エセックス久々に横須賀寄港

梅雨も明け、三連休を控えた金曜日。巨大船情報に「USS ESSEX」の文字が。
時々横須賀に姿を見せる強襲揚陸艦エセックスだが、ひと月半ほど前にガセ情報が流れたことがあり、直前まで巨大船情報に掲載されていながら結局来なかったことがあった。平日だったから私は行けなかったので実害はなかったが、煮え湯を飲まされた人もいる。そういうわけで、どうもこの艦はオオカミ少年の感が強く、今ひとつ信用がおけない。それでも、休みでもあるし、珍しく天気も良さそうだ。行かずに入ってしまえばまたこれはこれで後悔することになるので、朝4時起きで久里浜に行って来た。
今回もすべてのPhotoがクリックで大きくなります
巨大船情報での浦賀水道航路南口入航予定時刻は0810、フェリーはついに14日、「くりはま丸」が売却・改装のため尾道に旅立ったため、これからは3船ダイヤはなくなり、どんな繁忙期でも2船ダイヤとなり、当たる可能性のある便は久里浜0720発の2便となる。2船ダイヤの場合完全な同時刻機織り運行のため、どちらに乗っても同じだが、午前の入港でフェリーが先着する読みの場合は当然東側より西側を撮る久里浜発の選択となる。また、金谷港は入港してしまってもこのクラスなら最悪船上からでも狙えるので、入港してしまえば港外が見えなくなる久里浜よりも生き残る可能性が高い。
というわけで…

三連休の初日、久々に乗船客でにぎわうフェリーターミナルを定刻0720に出港、まず港外でフェリー航路の真横に泊まっているのはなんと米軍タグ、マニスティー USS Manistee YTB-782だ。じょ〜じ君だとここまでは来ないが、よその母港艦艇で大型艦だとこんな遠くまで迎えにくることはままある。なんとフェリーから100mもない所にいるため撮り放題、まずは最初から幸先がいい。
で、かんじんのエセックスだが…浦賀水道航路南口入航予定時刻0810に対して、フェリーは定刻では0800には金谷に入港してしまう。若干?いやかなりフェリーが早い進行なので、まず当たるのは諦めていたのだが、案の定南の海上を探してもどこにも…いや、いた!! 真横を向いている。しかも動いている気配がない。これは予定よりも遅れるのでは…まあ、こちらはまた金谷から返しなので、遅れるならいっそ40分ほど遅れてくれればまた当たるのだが、そうは都合の良い進行になるか…と、考えているうちにだんだん向きが変わってこちらに向かって来た。う〜ん、でもやっぱりちょっと遅いな、どこまで挽回できるか…

貨物船、マリンヴィクターMARINE VICTORの後ろにつけ、北航してくるエセックス。時刻は0743、ここでフェリーは航路中央、あとは右舷側でどこまで撮れるか。

しかし、予想したよりいい角度、七・三のアングルで撮れた。ただし、連休とあって一帯は無数の釣り船が遊弋しており、これを入れないで決めるのはほぼ不可能に近い、一番うるさくないのがこのカット。

ほぼ真横に。

久里浜火力発電所の煙突をバックに。当日は東京を出る時は雲一つない晴天だったのだが、三浦半島は大楠山も雲の中、陸地だけ低い雲に覆われ「今回もまたか!?」と絶望しかけたほどの悪天候だったのだ。この写真でも煙突1本が雲に隠れてしまっているのがおわかりかと思う。この時点で0757、まだ浦賀水道航路の1番灯標には到達していない。
迫力ある正面がちのショットは撮れなかったけれど、最近本当に雨か霧の中でしかフネを撮っていない私としては、天気も良く85点位の出来だと、観音崎で変針して横須賀に向かうエセックスを見送ったのだが、帰路「やまぎりとまきなみが出港」との情報があり、うまく当たれば帰りもおまけ?と期待したところ…

まず先に、特務艇はしだてASY91が南航。なんかすげ〜な、土曜だっちゅーのにフネ当たりまくり。これは南航路からだいぶ外れて、海岸寄りを通って行った。

期待の護衛艦2隻はさすがにそうそう都合のいい話もなく、入港してから南航して行ったが、それでも本命を当てた気楽さか、目で見て楽しむのには充分。馬堀沖でエセックスと行き会うのを見て、一時は左を見ればはしだて、右を見れば護衛艦2隻とエセックスという、あ〜ぐんくつのおとぐんくつのおと状態だったのだ。こんな日もあるもんだな、だいたい軍艦撮らなくても素晴らしい快晴の下、フェリークルーズは気持ちいい。皆さんもぜひ、用事がなくても(笑)東京湾フェリーの往復遊覧で休日をエンジョイしてみて下さい。