2008年11月25日のひゅうが君

Blueforce2008-11-25

本日は10月28日以来のひゅうが君リベンジ戦。
なんとしてもひゅうがの、ケツ追いやタグが取り付いてる写真じゃなくて、堂々と洋上を往く姿が撮りたい。まあ、来年の観艦式には受閲、観閲どちらかわからねど参加することになるだろうから、その時にいいアングルのが撮れるだろうが、まだ1年近く先の話、もちろん、ひゅうがと言えば当分遣隊ということで訪れて頂いている皆さんの期待に応える、という動機もあるけれど、フネ屋としてただひゅうがの素晴らしい写真が撮りたい、という欲望に突き動かされて観音崎に通っている。
前日までの天気予報が良くなく、気を揉んだのだが、昼過ぎまでは晴れるという予報に好転し、なんとかギリギリで間に合ってくれれば・・・朝起きたら、雲一つない超晴天! このまま通峡まで持ってくれ〜!
いつもの同行メンバーと合流して、横羽線経由で向かう。横浜までは文句ないドピ−カンで暖かく、おっさん2人が屋根も開けて走行。しかし、ベイブリッジを渡る頃、どうも南西の空に暗〜い雲が垂れ込めて・・・磯子の石油タンクの横を通る頃には、すでに雲の先端が頭上にwwww涙涙涙涙涙
どうしてこう、うまく行かないだろう。以前は自他共に認める雲を呼ぶ男だった私だが、最近はおかげさまであまり無茶な天候に遭遇することはなくなった。しかし、この急変は・・・同行者が怪しい。カレンダーは全部青空の下の作品なんだけどなあwwww

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というわけで、東京はおろか横浜ですら晴れているのに、目の前の海面だけ真っ暗になってしまった、7月のレーガンの時のようなコンディションで、一発目はワレニウス・ウィルヘルムセンの自動車運搬船、DON PASQUALE。手前が晴れて後方が曇りで真っ暗というのは、メイン被写体が浮き上がって非常にいい絵が撮れるのだが、その正反対の煮ても焼いても食えない光線状態だ。前回はウヤ、今回はドン曇り確定・・・ひゅうが君、なかなか一筋縄ではいかない。

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1400前、ひゅうが君は前回と同じ中ノ瀬から姿を現した。来る時に幸浦線から岸壁に着けているのを確認しているので、朝から中ノ瀬に泊まっていたわけではないのだが、航跡を見ると明らかに横浜工場からそのまま出てきたのとは違う。工場は左側に見える磯子精油所のさらに左側にあるのだ。一度中ノ瀬まで北上して何をしていたのだろう。しかし、後方の横浜一帯は良く晴れていて、あまりの天気運のなさにテンションがた落ち・・・そうは言っても、これが今日のひゅうが君の貴重な記録だ、天気がいい時も悪い時も、正直に写していくことが後世への責任・・・と大それたことを考えながらwwww

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浦賀水道航路に入航。後ろに続くLNGタンカーや、2隻がつくった航跡から、東京湾内の南航船のルートが明瞭におわかり頂けると思う。ひゅうがの前に見えるのは国交省海上清掃船、べいくりん。なんとな〜くイヤな位置で、このペースで進んでいくともろに手前にかぶるのではないかと心配したが、なんとかかわした。

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おおすみ型から排気対策はちっとも進歩しておらず、派手にディーゼルエンジンの黒煙を吹き上げるひゅうが・・・と、このまま書いておくとどこかでひとしきり話題になるだろうからwwww、種明かしをしておくが、だいたい当分遣隊の読者の方でひゅうががディーゼル推進艦だなどと思ってらっしゃる方は1人もいませんよね?いませんよね?
この黒煙、第2海堡にある国交省の火災訓練施設で火をつけた時に舞い上がるもので、ちょうどひゅうがが通りかかった時に訓練があったらしく、「やばい!今煙を噴き上げるな〜!」と居合わせた全員で怒鳴ったのだが、逆にこういう面白錯覚?写真に仕上がった。どっから見てもひゅうがの煙突から吐き出したようにしか見えないでしょ?

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そして、これが長らく待ちこがれた待望の決めショット! 本当なら今年一番の大漁旗のはずなのだが・・・この間のカナダ艦隊の時の、TRANS FUTURE6みたいな光線で撮れたらもう今日で趣味生活足洗っても悔いはなかったのにwwww
すでに用廃のヘリを搭載しての取り回しや航空設備のチェックだけではなく、現役機を使ってフライトも行っているようだが、本日は搭載機はなし。
しかし、舷側の塗装のタッチアップの跡がすごいよね・・・とても就役前の新造艦とは思えないが・・・

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最接近点、間もなく針路180への変針点へとさしかかる。後方に見えるのは富津岬、さらにその後ろにはアクアラインが見える。

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アイランドのアップ。就役前の一民間船なのでもちろん自衛艦旗は掲げず、マストのトップには日本国旗のみ。従来の護衛艦の枠を大きく超える(実質ヘ○空母)艦にもかかわらず、旗甲板は狭そうっすね。

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ところが、この変針点の手前辺りから、バラ積み船第十三エ○コ○プがまるで乗艦を狙う海賊!?のように右舷側に併走し、単体の写真がまったく撮れず・・・変針点ではまるでフォーメーションを組んでいるように等距離を保ったままクルリと回り、どんだけ嫌がらせすれば気が済むんだよと・・・それとも、まともな写真を撮らせまいとする妨害工作? 船長が軍艦マニア? いったいどういうつもりなんだろうか。

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ひゅうがに続いて、横須賀から出港してきた潜水艦救難艦ちよだAS405(潜水艦隊第2潜水隊群・横須賀)が通峡。

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USラインを通過、浦賀水道航路から出たひゅうがは突然増速、遠くから見てもはっきりとわかるウエーキを出してみるみる遠ざかる。2戦速位出しているのではなかろうか、なぜにそんな急ぐ必要が・・・!? 針路も南西に取ったようで、徐々に右舷の側面の占める割合が多くなってきた。東京湾フェリーとはまったく交差しなかったが、例によってセブンアイランドが絡んで、かなり至近距離で右舷側を抜いていった。ひょっとして、乗客サービスで接近したのだろうか?あれで窓が開いたりオープンデッキがあったらいい写真が撮れるのだろうが・・・それだったら往復で1万2000円を払う価値は充分あるだろう。

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以前からも紹介しているように、普段から海保スパピューや陸自チヌなどが至近距離で飛び交う観音崎だが、本日はHSL-51のSH-60B、TA703/Bu.No.161965が超低空でパス! 江ノ島上空まで行く単機での航法訓練と思われるが、なんか割と北東、横浜の方から飛んできた。

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Bu.No.161965はSH-60の量産13号機という超初期の機体。クルーがドアから足を投げ出してまた物好きがいるぜ〜と笑っていたようだが、今日の獲物はあんた達じゃなくてひゅうが君だと知っていたかな・・・ま、そのまま飛んできゃすぐ前の海上に見えたから、わかってるかwwww

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おまけ。しばらくしてまた帰ってきたべいくりん。
結局、今日で今年のフネ活動の総決算にするべく臨んだ撮影行だったが、もちろん前回のウヤよりはましだが、天気は決して納得の行くものでなく、今後も精進あるのみ!と決意を新たにする結果となった。というわけで、当分遣隊は今後も引き続きひゅうが君の美しい写真を追い求めて頑張ります。皆様何卒ご声援を賜りたく・・・