲が流れ、爽やかな青空と日差しが降り注ぐように。いつもの我々の撮影行と逆ではないか…と、1400過ぎ、ついにお出ましであります。

まず青空の下に浦賀水道航路に飛び出してきたのは護衛艦おおなみJS Onami DD111。さっきまで視程も良くなかったのだが、スカイツリーがくっきり見える程に良くなってきた。

自動車運搬船GLOVIS PRESTIGEとすれ違う護衛艦おおなみ。

2隻目、さざなみJS Sazanami DD113。航行している姿を撮影できたのは恐らく初めてである。

3隻目は護衛艦はるさめJS Harusame DD102。こちらは前々回の観艦式本番で乗艦したおなじみのフネである。

4隻目は新鋭てるづきJS Teruzuki DD116。この辺までは最高の天気だったのだが…

風の塔をバックにGLOVIS PRESTIGEとすれ違うてるづき。

5隻目…まだ続くの!?護衛艦あまぎりJS Amagiri DD154。ここからはいつしかすっかり最初に来た時と同じようなどんより曇り空に…

6隻目、これを待っていた!今回狙っていた真打ち、ヘリコプター搭載護衛艦くらまJS Kurama DDH144。スカイツリーとのツーショットはあと何回撮れるかわからない貴重な記録、できれば1隻目で来て欲しかった…

単体でくらまをもう1枚ご賞味下さい。

観音崎変針点を通過し浦賀水道航路南口を目指すくらま。

鋸山をバックに進むくらま。航路外の東側を大外から抜いて行くのは東海汽船の新鋭、セブンアイランド大漁

7隻目は再び汎用護衛艦に戻ってたかなみJS Takanami DD110。

8隻目、地元なのに意外とちゃんとした航行する姿を撮ったことが少ないミサイル護衛艦きりしまJS Kirishima DDG174。

すっかりヌル〜い色合いになってしまったところで殿、ミサイル護衛艦あしがらJS Ashigara DDG178。

ほとんどミニ観艦式である。浦賀水道航路の南端から入口まで、見渡せば9隻が並ぶ大パノラマ、ここまで大名行列ならどれかがフェリーに当たるのではないかと固唾を飲んで(大げさ)見守っていたが、引っかかったのは最後のあしがらのみであったようだ。しかしそれは、なんと午前中に出て行って戻ってきた海洋観測艦わかさJS Wakasa AGS5104とフェリーの三つ巴になる激しいもので、この写真の時はその後のコンテナ船だが、あしがらが面舵に取って停止(辛うじて1号灯浮標の南側で航路外)するほどの輻輳ぶりであった。フェリーも大きくS字の航跡を描き、乗っていればかなりの至近距離であしがらを撮れたと思う。

さてこれで終わり…と帰り支度を始め歩き出したら、なにやらまた1隻来るぞ!?もうやめて欲しいがアメちゃんだ!!カーティス・ウィルバーUSS Curtis Wilbur DDG-54だ!!仕方ないから慌てて引き返す。

わかさとカーティス・ウィルバーのすれ違いのシーン。
こうして我が社出港9隻、しかも隊も母港もバラバラのなんだかよくわからない一団で出て行ったのと帰港1隻、さらにアメリカ海軍が1隻、沿岸警備隊が1隻、合計12隻という最後は飽きてくるような大漁旗で、本日の闘いは幕を下ろしたのであった。
願わくば、もう一度晴天のもとでくらまをここで撮りたいものである…