ふうこ遂に野性に目覚める

earthquake detector dog Hwooko

昨夜は夜が更けるごとに気温が下がって、寝付く頃には肌寒い位になってしまったので窓を開けて、ふうこもバリケンに入れずに寝たのだが、どうも(私が)寝付けず3時近くなっても目がパッチリ。
いくら夜更かしとはいえ、そろそろ眠くなってもいい頃だが・・・と、懐でタオルケットの下に寝ていたふうこが暑くなったのか足下の掛け布団の上に移動。しばらく熟睡していたが・・・ある時「ガバッ!」と跳ね起きた。
トイレにでも行くのかな、と思って見ていたら、足下のさらに下手に置いてある衣装たんすと隣の銀箱の間の隅をくんくん嗅いでいる。それが、どうも様子がおかしいのだ。こんな夜中に起き出してそんな場所の臭いを嗅いだことなど今まで見たことない。2〜3分寝ながら見守っていたが、心配になって「ふうちん、どうした?なんかあったんか?」と横で四つん這いになって一緒に見てみるも、特に変わった様子はなし。ゴキブリでもいるのかな?しかし、ふうこは鼻先を奥に向かってグイグイ押し込み始め、隣に積んである布団に向かって直立してよりかかり、上に乗っている服をひきずり寄せようとしたり、明らかに尋常な様子ではない。
と、右横の50cmほど離れた衣装たんすの前に「ポト。」という音が。2人(というか1人と1匹)で示し合わせたかのように右を見る。そこには小さな、長さ1cmにも満たない羽アリのような虫が落ちていた。
羽はあるようだが、飛ぶ気配もなく部屋の隅に沿って歩いて行く虫を、ふうこは追いかけ始めた。部屋の輪郭に沿って・・・鼻先でくんくん嗅ぎながら、電気スタンドの灯りの中、奇妙な行列は部屋を半周。そこで虫は布団の方に来て見えなくなった。
なんだよ、うざいなあと、ティッシュを持ってきて虫を捕まえつぶす。ほら、もう虫いないから寝なさい、と灯りを消して横になったが、その後もくんくんは止まらず、様子がおかしい。部屋の中を行ったり来たり、暗闇の中の鬼気迫る光景に気味が悪くなって、ふうこを捕まえて枕元に座らせるも、どうも隙を見て逃げ出したい様子。数センチの距離で、暗闇に目がギロリと何もいない空間を睨みつけているのが恐ろしい。大体、こんな真夜中に目が爛々と輝いているのがおかしいのだ。
その頃になるとかなりビビリが入ってきて、同居人を起こして「ふうちんの様子がおかしい!」同居人はずっかり寝ぼけており(3時過ぎに起こされたのだから当たり前だが)何を言っているのかよくわからなかったらしいが、それならとりあえず靴を枕元に持ってこい、というので、新聞紙を敷いて枕元に。水も汲んでおいた方がいいかな?これが3人川の字で幸せに家で寝られる最後の晩かも・・・その後もしばらく寝付けず、結局意識がなくなったのは4時頃になっていたのではないか。ふうこは途中からさっきまでの奇行が嘘のように丸くなって寝てしまった。
さて、こうして日記を書いている位だから無事に朝を迎えられたわけだが、朝飯を食っていたら「式根島で震度4」とのニュース速報が。これなのかなあ。
とにかく今となっては笑い話だが、3年近く暮らしてきてあんなふうこを見たのは初めてなので・・・ホンマに車庫まで行って車出してくる寸前でしたよ。いや、まだわからないぞ、今晩辺り・・・