朝霧高原撮影ツアー

Blueforce2007-12-24

え〜、連日の遠出でありますが、本日は趣向を変えて、朝霧高原方面に行ってみましょう。
本当はもっと早起きして、午前順光側、二十曲峠か三国峠の方を開拓したかったのだが、当然起きたのが0900過ぎなので、すでに着く頃にはお天頭様は裏っ側(静岡の方失礼!我が家の方向から見てです・・・)に回り込んでいる。
さて、本日は急ぎの旅なので、変に高速代をケチッたりせず、真っ当に永福から高速に乗る。本日も雲一つない晴天、当然屋根はオープンである。今までだったら閉めているところだが、今の私には無敵の防寒ジャケットがある。さらに、本日は分遣隊長の防寒対策も万全、先日買ったペット用フリースでグルグル簀巻きにしたったわ、これで怖いものなしだ!

・・・というわけで、富士吉田までやって来ましたが。
大月を過ぎ、富士吉田線に入った頃から、周囲の景色にはチラチラと白いものが見えはじめて、都留を過ぎる頃にはすっかり一面の銀世界になってしまった。もちろん、これほどの晴天であるから自動車が行き交う道路上には雪は見られないが、一昨日の東京でも一日中降った雨はこちらでは雪だったようだ、しかもかなりの大雪。高速も路肩ではかなりの量の残雪が積もっている。帰り大丈夫かいな・・・ダメそうなら早々に御殿場から(2日連続で!?)箱根の方に抜けてしまおう。
雪は富士吉田を過ぎ、鳴沢のT字路から青木ヶ原を旧上九一色に抜ける道では、雪の量はいっそう多くなり、景色は黒部か八甲田かという恐ろしさwwww こんな所にチェーンも持たずに、命知らずにも程がある(ナビ画面にご注目下さい)・・・帰りはちょっとマジでヤバイかなあ。しかし、こんな状況でも気温は9度ほど、オープンでの走行が気持ちいい。307CCに乗るようになって間もなく2年、初めて寒い時期のオープン走行が楽しめた気がした。早く買えば良かったのにwwww

しかし、私は知っていたのだ。朝霧高原には(基本的に)雪は積もらないことを。大月から青木ヶ原越えまでの、あの積雪はなんだったんだ、と思うほどカラッとした上九の空気。あ〜!やっぱり朝霧高原はいいなあ!

朝霧高原。ここも、本当何度来ても飽きない場所だ。いくら探しても、まだまだ富士を望む絶景ポイント、超絶アングルの場所の発見がある。

分遣隊長が着用しているのは、子供の頃に元町のグラドッグさんで買った毛糸のフードつきオールインワン。もう着られないかな、と思ったが、結構成長してから買ったものなのでスルリと着せられた。本日も陽射しが強く、じっとしていても寒くないほどなので、車で移動する以外は服は脱がせて日光浴。

本当に天気のいい日で、西側に目をやれば南アルプスが(右側が恐らく北岳)、

北西側には八ヶ岳がはっきりと見える。

朝霧高原という所は本当に不思議なところで、まるで北海道のような雄大な牧草地帯の広がる景色の一方で、振り向くと本州の山間といったこのような風景が同居している。まあ、かつて妙なインチキ宗教に目をつけられて有り難くない知名度の上がり方をしたことがあったが・・・道東の、中標津・別海の辺りの雄大な自然が大好きな私としては、自宅から車で1時間ちょっとで行ける朝霧高原は本当貴重で有り難い存在なのである。

今回の目的はもちろん?年賀状の絵柄探し(まだやってんの!?)なので、本題はこちらのジャンル。だが、いい写真が撮れたからといってここでまた調子に乗って公開してしまうと、本命まで消費し尽くしてしまうので、一応ボツネタでご勘弁下さい。

車の方も、いろいろ工夫して撮ってみたけれど・・・延々富士山ばかりでまた食傷気味に!?なんて贅沢な話だろうか・・・

この間、大観山で試みたアングルに、懲りずにまた挑戦してみました。今度は富士山はバッチリだが・・・

本日は撮影に徹して、ほとんど動かず腰を据えて撮ったので、特にどこへ足を伸ばす間もなく日が暮れた。夕闇が迫れば瞬く間に氷点下の世界だ。路面がカチンコチンになる前に退散退散・・・しかし、樹海に飛び込む前、本栖湖を見下ろす展望台で最後の1枚。いよいよ2007年クリスマスイブの始まりだ!

まだ昼間の熱が残っていることもあり、路面が凍るには早い時間帯。それでも調子に乗らずにかなりペースを落として走っていると・・・両側の真っ暗な森がV字形に切れる前方を見てギョッとした。満月が、あり得ない位の大きさで光っているのだ。まるで地球に衝突しようかというほどの・・・しかも、それを見ている場所が青木ヶ原の懐深くというのが、また神秘的、非現実的な状況ではないか。とても走りながらではまともな写真は撮れないので、路肩に停めて撮ったが、雰囲気を出すために車のメーターまで入れようとして引くと、その気持ち悪いほどの巨大さが表現できなくなってしまった。でも・・・あれは、写真で表現できるものではないかもしれない。ここまで、何でも撮れるというようなことを言っておいて申し訳ないのだが、あの鬼気迫る光景、神秘さ、崇高さは、現実の肉眼で結像させることでしか、心に刻みつけられることはできないだろう・・・そして、本当に一点の曇りもなく心の目で見つめるには、車を降りて樹海に身を置かなければならないだろう・・・ウワ〜そうまでして見たくない!!wwwwwwwww
この写真も、変なものが見えたりする人はいませんよね、いませんよね!!
本日は自宅より掛け布団に使っている毛布を持参し、装備も万全なので、分遣隊長には休憩していただいてゆらりでひとっ風呂浴びさせて頂いた。駐車場に着くまでに暖房を最高温でかけ続け、シートヒーターON、一番下に膝掛け、その上に毛布を置いて、フリースのペット毛布でまた簀巻きにした分遣隊長を毛布のミルフィーユの間に挟み込む。これで文句はねえだろう・・・果たして、イブのがら空きの温泉で3時間もゆっくり湯に浸かって戻ってきたが、車内はそれなりに気温は下がっていたが(それでももちろん寒いというほどではないが)、毛布の中に手を突っ込んでみたらホカホカ温かいこと!オヤ分遣隊長、いい気持ちでお休みでしたか!
今日はさすがに、どう考えても深夜割引適用時間帯まで遅くなることはないだろうと思っていたのに、ゆらりを出発したのは2130近く。余裕で半額で渋滞にも遭わず東京まで帰ってきた。小腹が空いたので、石川辺りで軽く何か食おうかと思っていたのに、分遣隊長が懐でテロ〜ンとなってしまったので、起こすのも忍びなく・・・寒い夜、この寝顔を身ながら暖房の効いた車内でハンドルを握るのが一番の幸せなのです。

分遣隊長、夢の中でサンタさんには逢えましたか?