噂の百里基地航空祭

USAF demonstration team”Thunderbird

空自百里基地航空祭がいよいよ7月30日に迫ってきた。
百里といえば、思い出すのは・・・思い出すのは・・・地獄。果てしのない地獄。もうあれから2年経つわけか。昨年は陸海空持ち回りで開催される観閲(艦)式が空自の当番で、百里で航空観閲式が行われたため一般向けの航空祭は開催されず(というわけで今年は海自が当番、秋に観艦式が開催される)、航空祭としてはあの地獄以来2年ぶりとなる。
いったい我々は、そして空自は、あの地獄から何を学び取ったのだろうか。霞ヶ浦の北、まさに文字通りの陸の孤島である茨城のど真ん中にある百里は、数ある日本の基地の中で一、二を争うアクセスの難しい所である。公共交通機関といえば、廃止の公算が大きいローカル私鉄、鹿島鉄道だけで、しかも最寄り駅の榎本からでも歩けば2時間はかかるという最悪の立地。ここに最も趣味人口の多い首都圏から軍オタの方々始め家族連れなど十数万人が(多くは車で)押しかけるというのだから、大混乱が起きないわけがない。すでに業界の各サイトとも、この話題で持ちきりで、どうやったら航空祭が終わらないうちに基地に着けるか(笑)果てしなく終わらない机上の空論を繰り広げている。

確かに、前回の空前ともいえる大混乱は、アメリカ空軍のデモンストレーションチーム、サンダーバーズの来日によって引き起こされたものだったが、それを差し引いても百里の人気というのは大変なものだし、基地側のインフォメーションによれば今年は官民共用化工事(民間旅客機便就航のため)の用地に駐車場が削られて、一般見学客用のスペースはほとんど用意されていないとのことで、比例してパイの大きさも小さくなってしまっている。例年、早くの入場のためには前夜から入口前で車で泊まり込みが常態化しているが、今年は早くに並ぶと警察が排除にかかるとの噂も流れており、おとなしくシャトルバスに乗るか、一か八かを掛けて車で行くか(最悪入場できない可能性あり―かなりハイリスクしかもローリターン?)、皆死ぬほど悩んでいるのである。
もう常識的な対策は出尽くしたのだが、その中でもやはり一番なのは2輪、バイクもしくはチャリで行くこと。そりゃバイクがあれば苦労はしないが、現状持っていないものをどうこう言っても仕方がない。原チャリ買って航空祭後にすぐに売るなどという意見もあるそうだが・・・折り畳みチャリ買ってみるかな?
レンジの時は、今持っている奴でも後席を倒せばなんとか1台載せることができた。307CCになってしまってはどうやっても載らないが、いやしかし、屋根を開ければ載せるだけはなんとか・・・だが、これで高速を走るのは大変に危険なような気もする。折り畳みならどうかな? 普通ならこんな狭いクーペに載るわけがないけど、屋根を開ければ出し入れも楽だ。うんうん、これで2台載れば普段から同居人ともドライブ先で便利かな?、と。
それでは週末、ドンキにでも行ってみましょうかね〜、と浮き足立ったものの、そこはさすが呪われた百里航空祭、次にまた難問が・・・梅雨が、明けそうにないのである。例年9月下旬に開催される百里航空祭、もう何年も秋の長雨に祟られ、まともに演目をこなしたことがないのだ。2004年のサンダーバーズも、結局参加しただけで、アクロバットは行うことはできなかった(これが地獄の果てのダメ押しの仕打ち 結局サンダーバーズはこの年秋の超長雨に泣かされ、日本ツアー中全行程でアクロバットを実施することなく帰って行った)。それを避けるために、今回は梅雨明けでもっとも晴れの確率が高い7月に開催日を移したというのに・・・どこまで祟られた航空祭なのだろうか。
もういいや。そこまでして空自のイベントに行くこともないやね。10年ぶりに8耐にでも行ってみるか。いや、今でも当日券はないのかな?大体、梅雨明けんかったらこっちも土砂降り、アルダナのボートレースで有名な1982年の大雨の下でのレースの再現となるのでは!? ジョニーさん、大丈夫!?