極私的「エリア88」キャスティング論

EA-6B Bu No.162937 of VMAQ-2

さてプジョーのCIでもあり、ディーラーネットワークのネーミングともなっている「ブルーライオン」というと、私のような腰の曲がった年寄りが思い出すのは「エリア88」のスタチャイから出てた1枚目のイメージアルバムに収録されているサキのテーマ曲じゃのぅ〜
なんか最近アニメもやっとたらしいが、1度だけ5分位見て、続けて見るもんでもないかと思って寝てしまった。今さらアニメに夢中になる年でもあるまいて・・・しかし、80年代初め、この作品が第1次新谷かおるブームというか盛り上がった時には、アニメ化も!?というニュースがかけめぐり、まだまだ厨房で本物の戦闘機を見る機会も少なかった私は狂喜乱舞したもんである。しかし、詳しい事情は知らねど、まだまだ当時の情勢ではアニメで戦闘機がドンパチやる作品など作れるわけもなく(198X年とか、大騒ぎしたよな〜懐かしい)1/100でタカラが出したプラモのCMとしてOAするというのが真相だったようである。それも、OA直前にフォークランド紛争が勃発し、いくらなんでもタイミングが悪いということで中止、仕切直しで今度こそとなった時にイスラエルレバノン侵攻が起こって、結局お蔵入りになってしまったという。
もし、当時テレビでアニメがOAされてたなら!という妄想のもと、各キャラのキャスティングを考察してみた。てゆ〜か、昔の人間だで、今の人知らんから若えもんが読んでもピンと来んかもしれんが、この作品はかなりキャラが(昔の声優の芸風に合わせたような)類型的なもんで、こうにしかならんでのう。
●真 これは井上和彦を置いて他にいない。日本においてはあの髪型のキャラの声をアテることができるのは井上氏だけと法律で決まっている。故塩沢氏には悪いが、これは絶対ミスキャスト!
●ミッキー 石丸博也。これも鉄板。でも会話はいいが、あの声で"foxtwo,foxtwo"って言うの、どうかな?空戦中は洋ドラの吹き替え版みたいに原語でそのまま流すとか・・・(意味不明)
●サキ 池田秀一。見た目ガベさんっぽいが(バンコランに似てるってだけじゃないのか!?)、意外に声は高いのがしっくり来る。余談だが、「ファントム無頼」をやったら神さんは石丸博也安原義人、栗さんはガベさんがいいよな〜、と、個人的に思う。
●涼子 わてらの世代でお姫様といったら、上田みゆき女史に決まってんでしょうが!
●安田さん 戸田恵子・・・?ちょっと違うような気も・・・
●リシャール 三ツ谷雄二 どう見てもマーグにしか見えない。BL要員。
●神崎 野島昭生 これは割と消去法。
●キム 清水マリ 安易だな〜
●ウォーレン 古川登志男 これもちょっと安易。
●ザク国王 富田耕生 もっと安易。太田司令もこれでOK?
●セラ 榊原良子 これも安易・・・でも、なんか「スペースコブラ」のアーマード・レディを思い出すなあ。
●アブダエル 羽佐間道夫 ありがちな選択。
問題はマッコイじいさんで、超重要キャラながらどうもぴったりの人が思いつかない。永井一郎・・・?ちょっと違うな〜。あと主要キャラだとグレッグ、ラウンデル辺りがちょっと・・・
Photoはミッキーの愛機、尾翼にプレイボーイバニーを描いたトムキャット・・・ではなくて、確かにバニーは描いてあるけどVMAQ-2、その名も"プレイボーイズ"所属のEA-6Bプラウラー(CY04/Bu No.162937)。1988年の岩国オープンハウスで撮影。まだ海軍が男の世界だった頃の、今にして思えば幻のような部隊である。そう、男の夢の象徴、プレイボーイバニーと同じく、男の夢だった美しい海軍機の世界もこの世から消えたのだ。海軍機は戦争をするためにあるのではなく、カラフルなマーキングを身にまとうために存在するのだから、戦乱の現世に身を置く場所はなかろうて・・・