(仮想)味方軍冷麺紀行

Japanese-Korean cold noodle

冷麺が好きである。

まだ世の中のことも数々の「うまいもん」も知らずにいた世間知らずに、ある時友人が「冷麺って食ったことある?」。どんなものか想像もつかなかったが、連れて行かれた焼肉屋で食ったそれは生まれて初めての食感というか、なんやねんコレは!と驚くに充分値するものであった。でもあまりうまいとは思わなかったような・・・
第2のショックは盛岡でやってきた。大学2年の秋、ちょうど今の時分だったかな〜、初代愛車であるCBR400RRで初めて行ったロングツーリング、竜飛に向かう途中で泊まった盛岡の夜に、本場の冷麺を食ったのでございますわ。
最初に東京で食った冷麺の記憶は今となってはあまりないが、東京だけに多分そば粉の多い黒いやわらか麺だったのだろう。ここで出されたのは透き通るスパゲティのような卵色の太麺で、噛んでびっくり!ゴムのようでいくら顎を動かしても噛み切れない。それでいて硬い、というのではなく、牛肉のダシの効いたスープと甘い(甘みのある、という意味ね。辛くない、ということではありません)キムチを混ぜ、この三者が渾然一体となって醸し出す深〜い旨味に、旅の空で酔いしれたのであった。う〜ん、センチメンタルジャーニー。伊代はまだ、じゅうろくだ〜から〜♪

以降盛岡冷麺の魅力に取り憑かれ、近くに行った際にはなるべく食べるようにしている。最近回数もめっきり減ってしまったが・・・で、極私的オススメ冷麺を食わせる店。

●食道園 盛岡冷麺の元祖。麺は中庸、スープは真っ赤っか系で、辛いのが苦手な方はちょっと躊躇するかも知れない。果物は梨。

●盛楼閣 スープはマイルド&すっきり。麺も中庸だがキムチが薄い&量が少ないような・・・立地は抜群なので気軽に寄れるが、逆に旅情を求めて行くとロケーションに萎える。果物は梨。

●肉の米内 キムチはカクテキ系で、たっぷり目でスープは辛甘くなる。キムチダレと混ぜていないときはちょっと薄いかも知れない。麺は太&硬っぽい。果物はすいか。アクセスは車でないと限りなく遠い(駅から30分歩く覚悟があれば・・・)。遠く米内光政提督に思いを馳せ・・・

ぴょんぴょん舎 超有名店だが、なぜか行ったことがないのでわからない。

あと、開運橋渡ってしばらく行った左側(ホテル東日本の手前)にも小さな焼肉屋があったな〜。あ、間違っても右側の中華料理屋に入ってはいけません。まずいとかじゃなく、冷麺じゃないものが出てくる(以上2点は10年以上前のデータにつき当てにならず)。

結論としては、凡庸ながら食堂園が万人に勧められる味&アクセスの良さでよろしいんではないでしょうか。一応発祥の地なので観光名所めぐりにもなってるし。でも、実は街道沿いのペコ&ペコとかでも結構いいもん食わせてくれるんですよね。
Photoは左が盛楼閣、右が肉の米内。実は↓ここまでケンカを売られ(ケンカか、これ!?)よっぽど今日盛岡まで食いに行ってやろうと・・・
http://homepage.mac.com/izunton/