猫ナビ導入までの道 その3

307CC into electrodock

307CCへのカーナビ取付で、問題点を整理すると・・・(マイチェン後/T6型の場合)
●ヘッドユニットがCAN-BUSの一環を構成しているため、(公式情報では)取り外しができない
●移設は可能なので、この方向で検討を始めたが、CAN-BUSの配線はシールド線やファイバー線の場合延長はできないので、純正ヘッドユニットをグローブボックスに移設する際取り回しに余裕があることが必須(今回の最重要確認項目 配線が伸びなければカーナビの方を―オンダッシュ1DINモデルに限られるが―グローブボックスに入れてしまう選択肢もあり)

●助手席下は、シートレールなどが邪魔をして機器の設置は恐らく不可能(業者の推測による 今回の確認項目のひとつ また、上記配線取り回しの理由からも無理となる)
●オンダッシュモデルは、ダッシュボード上に設置すると本革のトリムに基台を接着せねばならず、傷がつく。よって、コンソールの1段分スペースに取付金具を介してモニタを取り付けるしかない(貴重な1段分のスペースが無駄)
●アンプ付きモデルは、純正のアンプと並列で使用することは不可なので、アッテネーターのような回路をかませることが必要(HRV02はアンプなしなのでこの点有利だが、IPバス接続のため結局FM飛ばしか!?)
従って、スペースは2段あるので、
1・インダッシュ1DINモデル(イクリプスのAVN075HDのみ)を入れるか、
2・オンダッシュ1DINモデル(カロッツェリアのHRV02)を入れるか↓、
2.1・HRV02をコンソールに入れ、もう1段分のスペースに取付金具をかましてモニタを吊る 純正はグローブボックスへ
2.2・純正をコンソールに入れ、HRV02をグローブボックスへ
というのが現実的な選択肢になる。
さて、待つこと実にひと月、順番待ちであったHRV02が入荷したので取付作業希望日を教えて欲しい、との連絡があり、まず先決のフィッティング相談で大塚さんにお伺いしてヘッドユニットを引き出してみると・・・

「あれ?」CANの配線が、予想していたのと違う場所についていたらしい。

ヘッドユニットはシールにシーメンスのロゴがついたフランス製だった。おおよそ欧州車のヘッドユニットの仕様など共通なものが多いので、大塚さんにしてみれば開ける前から大体の想像はつくのだが、通常CANの配線(インとアウトの2本)は、オーディオ関連のとは別に下のコネクタにきているのに、この車は見ての通り上にまとまっているのがわかる。手前の横2列・縦4段でセットになっているのがオーディオ線、CANは恐らく後ろの赤と緑だとのこと。

ということはど〜いうことなんすか?「う〜ん、思ったより簡単かも」
というわけで、予想より簡単な方に外れてしまった、という結果らしい。大塚さんが一番危惧していたのは、特殊なシールド線を使用しているケースだったのだが、通常の電線であれば延長は可能、これなら余裕でグローブボックスに移せるとの太鼓判。
で、ここでハタと考えた。すでにひと月近く乗って、ヘッドユニットの設定は納車日以来一度も使っていない(最初は日付/時刻や果ては言語設定!までいろいろやったが)。これなら何もコンソールにある必要はないわな。極端な話、トランクでもいいわけだ。それならセンターコンソールはナビ本体に明け渡して・・・んん!? それなら、最初に戻って2DINインダッシュでもいいんじゃないか?
ここ2月ほどいろいろ考えあぐねて自分でも何が正しいのか信じられなくなっており、あまりに唐突に思いついたので、何か落とし穴がないかと大塚さんに聞いてみた。「ええ、入るならその方がいいですねえ」そうだよな!それなら話は簡単だ、オーディオ線だけきれいに切り分けて純正を移設、2DINをコンソールにぶち込んで終わり!
ということで、新たに2DINインダッシュモデルの検討。HRV02は肉の塊をピラニアの池に放り込むようなものなので、キャンセル手続きも何もあったものではなく、そのまま次の順番が繰り上がるだけで問題なし。で・・・やはり、ここまでカロ本命で来たし、HDS620が良かった良かったと騒いでいたのは遠い過去、もうパナのモデルの細かな仕様も忘れてしまっているので、やはりHRZ08か09か。09は即納が1台あるが、08はまたしばらく待ちとのこと。価格は08が14万1,750円、09はその約1万円高で、その位の差ならMDも結構持っているし、09でもいいか・・・となったのだが、先日墓参で乗った時に初めて体験したラクティスのナビでVICSの渋滞情報にいたく感激し、そうか!カーナビにはもう一つ、渋滞情報の表示という大きな機能があったんだと(遅まきながら)再認識したので、09との差額をこちらの機能向上に振り向けることにし、本体はMD抜きのまさに一番人気モデル、HRZ08に決定、さらにVICSビーコン・ND-B6 ¥16,590也を追加。これでリアルタイム受信が可能となり、さらに情報精度が上がる。また、バックカメラは、後方視界が悪い悪いとおどかされながらも、確かに悪いが乗ってみたらなんとかなりそうだったのと、同居人はしばらく免許取りそうにないので削ってしまった。どうせ付けたところで、若葉マークの人はバックカメラなんて見てる余裕ありゃしませんよ、と言うので、それもそうだと納得。
これで今度こそ完璧に決定!ということで、意気揚々と引き上げ、待つこと10日。08入荷とのメールで入場日時を決定し、本日入場と相成った。

オープンカーのメリットは車内の各種作業がやりやすいことで、大塚さんも屋根開けて置いて欲しいというのでガレージ内で早速ルーフ展開! 後は仕上がりを待つだけとなった。いや〜、ここまで長かった・・・
次回はいよいよ完結編、職人技による美しい後付けモデルの取付例を見よ! あと、明細や細かな仕様の解説も次でやります。
工期はその時の状況にもよるが、今回は平日夜預かりで中1日とのこと。