江ノ島で生しらす丼を食う

この後、私は朝飯も食っていないし、どこかに出て飯&茶&鼎談タイムとすべく、T6ネイシャ&T5アルミナムの2台は隊列を組んで走り出した。行く先はあてどなく、しかし先導するネイシャごつ号は、先週親を乗せて通ったばかりの六浦逗子線を逗子に向かって走って行く。なぜこの道を選んだのか? オープンで走る車窓?の右側にチラチラ見え隠れする京急逗子線に、ごつさんは多分惹き付けられたのだろうwwww
逗子からは海沿いを走る。普段ならこの時期、湘南になど絶対に足を運ばない私だが、本日は江ノ島で昼飯を食おうということでこちらに出てきたのだ(さっき「あてどなく」って言ったじゃん!?)。

134号は予想したよりは流れていたが、材木座のT字路を過ぎると由比ヶ浜でまったく動かなくなってしまった。極楽寺坂の切り通しで抜けようとするが、祭礼がらみの通行止め。仕方なく現代の逆新田義貞は長谷から要塞都市を抜け、鎌倉山のいつもの秘密のルートで七里ヶ浜に降りてきた。ここから江ノ島までは混んではいるものの、そこそこ流れている。
しかし・・・嗚呼、我々は夏の湘南をナメ切っていた。江ノ島大橋に歩を進めてみれば、のっぴきならない渋滞・・・手前の駐車場には目もくれず、一番奥の県営(市営?)駐車場を目指して進むが、結局ゲート前で40分ほど待たされた。まあ、ひょっとしたら2時間待ち位は覚悟していたので、まあ予想よりは早かったのかと。

本日も分遣隊長指揮下なので、どの店にも入れるわけではない。島をずっと上がって行きドン詰まりに近い所に、犬連れOKの海鮮を食べさせる食堂があるので、そこまで歩いて行くが、朝のうちは肌寒かったものの、午後になって太陽が顔を出して、結構暑くなってきた。これは正攻法で歩いて登っていったら大汗をかくことは必定。というわけで初めてエスカーに乗ってみた。大人350円は若い頃だったら払えない金額だが、すでに人生も店仕舞いの支度を始めるお年頃、ここは金で解決できるならと迷わず払う汚れちまった大人2人であった(いや、主導は私で・・・)。もちろん、抱っこできる小形犬なら乗車?OK。

奥津宮までの参道には、海に面した側に何軒もの食堂が並んでいる。私が以前に入ったことがあって、今回もアテにしていた店はまだずっと先だったのだが、間違って手前の店に入ってしまった。ま、どこでにしらす丼はあるし、店内犬OKなので良しとする。座敷は当然そのまま載せるわけにはいかないのだが、キャリーに入れていけばいいと言うので、分遣隊長にはしばらく潜伏して頂くこととする。

これがいつも食べられるわけではないという生しらす丼950円也。なんか・・・パンフォーカスの広角で撮るとうまそうに見えないなあ。マクロがあればなあ・・・などとごつさんにボヤキつつ、撮影ののち本日の朝食。すでに1500過ぎ、誰もいない店内で2人飯を食いながら先日の某ブログでの怪書き込みの真犯人探しや、E655系の仕様や使用法などで盛り上がる。そう、それで2人とも逗子線を見ながらそわそわしていたのだ。

帰りはまた渋滞に巻き込まれる。まず江ノ島大橋を出て・・・

まさに恐るべき湘南!を1枚で如実に語りきる写真。湘南モノレールの下を通って大船に抜けようかとも思ったのだが、せっかく気持ちいい夏の夕方、混んでいても海沿いを走って行こうと覚悟を決め、この写真の先、片瀬東浜で別れた。上記写真から窺うに、この先に待つのは絶望だけか・・・と思われたが、意外に流れていてそこそこの時間で逗子まで戻ってきた。そこで、本日はここまで食事中にキャリーで待たせたりして分遣隊長の哨戒が足りなかったのが気になっていたので、どこかで散歩タイムを・・・と考える。すでに1800近く、さすがにここから城ヶ島は遠い。冬なら当然七里ヶ浜なのだが、それができないから夏の間は近寄らないわけで・・・この近くだったら塚山公園しかないかな、と横横の横須賀インターを目指す。

塚山公園への登山口に着いたのは、1815過ぎだった。といってもこの季節、まだまだあと1時間近くは明るく、散歩をするにはちょうどいいのだが、本町山中道路脇の登山口からの山道はうっそうとした森の中、すでに所々に点灯している蛍光灯の他はかなり真っ暗。30分位で展望台で横須賀港の軍艦見下ろして帰ってくればいいか、とリードやら支度をして車を降りようと思ったその時!
登山道の方から、人が1人降りてきた。それが・・・ただ者ではなかったのだ。ボワ〜ッとしたカリフラワーのようなヘアスタイル、ヒゲ面に顔はそう、あの懸賞生活をやっていた頃のなすびにそっくり、しかも薄笑いを浮かべている。まあそれだけならいいのだが、問題は服装。半袖のシャツに、下半身はトランクスのような下着?に、なんと裸足なのだ。
塚山公園への登山道は、下の方は階段だがしばらくすると舗装されていない土の道になる。靴を手に持っている様子もない。あれで山道を歩いたら相当痛いだろうに・・・だいたいこの現代に、舗装されているから裸足でOKとかそういう問題でもないだろう。しかも、彼はこの先どこへ行くつもりなのだろうか。
彼が目の前を横切っていく時、車の中だったから良かったものの、あれが人気のない山道で歩いている途中だったら・・・いや相当ヤバイね。あまり危害を加えそうにない朗らかな笑顔だったが、逆に考えるとその方がヤバイ気もする。そんなことがあったにもかかわらず、すでに真っ暗な山道を登って行く私も私だが・・・
山頂に上がってみれば、まだまだ明るい。展望台で昼に横浜ヘリポートから見た、むらさめ型3隻の沖留めを見て、40分ほどで車に戻ってきた。幸いなことになすび君とはすれ違わなかった。あれ、本当になすびじゃないのか?ロケ?