伊豆箱根を断念し大仏裏ハイキング

Hwooko in Zeni-arai-Benten

この週末を一日千秋の思いで待っていた。初回点検明けでオイル漏れにより即再入場、やっと店から取り返した初の週末である。まだ全解除とは行かないが、やっと実用域での回転制限もなくなるのだ。天気予報も当初は雨とのことだったが、どうやら回復して暖かくなるようだ。前日から明日は早起きしてどこ行こうか・・・軽井沢でもいいけど、さすがにまだ寒いし、房総、野島崎にでも行こうか、それとも箱根から十国峠、伊豆スカ経由で下田まで足を伸ばそうか、と考えるのはドライブのことばかり。
まあ、起きたときの気まぐれで、ということにして、特に決めずに迎えた朝。0800出発。まだはっきりとは決まらないのだが、心づもりとしては箱根を目指し、まずカタネでパンを買い込み、三京に。東名で行けば早いのだが、西湘バイパスを屋根開けて走ってみたいのだ。というか、目的地の選択のうち半分以上の動機はそこにある。で、どうせならまだ朝も早いし、七里ヶ浜も気持ちよくスパーッと走りたいので、幸浦線から横横に行くいつものルートに。この辺に、本日の悲劇の布石を自分で打っていたりして・・・
逗子で降りて逗葉新道経由で海岸に出たが、由比ヶ浜から早くも渋滞にまきこまれた。ま、この位は想定の範囲内・・・と、30分弱かかったが江ノ島を抜け再び抜け快調に走り出したが、茅ヶ崎の所でついに一歩も動かなくなった。いやマジで、一歩も動かず500m進むのに10分ほど、時すでに1030、この時点で箱根は諦めた。潔く横にそれ、路地をクネクネ進むがこちらもどこもかしこも大渋滞、ほどなく1国に出たが、こちらも下り方向は長蛇の列。旧道に一縷の望みをつないでいたのだが、これで完全にゲームオーバー・・・
今日はすべて終わり、もう帰って寝よう!とまだ午前中にもかかわらず東京を目指す。もう腹が立って腹が立って・・・こういう時のドス黒い怒りというのは、本当にどこにぶつけたらよいのやら。1国は上りもダラダラだ。しかし、ちょっと落ち着いて考えてみれば、ここで帰るのもふうこがかわいそう。まだまだ城ヶ島や鎌倉には寄れるので(当たり前だ、まだ昼前で辻堂)、気を取り直して鎌倉方面にと右折するも、どこに入ってもビクともせず、まったく近寄れない。藤沢も大船も、どこの道も見渡す限り車列が続いているのだ。まったく、鎌倉が難攻不落の天然の要害とはよく言ったもので、今戦争やっても、機甲部隊は一歩も足を踏み入れられないだろう(?)
そこからはあの手この手で近づいては諦めて離れたり、そんなことを何度かやって、いい加減○でも○したくなって来た頃に(クラクション殺人とかはああいう時に起こるんだろうな〜)、なんとか北鎌倉から難攻不落の都に攻め入ることに成功、逃げまどう民をバッサバッサ・・・じゃなかった今度は七里ヶ浜の駐車場を目指す。3時間も前に通ったところである。なんのことはない、延々渋滞に巻き込まれてグルッと回ってきたわけである。大体、また材木座から134号に出たらまったく動かないので、私もこの一帯初心者ではない、長谷に出て裏から秘密のルートを・・・直上からの攻撃で駐車場の前に出る。ワハハハ、ざま〜見ろ!ワハハハ、ワハハハ・・・
で、今日は満ち潮で砂浜はほとんど歩けず、どの道いつもと違う散歩コースを、と思っていたので、初めて「七里ヶ浜パーク&レールライドパス」というのを購入してみた。これは鎌倉市江ノ電、JR東が行っている「市民参加型鎌倉交通システム」というパーク&ライド実験の一環で、1,500円で5時間の七里ヶ浜駐車場の利用と、七里ヶ浜―鎌倉間の江ノ電・鎌倉―北鎌倉間のフリーパス2人分がついている。なお、鎌倉市の実験的施策なので、七里ヶ浜以西の利用はできないため江ノ島観光にはあまり使えない(もちろん、別に切符を買えばどこへでも行ける。駐車場は1時間400円なので、4時間停めればそれだけでも元は取れている計算)。
早速七里ヶ浜から江ノ電に乗って、長谷を目指す。前から目をつけていた、裏大仏ハイキングコースというのを全コース縦走して北鎌倉に出、電車で帰りがてら鎌倉で土産物屋でも見てこよう、という算段である。観光客でごった返す長谷の大仏までの参道を歩いた先、その名も「大仏隧道」と名のついたトンネルの入口の脇からハイキングコースは始まる。最初はハイキングとはこれいかに?と思うほどの急登で、前日の雨で若干ぬかるんでいることもあり、転ぶのではないかヒヤヒヤ。登り切ってしまえばそれほど斜度もきつくないが、土が流出してしまっていて、木の根があちこちで出ているのが結構危ない。しかし、大楠山の山頂ほどの眺望は望めないものの、木々の間からは逗子の海岸と太平洋が見え隠れし、ふうこも楽しそうだし、もっと早くに来れば良かったとの後悔するほどの手頃で楽しい山歩きコースだった。以前にアド街でやっていたのだが、どこかのポイントからは大仏の後頭部が拝めるとか・・・今回は見つけだすことはできなかった。
30分ほど歩くと鎌倉山の外れか、高級そうな住宅地に出て、この一帯が源氏山公園。同居人が寄りたいという銭洗弁天に立ち寄って、初めて資金洗浄に挑戦である。

