黒潮急行その名はプジョー806

Blueforce2008-04-20

日帰りで田舎に行って来た。
うちの田舎は東京からたかだか100km、電車でも車でも2時間ほどの距離で、盆と正月にしか帰れないような距離と違って思いついたらすぐにでも行けるような場所であるが、今時高速道路もなく東京からは訪れる人も少ない寂れた田舎町と化している。東京へ通勤する人もいるような距離ながら、あまりの田舎っぷりに初めて訪れた人はたいそう驚くようだが、それだけに俗化されておらず、のんびりとした田舎の空気と風光明媚な海岸線の風景が魅力的なところである。
親の世代はもう全員現役を引退している年なので、しょっちゅう集まっていろいろやっているようで、うちの親も2カ月に一度位は足を運んでいるみたいだが、今回こちらも体が空いていたので車で連れて行くことにした。そこで、例によって人員輸送用APC?の蒼き獅子806を昨年秋に続いて某所から借り出すことに・・・

0730自宅出発。行きはあまり寄り道もせず、素直にアクアラインに乗る。本当はなんか行きがけの駄賃でも引っかけられないかと東京湾フェリーに乗りたいところなのだが、目指す町はフェリーに乗ると却って遠回りになってしまう。高くついたうえに時間も余計にかかるのではいくら酔狂でも使うわけにいかず・・・あ〜アクアラインは情緒がね〜な〜

ゲル長官痛恨の交差点(?)を曲がって着いた先は・・・

先日まで世間の耳目を集めた黒潮洗う南房の漁師町。子供の頃、季節ごとの学校の休みのたびに1人で電車に乗って来ていた頃とはまったく異なる駅前広場にて、まず一件目の用事。いや〜806マジで楽ちん! 2列目の人間は広〜いレッグスペースでのびのびと、運転手はマニュアルシフトとパワフルなエンジン、クイクイ曲がるハンドリングで楽しいドライブ・・・マジで807日本で売ってくれ〜!

二○社のお洒落な車雑誌のグラビアみたいに決めようと思ったのに、後席に母親の持ち込んだ座布団がorz しかし、こうやって見ると本当格好いいなあ、とても実用一点張りのミニバンとは思えない。
外車って、日本で買えるのは生産されているバリエーションのほんの一部で、それでも車種が入っていればまだいいけど、これみたいに車種そのものが日本未発売だったりして、金さえ出せば何でも手に入る21世紀の資本主義社会のはずなのに、手に入らない方が多いというのはどういうわけだ。いや、確かに金さえ払えば買えないものはないんだけど、その額がちょっと張るので・・・なんか、この21世紀に車一台輸入が自由にならないというのがすごく納得行かなくて・・・
もう一生、外車しか乗るつもりないけど、だからこそ世界で売っている車が1台単位でバリエーションを自由に選んで買えるようになるといいな〜

車内は、以前も紹介したけど、実用に徹しており豪華な装飾など一切なく、収納やカップホルダーもないため缶コーヒー一つ、財布一つ、携帯一つ置くのにも正直困る。しかし、正直そんなことは一度走り出してしまうとどーでも良くなる。

海岸に沿って隣り合う町それぞれに住む親戚連中の家々を訪問し、一軒一軒上がり込んで人間達が話し込んでいる間、分遣隊長は家中を探検したり、皆に構われたり・・・それも飽きるとテーブルの下に座り込んで、そろそろお暇せえへんか〜?という表情。

来る途中は一度本降りになってしまって、散歩ができんな、と心配したのだが、家々を回るうちになんとかやんで晴れ間も見えてきた。家の前に広がる海水浴場を初めて歩き回る。分遣隊長が来る時はいつも夜なので・・・

昼食は、この町では有名な寿司店、下町丸竹都寿司で。

まあ、いろいろありまして・・・オマケをつけてもらいました*1。マグロのカマの部分の焼き物。

そしてこれが驚きのメインディッシュ! その時々で品が変わる旬の地魚握り2,300円也! 奥からカツオ、ヒラメ、マグロ、サザエの軍艦、カンパチ、イカトコブシ、タコと8種類で、普通だったら完全添え物のポジションのイカの甘いこと! 実にいいモンを頂きました!
入れ替わり立ち替わり総計4軒、訪問先の都合もあるので行ったり来たりして、全部終わったのは1900過ぎ。この後は某女史が昨年来うちの車に忘れていったモロモロ(なんと、9月以来この806に乗りっぱなしだったものもあり)を渡すべくw鴨川経由で帰路についた。鴨川有料を出たところから亀山の市街まで、かなりハイペースで追いかけてくるワンボックスとバトルのようになったが、そんな時でも806は充分なパワーと素直なハンドリングで一度もトップを譲らず(また御大層な話を・・・)、いい調子で湾岸経由で帰ってきた。
806を借りると、いつも悩む。普通はこんな実用ミニバンと仮にもオープンカーを並べてどっちがいいかと問われれば答えは聞くまでもないはずだ。しかし、私マジで、結構返したくないんだよね・・・w 2台持てればいいのだけれど・・・

*1:別にお店に不手際があって、因縁つけて一品余計につけさせたとかそういうことではありませんので誤解のなきよう