7月恒例奥多摩で山歩き

A stuffed Japanese boar

先週末、申し訳ない位あまりに楽しく過ごした反動か、わかってはいたのだが会社と家との往復で何もできない1週間。
ひと月ほど前にちょっとめげたことはあったが、ここ3カ月ほど、連日更新を自分に科してあらゆる話題を書き殴ってきたが、この週は書きたいことはあれど(当たり前でしょ、年に1,2を争う大イベントなんだから)帰って寝るだけのフラストレーションの溜まる日々だった。
というわけで、やっとこのクルシミから解放された週末。もうあの北国の夢から1週間経ったのか、現実は厳しい・・・天気は相変わらずパッとしないし、でもなんとか雨は降らなそうなので、2週間ぶりにドライブに出かけてみた。
実は、同居人が来週から在宅勤務になるというので(別に高い教材買わされて会社がトンズラとかそういうのではありません)、朝に会社までパソコンを取りに行かなければならないのだ。先週以来の疲労もピークなのだが、このおかげでそこそこ早起きさせてもらえ、かといってその後遠出できるほど早朝に取りに行くわけにもいかない。一度家に戻って一式を置いたら(こういう時はオープンカーは便利♪)、目指すは奥多摩
こちらも久しぶりのカタネでパン買って、シフトを握る手にも難儀しながら、調布から中央道に乗って八王子へ。滝山街道経由で檜原を目指す。昔バイクで良く通った道である。朝は涼しかったのに、さすが灼熱の八王子、屋根を開けていれば日差しがジリジリと暑いが、この位でないと同居人が屋根を開けさせてくれない。5月位までは毛布をグルグル巻きにして、それでも寒い寒いというので、正直オープンドライブを楽しむには1人でないと・・・ああ理想と現実の乖離。
本日の目的は、奥多摩周遊道路の檜原側からちょっと進んだ所にある「都民の森」。なぜか車になってからあまり足を運ばなくなってしまった奥多摩で、ここに来るのも2年ぶりのこととなる。これからふた月ほど、夏の暑いピークには三浦半島には行く気も起こらず、もっぱら山歩きをメインにするつもり。

2年前のことは本隊の日記に書いたが、ここは「都民の森」などと何やら世田谷辺りにありそうな耳触りのいい名前とは裏腹に、藪漕ぎのような道なき道が網の目のように張りめぐらされた、なかなかハードな山の公園。一番奥の三頭山まで登れば往復4〜5時間もかかり、本格的な山の装備で登って行くグループもちらほら見受けられる。こちらは雨具も持たず、Gパンに革靴でサラリと一周するつもりだったのだが、「生活の森」と名付けられたゾーンの登り口から上がっていったところ、どこが「生活」なんだか・・・というハードさ。まあ前回もこの一帯を彷徨ったので、どれほどのものかは知っているつもりだが、登山道がほとんど整備されていないような印象。この季節だからすぐに雑草が生えてきてしまうのは仕方がないのだが・・・
曇っていたこともあり、それほど暑くもなかったが、今年初めてたっぷり汗を絞った。1時間半をかけて前回も折り返した鞘口峠まで登り、そこからはあれ?10分で出発点の森林館まで戻ってきてしまった。人間はバテバテだが、ふうこは相変わらずの健脚ぶりで、急登もなんのそのスタスタ歩いて行く。
昼食は周遊道路を抜けて、奥多摩湖畔にある食堂でそばでも食べようと思っていたのだが、森林館になかなかよさげなレストランを発見し、ふうこさんには車で留守番してもらってここで食事にする。

新しい建物の中の小ぎれいなレストラン「とちの実」で、ざるそばと舞茸丼のハーフセットを注文。お値段は950円?だったかな、ちょっとお高いけど、味・量ともに満足。セルフ方式で、建物の外にはテーブルもあるので、今回はやらなかったが断れば外テーブルで犬連れランチもできるかも。

畳敷きの休憩室があったり、なかなか使い出のある施設になっている。東京からは手頃な距離なので(てゆーか、ここも東京なんですけど)、皆さんぜひハイキングに行ってみて下さい。
あとは食事の時間を気にする必要もなく、周遊道路でオープンドライブを楽しんで奥多摩湖まで降りてくるのだが、風張峠の尾根を越えて西コースに入った所で、後ろから結構なペースで追いかけてくるインテグラが。なんか・・・この間の榛名湖と同じ状況になったぞ、しかしこの車はいかにも走り屋の仕様、勝てるわけないと判断し、素直に道を譲った。ハザードを消して左に寄せていたのを戻そうとしたその時、もう1台ねじ込むようにしてCBR1000RRが抜いていった。調子に乗りやがって・・・事故んなよ!と悪態をついてこちらもまたちょっとペースを上げたのだが、1分も経たないうちに前方に寝ているバイクを発見・・・
あ〜あ、本当にやってやがんの。怪我はないようで、必死に起こそうとしているのだが、パニクッっているのか、超軽量リッターマシンはなかなか起こせない。道路の真ん中を塞いでいるので知らん顔で抜いて行くことは当然できず、同居人には後方の防護にひとつ前のコーナーまで走らせ、こちらは「どけどけ!起こしてやるから」「すいません、力が入らなくて・・・エンジンがかからない・・・」
なんだよ、免許取り立てか〜?こんなん横になったからパイプにガソリンが来てないだけだ、セル回し続ければかかるよ・・・キュ〜ルキュルキュル・・・「かかった」
ウエアはしっかりしていた物を着ていたので、破けはしたけどかすり傷程度で済んだようだし、フォークも曲がっておらず充分走れる。まあ20万コース? お気の毒様だが怪我と弁当は自分持ちだ、これだけで済んだんだから運がいいと思わなきゃな、ということで先に送り出す・・・あ、ミラー折れたの置いてっちゃった。
まだピカピカの新車だったから、いきなり限定解除組かなあ。奥多摩は昔後輩が事故ったこともあるし、路傍の看板に書いてある「ここで事故を起こすと救急車が来るまで2時間かかります」というのが脅かしでないのも身をもって知っている。思えば、私が初めて119番を回したのは都民の森の駐車場だったっけ・・・東コースだと搬送先が2つあって、阿伎留病院ならセーフ、青梅市立病院ならアウト!というのも、当時教わった。後輩はバイクは廃車だったが怪我は脚の捻挫程度だったので、余裕で阿伎留送りだったが、そのすぐ後に青梅市立に運ばれた奴もいた・・・それは正直、かなりヤバくて、一度見舞いに行ってもうダメだと思ったが、なんとか生還して今は普通に社会生活を営んでいる(バイクではなく車で、当時新聞にも載った事故だった)。

この後は平穏無事に小河内ダムまで出て、一服して吉野街道経由で横田の横に出て、サラリと駐機状態を確認して帰路に就いた。ちょうどR/Wエンドに直角に出る路地で信号待ちをしていたら、目の前にATIDC-8が着陸!してびっくり。
本日の走行距離は184km。最近天気もずっと悪く、なかなか車のいい写真が撮れません・・・トップPhotoは森林館にあったウリ坊の剥製。ふうこより小さかったが、剥製になってるってことはこのカワイイのをズドンとやったのかな・・・?