釧路―帯広100本ダッシュ!

JR Hokkaido type kiha183 DMU

北海道旅行記を作っているわけですが。
8月14日、我々は同居人の実家滞在を終え、富良野に向けて走り出したわけですよ。しかし、本当はナイタイ高原牧場とか層雲峡とか行こう!などとアホなことをほざいていた割に、例によって朝グズグズしていたために実家出発は1000となってしまい、あまり寄り道もできんということで、家から近い割に写真をきちんと撮ったことがない太平洋石炭販売輸送ツアーに切替え、ヘロヘロやら知人の積み出し埠頭やらを丹念に撮影。
仕上げにMOOに寄って、同居人ご所望の「くりいむ童話」のジェラートを食ったり六花亭のお土産を買ったりして、市内を出たのが1330過ぎ。今夜の宿は食事が付かないコテージ、2000頃までに着けばいいや、とのんびりしたもんです。
一応貨物時刻表の根室線部分のコピーを持ってきていたので、確認したところ新富士1405発の2092レが。こりゃちょうどいい、白糠の手前の直線区間で押さえようと考えながら走っていたら、ちょうど釧路運輸車両所の前で向こうから国鉄色キハ183系の4連がキター! と、腐りかけているキサロハ182の列の横を猛スピードで走り抜けていった。惜しい・・・もう少し早かったらあれも撮れたのに・・・と思いながら、道の駅「恋問館」の手前、東庶路信号場へ。
定刻ならそろそろ来るはずだが・・・と待っていても、一向に現れない。霧がひどくて、もう夕方のような暗さだ。誰も来ない線路っ端、蚊がひどくてみるみるうちに刺されまくり・・・諦めて引き上げようとしたその瞬間、彼方からライトの灯りが・・・さっきのキハ183系だ!もう返してきたのか。それは13〜15日の3日間だけ運転の「リレーとかち」9040Dだった。やった〜思いがけずいいもん撮った〜! どうやらカモレはお盆でウヤだったようで、そのスジに乗せた列車らしい(全然リサーチしてないオレ)。
思えばキハ183系国鉄色なんて、初めて見たのである。やはり0番代の鉄仮面には国鉄色がよく似合う・・・と意気揚々と引き上げたのが悲劇の幕開け。
さて所は変わって1600過ぎ、帯広。ここまでまともな食事をしていなかった我々、もちろん目指すのは名物豚丼である。駅近くの駐車場に車を停め、目指すは豚丼の元祖「ぱんちょう」。さて、カメラを取るべく後ろのドアを開けたら・・・あれ?カメラバッグがないぞ。トランクか?いや、ない。あれ?あれ・・・?
さては信号場に!?どうしよう!もう100kmの彼方だ、戻ったら富良野にはいつ着けるのか。同居人の顔がみるみる鬼の形相に変わった。しかし、バッグだけならまだしも、レンズも2本入ってる。諦めるわけにはいかない。というわけで、とりあえず豚丼食べていくさの準備(笑)。しかし、お目当ての「ぱんちょう」は1時間はかかろうかという行列で、諦めざるを得なかった。仕方なしに近所の飲み屋にメニューがあったので、そちらで食べたのだが、結構うまかったので同居人の怒りもいくらかは収まる。
1700、再び来た道を戻るべく出発。同居人の実家もまさか我々がまた猛スピードで釧路に向かっているとは夢にも思うまいよ・・・もう通い慣れた国道38号だけど、オービスの場所まで覚えてしまった、さすがにもう結構!
さらに、宿に遅くなると連絡を・・・と、持参した入金確認の葉書を見たところ、住所はあれど電話番号の記載がない!104で聞いても、「その住所は中富良野町にありませんが」ハァ〜?なんですかそれ?
というわけで、携帯アドレスを暗記していた唯一の知人(私は携帯持ってないので)にメールを送り、運良く自宅にいたので宿のサイトを検索してもらい(現在幕別付近走行中)、なんとか電話番号を確保、遅くなる旨を伝えたのだが、「遅くなるのは結構ですけど、忘れた宿に連絡して送ってもらうことはできないんですか?」カメラバッグを信号場に忘れたなんて言ってもわかってくれるわけないわな〜
濃霧の中を前の車を切って捨て、切って捨て(あくまで合法的に)・・・夕闇迫る、しかも霧が雨になりかけている東庶路信号場に到着、慌てて駆け寄ったところ、あった〜!ま、そりゃこんな所保線の人間以外誰も来ないって。宿と知人に無事到着、これから富良野に向かうと連絡し、1900また西に向かって走りだしたのであった。同居人は本当に今日中に着くの?今日も釧路に泊まった方がいいんじゃねーか、と言うのだが、昼過ぎ出てった人間が夜にまた戻ってくるのも・・・ふうこも同居人の膝の上で伸びている。
さてここからがまたまた鬼神の走り、本日3回目となるR38を猛スピードで(あくまで合法的に)返し、帯広を通過、普段は左折の清水を直進し狩勝を越え、予想より早く富良野の宿に着いた。宿の人が「えっ、もう着いたんですか〜?」とびっくり、絶対日をまたぐと思ってたらしい。
実はこういう事態は初犯ではなくて、しかももう16年前になろうか、同じようなオバカな失態を演じた挙げ句、奇跡的に回収に成功したという事例がある。皆さんも気を付けてください、そして、何かを忘れたときは迷わずに今来た道を戻ってください。そこにはあなたの救出を待っているカメラバッグが、フィルムがあるはずです。
本隊では早々と旅行記のパート1を上げました。ま、最初は犬飼いでないとあまり面白くもない内容ですが・・・↓
http://homepage.mac.com/izunton/BlueforceFiles/hokkaido3.html