みちのく燃費再考紀行

Blueforce2008-05-05

青森からの帰りは、行きには予想だにしなかった某公的機関を訪問してからになった(自衛隊や米軍の基地ではありませんwwww)。
連休はまだ(後半の)前半、あと2日残っている。今日中早くに帰る必要はまったくないので、行きと同じエコラン&下道の旅となる。最低でも三連休が必要なゆとりの旅をしゃぶり尽くすことにしたのだ。
夕方の通勤割引を適用して青森から行きと同じ鹿角八幡平まで、真っ白なリンゴの花が両脇に一面に広がる津軽平野を抜け、本来ならどこか外湯でひとっ風呂浴びて盛岡で豪勢な夕餉と、完璧なシナリオを描いて関係各位に自慢して回っていた私だったが、風呂は諸事情により断念・・・ それでも久しぶりの本場盛岡冷麺を心の支えに、R282龍ケ森越えに足を踏み入れたことである。
下道に降りる頃にはすでに日は暮れて、ここからはしばし真っ暗な山道となるが、前についたなぜか長岡ナンバーの車が遅いこと・・・私が2台目であっという間に大名行列になってしまった。なかなか抜くポイントもなく、全然後ろを見ていないので行列は長くなるばかり。やっと直線を見つけてパス、しばらくすると今度はビートとCクラスのコンプレッサーが前に。
しかし、当初はちょうどいいペースだ、これ位が気持ちいいやね、と思ってついていったら、段々とペースが上がりだして、気がついたら超ハイペースのバトルに!? しかし君たちね〜、いくら行き交う車もない辺境の山道とはいえ、集落の中をぬぬわkm/hはまずいよぬぬわは・・・
結局この3台の塊は安代、龍ケ森を過ぎて大更まで一緒に走ってきたが、ビートが引っ張ってくれたおかげで!?盛岡まではいいペース、まだまだ目当ての飲食店も開いている時間だ。っしゃ〜!待ってろ肉の米内!

盛岡冷麺の名店 肉の米内(2006年10月撮影)
・・・と意気込んで4号バイパスを外れて市街に入った私だったが、店の前の駐車スペースが全部埋まっているのを見て、おっとっと、これ位のことで動じる俺様ではないわ、少し離れたところに来店者用駐車場が・・・こっちもいっぱい!?
ゴールデンウィークもまだ(後半の)前半折り返しだということをすっかり忘れていた。車だけでなく、人間も店の前に行列をなしている。こりゃ・・・待ってもいいんだけど、ちょっと心が折れていることもあり、まあ今回はいいか、街道沿いになんかあるだろ、最悪吉牛でいいや、と失意のまま旧市街を抜けてバイパスが終わる町の南端で再び4号に戻ったのであった。

これが食いたかった・・・と悔やみつつ、いつもなら盛岡南で高速に乗るのだが、そういう気分でもなく、どこまで行けるかわからないけど、気分の向くまま下道で行ってみようと思い、まずは花巻を目指す。
ずっと昔、最初にバイクで東北を巡った時に確か花巻までは下道を走ったことが1度だけあったけど、それから先は走ったことはない。山やトンネルがあるわけでなし、海が見えるわけでなし、田園のまっただ中を走る奥州街道は本当に単調なのだ。だから、好きこのんで下道を走ることは今までまったくなかったのだが、今日は珍しく気分が向いたのだ。花巻は楽勝で越え、この辺から雨が降り出したが、行きに走った水沢から一関、築館・・・結局ほとんど仙台まで来て泉から東北道に復帰したのである。振り返ってみれば、鹿角八幡平―泉間下道とは、日本最大面積の岩手県を縦断して、秋田から宮城まで下道で走ったことになる。意外にやればできるもんだ・・・ここでさすがに耐え難い睡魔に襲われ、泉のPAで爆睡。気がついたら明るくなっていた。
常日頃から、経済走行を心がけているtamo太郎さんは、空母迎撃戦で佐世保に向かう高速の道中でも80mhまでしか出さない。対して私は、まあもういい年をしたオッサンだから、そんなことで粋がって自慢をするでもないのだが、どちらかというと飛ばす方である。レンジの時は街乗りリッター4〜5km、高速で7km程度だったのが、307CCだと10km前後なのもあって、だいぶ得をしたとあまり燃費は気にならなかったのだが、さすがに昨今はスタンドでのレシートを見ると気が重くなってきた。

なんでもゲームにして楽しめてしまうところがあるのが私の長所?で、そうなるとエコランでどれだけの数値を叩き出せるか、挑戦したみたくなったのである。しかし、行きに述べたような事情とその後の経緯で、すでに今回のツアーは満タン法での計測は不可能になっているが、メーターの動きがどれだけ鈍いのかを帰宅まで見届けてみたかった。自分のなかでゲームにしてしまえば、普段ならとても我慢ならない80km/h+@の巡航もいっこうに苦にならない。明るくなって泉から再び走りだしても、クルコンは(最低限5km/hオマケさせてもらって)85km/h・2600rpmで絶対に左車線を動かないと決めた。普段とは逆に、いったい何百台の車に抜かれたかわからないが、それでも5〜6台追い越し車線への移動を余儀なくされたw
昔、B-1Bが実戦配備される頃に読んだパイロットへのインタビューでは、超低空での音速に近い速度での飛行から速度を落とすと、グンと高度が上がったように感じるという。この85km/hでの巡航も、ちょっとそれに近い感覚を味わう。普段なら、かなりストレスの溜まるドライブだが、本当に気の持ちようで変わるものだ。逆に、スピードを出すと(K察方面への気配りではなく)なんとなく居心地の悪さを感じる・・・というか、ちょっとネガティブな気分になってくる。以前はtamoさんがエコランを説く熱弁にほとんど耳を傾けなかったのだが・・・この狂乱のような価格高騰のご時世に、(自分の気持ちを偽らずに)そういう悟りを開くことができたらこれは文句なしに勝ち組だろう。ドライバーの皆様!ぜひ地球環境のために、家計のために早くそういう心持ちに移行してください!ほんの少しアクセルを緩めればいいんです!w

さて、午後にはUターンラッシュも始まるだろう東北道も、なんとか6時間近くのマージンを保って逃げ切りに成功したようだ。順調に流れる2車線も、間もなく3車線になる。燃料計をと見ると、ほとんど動きが見られない。CCのタンクは満タン60リッター、通常なら10kmちょっとなので、550km位で警告が出て、570km位で満タンに入れると55リッター位入る。だから、東北道浦和から青森まで680km無給油はかなりのチャレンジになるが、恐らく余裕で走り切ったと思う。もちろん、それなりの速度を出しても高速でゴーストップがなければ燃費は通常かなりいい値を示す。しかし、85km/h定速走行ではさらに一歩進んで、感触では5割増、15km/リッターも夢ではないのではないかと・・・それなら、800km無給油も不可能ではないわけだ。近いうちに、ナッチャン再撮と合わせてこのエコランチャレンジもぜひ白黒つけてみたいと思う。極限まで追い求めるなら、本当は空気抵抗低減のために屋根はクローズにしないといけないのだろうが・・・それを比較してみるのも面白いかもしれない(ちょっと昔起こった近鉄奈良線での追突事故を思い出しますね、この話)。
しかし、このスーパーエコラン、ひとつだけ難点があるんだよね・・・それは、「いくら走っても着かない」ということwwww まだ鹿沼か〜!?
なわけで、今回の0泊3日ドライブの走行距離、1490km。