ハンドリングや室内照明などについての雑感

fascinating drive of 307CC

2月14日ですが、今日も色気ゼロの乗り物日記、やっちゃうよ〜! 冷蔵庫から同居人が溶かして作った職場に配布用の「プロ仕様」チョコを引っぱり出して(このタッパー、この間カレイのアラの煮付けが入ってた奴じゃないか!?)つまみながら書いてます。
依然として最高速度は70km/hまで、コーナリングもそれほど突っ込むような所にまだ行っていないので(一番回るのは三京の玉川、環八南方面への出口かな?)猫足を本格的に体験するまでには至っていないのだが・・・
なにせ、バルカンからラファールに乗り換えたようなもので、「乗用車」の乗り方を忘れてしまっているし、2リッターFFというのも初めてなので、これが当たり前なのかと思いつつ、どうも妙な感じがするのである。
それは、タイヤと路面の間に薄い膜がはさまっている状態、といえばいいのだろうか、妙に接地感が希薄な感じがするのだ。まるでスケートをしているみたいな・・・といっても、悪い意味ではなく、フィーリングとしては路面情報はきちんと入ってくるし、グリップが悪いわけでもない。また、ロール感がほとんどしないのも妙な感じをいっそう増幅している。振子車両に乗っているような気分!? 街中を軽く流してこれなんだから、箱根にでも行ったらどんなだか、という気はする。
これが猫足っていうことなのかな〜。でも、いろいろなサイトを読むと、今のモデルに猫足なんてない、とか書いてもあるし、反対に今回のマイチェンで復活したというのもあるし、どっちやねん!私個人的には充分エキセントリックだとは思っているが。
307にして良かったと、心底思える瞬間が、天気のいい日にオープンにした時の他にももう一つある。それは夜、というかできれば薄暮時、窓越しに車内を覗いた時である。オレンジで統一されたイルミネーションが、まるでコクピットのように蠱惑的に光っている。出会いのきっかけとなった「CREA」の紹介文に、ルーフを閉じれば宇宙船のような優雅なスタイル・・・とあった。実際の宇宙船がどれほど優雅でないかは知っているつもりだが、言わんとすることはは良くわかる。アシモフの作品に出てくる宇宙ヨットは多分こんな形をしていたんだろう。これでパーソナルな恒星間旅行を楽しむのだ、そんなイメージがかきたてられる。
そして、そんなクールな未来感を漂わせる外見とは裏腹というか足並み揃えてというか、腰をかがめて覗き込んだときの車内の、暖かくもメカニカルなイルミネーション。バイクも知っている車乗りとしては、このオレンジ色というのがたまらないのだ。冬のツーリング、体の芯まで冷え切ってSAにたどり着き、震えながらコーヒーなど飲んでいると、停まっている車の車内の暖かそうなこと!あのイルミネーションが、こんな苦行今すぐやめて車に乗り換えちまいたい!という気持ちをかきたてる。といいつつ結局バイク乗りという人種はそのマゾヒスティックな快感を楽しんでいるわけだが、その瞬間は本当にあの暖かい灯りに身を埋めたい!と思うもので、この307はその辺のバイク乗りの憧憬、というのをうまく衝いていると思う。それでいて、ルーフを開ければバイクほどではないにしろ、マゾヒスティックな快感が味わえるという・・・一体オレはどっちなんだ!?