カレーの王子様や!〔前編〕

Pakistani Restaurant”Rajput”

海自のサイトで今月21日〜24日の間晴海に寄港するインド海軍艦艇についてプレスリリースが出た。遂に来ましたよ、大物が・・・
今回来日するのは駆逐艦ランジットRanjit D53・ランヴィジェイRznvijay D55、補給艦ジョッティJyoti A58の3隻。ランジットとランヴィジェイはニコラエフ造船所製の旧ソ連カシン2級ミサイル駆逐艦で、ソビエト/ロシア艦艇といえば晴海でウダロイ級のアドミラル・ヴィドグラノフしか見たことのない私としては、これさえゲットできればアルンタを撮り損ねたことなど屁でもないというほどの今年一番の大物である。
補給艦のジョッティって、どこかで聞いたことがあると思ったら、いつも通勤で前を通るインドカレーの店の名前だった。また、カシン2級の2隻はインドではネームシップの名を取ってラージプート級と呼ばれているが、これの正確な意味を知りたいと思い検索したところ、予想はしていたことだがこちらもカレー屋の名前が出てくること出てくること・・・

かれこれ15年以上も昔の事になるが、学校の先輩に怪しい人がいて、いろんなイベントや集まりに連れて行かれたことがあった(友人に日テレの番組で尾道までラーメン食いに行った奴がいる)。その人が主宰していたらしいサークル(というほどのものでもなかったと思うが)の企画で、馬場に変わったカレー屋があるのでみんなで食いに行こうということになって、連れて行かれたところを見てびっくり。倒壊寸前のあばら屋みたいなアパートで、当時バブル絶頂の一歩手前、住民はあらかた立ち退いて店ともなんともいえない空間が1階の路地に面した所に口を開けていた。単にアパートの部屋を改装しただけのようで、半分は畳敷きだったような記憶がある。
まだエスニックフードなんてものが珍しかった頃のことである。こちらもおっかなびっくりで、そのせいかどうか知らんが不思議なことにその時の食事の記憶が全くない。覚えているのは、向こうの人特有の無愛想な表情で黙々と料理を作る男と、路地や店内でチョロチョロ遊び回る4〜5歳の男の子、その子をあやしたり叱ったりしながら店を切り盛りする日本人の女性だった。
その後2〜3回行ったと思うが、ある時訪れたら店はなくなっていた。

続く

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