激撮! DDHのCIC!?

788年開闢、天台宗総本山である比叡山延暦寺は、京都の鬼門である東の方角を守る霊山。昔から人々の畏敬の念を集めてきたが、その長い歴史の中には最強の軍事基地として為政者に恐れられた時代もあった。ま、焼き討ちの目に遭ったこともあるわけだが・・・

その名峰としての知名度と、かつての都を見守るという山の性格もあってか、草創期の帝国海軍で1878(明治11)年就役の海防艇にその名が与えられて以来、1914(大正3)年就役の金剛型巡洋戦艦の2番艦と、2代にわたって主力艦の艦名に命名され、戦後もいうまでもなくヘリコプター搭載護衛艦として新ジャンルを開拓した海自DDH、1974(昭和49)年に就役した「はるな」型の2番艦にも命名され、現在でも現役にある。比叡は日本軍艦史を彩る代表的な名前でもある。
・・・と、まあそういう話題はおいといて、キャリーに入れればOKというので、延暦寺を見学して来ました。

大講堂の前にある鐘は、誰でも自由につくことができる。さっきからのべつまくなしゴ〜ンゴ〜ン鳴ってたのはこの鐘か〜。京都市内で除夜の鐘をついてきたという釧路の家族の話を聞いてその気になっていた同居人はもちろん喜んで行列に並んでみるが、よく見ると鐘の前には「1回50円」・・・まあ、まあいいか、50円なら良心的だね!

これが国宝、根本中堂。もちろん建物内は連れ込み不可のため、交代で拝観。雪も積もっていますが、意外に暖かいです。

拝観後はこの天気で歩きではどこにも行けないので、またケーブル比叡山駅に戻り大人しく下山することにした。朝からの雨も止んで、傘なしでも歩けるようになったし、市内へ戻ろう。
結局、バスに乗って標高838mの比叡山頂までわざわざ行って撮った写真よりも、ケーブルの山頂駅で撮った方が下界が良く見えた。昨日の大文字山からさらに回り込み、逢坂山を越えて大津・瀬田と琵琶湖が一望の下に見渡せる。天気が良ければもっと遠く、鈴鹿の山々までクリアーに見ることができるのだろうが、これはこれでなかなか幽玄な光景。

距離の長い坂本ケーブルは、途中にほうらい丘、もたて山の2つの駅が設置されている。といっても、形ばかりで通常は乗降する客などおらず、事前に伝えないと通過扱いとなる。

さらに下って路線中間地点、対向列車の2号車「福」号とすれ違う。どんなに路線延長が長くても、つるべ落としの原理で2両がセットになって上下するのがケーブルカーの基本システムっす。
この後は、さすがに寒いこともあり、店内犬OKのカフェがあるらしい烏丸御池新風館に行くべく、カーナビに目的地セットして北白川に出る山越えの道経由で市内に入ったのだが・・・なんと!カーナビの指し示した新風館の位置が全然違うんですけど? 指示された所は堀川通り沿いで、駐車場に車を停めて探してもそれらしき建物はみつからず。コンビニで聞いたら烏丸だって・・・10分近く歩かされました。パイオニアさん、データ間違ってますよ!