ストックホルム市営交通博物館

Stockholm tramway museum

最近は本当北欧ばやりで、オシャレ系スロー系雑誌は出る物出る物もう北欧総攻撃の体である。
「北欧スタイル」なんてそのものズバリのタイトルもあるし、今週のフィガロジャポン別冊の「voyage」もコペンストックホルムヘルシンキの街とお宅訪問だった。いやいや、こんなに需要あるんかいな・・と。しかもこれからはマリア地区が来る!って言われても、ニューヨークじゃあるまいし、誰がそんなマイナーな所知ってるかいな!ってのと、もう一つ、マリア地区って言ったらソーデルマルムのマリアトリエ駅の一帯だろ、うちらもう5年前からここがストックホルムの定宿だっての!フィガロジャポンだっせ〜な・・・
そんな最先端編集者が右往左往する雨後の竹の子企画乱立の中で、早い時期に北欧に目を付けて特集展開や、毎号定期のストックホルム紹介コーナーを掲載しているのが「Pen」。オレにしてみれば読む所ほとんどないんだけど、関連記事の時はなるべく目を通すようにしている。そして今回、12月15日号の特集「公共のデザイン」には、例によってストックホルム市立図書館やスウェーデン国営薬局など、北欧がらみの物件がゾロゾロと。
その中の「実は買えます。あの公共デザイン」というコーナーで、通販や直売で買えるグッズやデザインチェアなどを紹介していたが、そのなかで1点、目を惹くものが・・・ストックホルム市交通公団・SLの地下鉄やバスの可愛らしいイラストを並べたトートバッグ(当然持ってま〜す)、市営交通博物館 http://www.sparvagsmuseet.sl.se/ で売っているとの紹介があるのだが、ここ・・・いくら北欧が最先端だっていっても、真に受けて行く人いるかぁ?
ソーデルマルムの東端、観光スポットとはまったく関係なく、バスの車庫に隣接して設けられている同博物館、駅はねえしものすごい行きにくい場所にある。開館以来日本人何人訪れたんだか。 我々が訪れたのは2000年夏だが、当時ちょうど館内改装中で、搬入直後のような車両が無造作に置かれており、各展示もなんか貼り紙が剥がれたり、壊れてたりして、見学客が誰もいないのも手伝ってなんだかな〜という感じではあった。しかし、スーベニアショップは充実しており、市営交通に関するあらゆるグッズが揃う。特に、ストックホルムは東京と同じく、かつては超密な路面電車網を持っていたのを、1960年代にほぼ専用軌道の2路線を残して全廃してしまった歴史を持ち、ここで全盛期の写真をはじめ、1年刻みの各年代ごとの路線図が発行されていたりするので、結構散財を覚悟しておいた方がいい。そもそもここに行ったのは、市街中心部のセルゲル広場のSLインフォメーションで売り切れと言われたグッズが、博物館に行けばあるかも、と言われたからなのである。
というわけで、都市交通、トラムに興味のある方はぜひ訪れておきたいストックホルム市営交通博物館、住所はTegelviksgatan22。開館時間は平日1000〜1700、土日1100〜1600、入館料大人30クローナ(2000年は20クローナだった)。ただし市内交通フリーパスのストックホルムカードを提示すると無料。アクセスは限りなく悪く、最寄りに地下鉄駅はなし、バスはスルッセンから46系統に乗車、確か終点下車。