CAPSULEライブパーティin代官山UNIT

”CAPSULE” live party at Daikan-yam

代官山UNITで行われたCAPSULEの新作アルバム「Lounge Designers Killer」発売記念ライブパーティに行って来た。
CAPSULEはプロデューサー中田ヤスタカ氏とボーカルこしじまとしこ嬢の2人編成ユニットで、2年ほど前にハウスシチューのCMソングを手がけていた。最近はジブリとのコラボ企画が多く、映像作品にいくつか使われている。今回の新作もジブリのショートアニメ作品のテーマ音楽になっていて、階段には鈴木敏夫社長からの花が飾られていた。作風はピチカートの流れを汲む女の子女の子したポップスで、普段アタシの聞きつけないジャンルであるが、同居人がめざとく見つけてきて車の中で聞いておったら、結構いい感じだったので、せっかくの機会ということで日曜の晩に代官山まで出てきたもの。1930開演とのことで、余裕を持って1800に着いてみると、すでに入口付近には長蛇の列。T字路を越えて、なんと駒沢通りを恵比寿の方までずっと延びている。慌てて車を駐車場に入れ(こういう時に限っていつもの駐車場に行くには山手通りの交差点がUターン禁止のため中目黒駅周辺の路地をぐるっと回り込まなければならない)、列に並ぶも、すでに前には250人ほどがいると思われ、後方もみるみるうちに列が伸びて行く。これ、全員入り切れるのか?皆も同じ事を考えているようで、あちこちで「ここそんな大きいハコだったけか?」という声があちこちで聞かれる。
最終的には800〜1,000人ほどになったろうか、1930に列はそろそろと動き出した。しかし、オープンが1930なんてライブ初めてだし、開場と開演が同時ってどーゆーこと?ドドドドとなだれ込むように狭い階段を降り、人にもみくちゃにされながらとりあえずドリンクをもらって、人の波をかきわけかきわけ、なるべく奥の方に進む。
なるほど開場と開演が同時ということは、ずっとDJタイムになっており、カプセルが登場したのは2000を過ぎてから。なぜか司会のお姉ちゃんが仕切るが、その仕切り方がたどたどしく、田舎の行政主催のイベントのような妙な雰囲気。まず最初にスタジオジブリ百瀬ヨシユキ氏が登場しての軽いトークと、氏監督によるショートアニメムービー3本(70年代日本アニメ時代の宮崎作品リスペクトの作風と現代技術の融合)の上映の後、ファッション誌「CUTIE」との連動企画である、作品中に登場するキャラのファッション人気コンテストで決定した衣装のファションショーなど、なんか盛りだくさんかつますますミョ〜な雰囲気に・・・学祭みたいだな。しかもオタッキーなんだか最先端なんだかわからない・・・
打ち込み主体のユニットゆえ、vo.とDJの2人編成で他の楽器はなし、さらにパーティだけあって、演奏自体は9曲ほどで、ライブ色は薄くアンコールもなかったのだが、楽曲自体もさることながら、アニメがことのほか良い出来で、ちょっとDVD買っちゃおうかな・・・という気分。オシャレだよね〜、あれ結婚式の2次会の開会前とかに流したりしたら「ムム!こやつデキる!」と降参します。
あの長い行列が全部納まるのか気になっていたのだが、結局後ろの方は入場制限で入れなかったらしい。私のような当日券が入れて、初回版カットのCDを買うと付いてきた入場券持参なのに追い返された人は気の毒様。でも本当に、極右と極左はぐるっと回って同質になるって言うけど、代官山でジブリのアニメ目当ての客が踊って、MCで「今日はみんなオシャレキッズばっかりで(笑)」って言ってたけど、オシャレでもキッズでもない私としては、それでも「オタクと最先端って回り回って同じになるんだな〜」と妙な感想を持った久々のライブであった。
始まりは遅かったがハネたのは普通に2200過ぎで、新大久保で軽くメシ食って帰った。