100円でローソクと線香、ザルをもらい、まず線香を献上してから、山をくりぬいた洞窟のような中にある水場に。ザルに紙幣やキャッシュカードを入れて、ひしゃくで水をザバザバかける。

持参の万札はグシャグシャ、ローソクを立ててある燭台や線香台の周りには「そうそくで濡れた紙幣を乾かさないで下さい 紙幣の水分はハンカチなどで吸い取って下さい」と書いてある。燃やしちゃう人もいるんだろうなあ。また、「清められたお金は有意義にお使い下さい」とのありがたいご忠告も。
今や鎌倉の名物のひとつともなったリスもちょろちょろ顔を出す茶店で一服して、再び北鎌倉へ向け歩き出す(銭洗弁天から下に降りれば鎌倉に出ることもできる)。

ここからはおよそ20分ほど下っていくと、浄智寺の脇に出る。犬連れには北鎌倉は用がないため最近立ち寄ったことはないので知らなかったのだが、先程車で通った時に道沿いに犬OKらしき店を発見したので、結局昼飯をまだ食べていなかったのだが我慢してきたのである。テラスはもちろん店内も犬OKのこのお店、「PoocH」で、ランチの「プーチプレート」1,300円を頂く。

これが、凝った料理と品数、量の多さでびっくり! 確かに犬カフェのランチメニューで1,300円は若干お高めだが、全然値段分、というか、お値段以上の満足度。保障します。まだオープンして間もないようで、店内もきれいだし、犬連れで鎌倉に来たらぜひお勧めです(あ、でも「北」鎌倉ですからね)
そこからはもちろん歩いて帰るようなことはせず、パスをフルに使ってスカ線で鎌倉に出、ハチミツとジャムを買い込んで江ノ電に。すっかり暗くなった1800に七里ヶ浜に戻ってきた。これで4時間半である。あらかた車もいなくなった駐車場を後に、今日は逗子に向かって走り出したが・・・結果から言えば、横浜まで2時間。平均速度は16km/hだそうですorz 三京に入って25km/hまで上がったが、終日の平均速度は23km/h、ハイキングは楽しかったものの、とにかく疲れた。もう湘南には二度と行かない!・・・と言えればいいんだけどねえ・・・