307CCで行く岩国オープンハウス Part1

a tail section of A-10A

2000出発。いつものように代田のガソリンスタンドで満タンまで給油するが、地域最安値の店がリッター139円にまで上がっているのにとりあえず腰を抜かす。先は長いので、調布まで行ったりせずに永福からさっさと中央道に乗るが、快調に走っているところ、八王子の辺りである物を忘れたことに気づいた。いったんは諦めたが、どうもこれを放置することはできない・・・と、小仏トンネルを走っている最中に考え直し、取りに戻ることにした。こんなことで岩国に着けるのかな〜。相模湖東で降りて、ここは降りる専用インターなので、なぜか甲州街道を数km走る羽目に。相模湖で上り線に再び乗り、今来た道を戻る。何やってんだオレは・・・
さっき来た時に渋滞していた八王子の料金所も解消しており、すぐに戻ることはできたが、往復約2時間のロスで、2300仕切直しで再出発。もうあの景色を見たくないような気もするので、東名で行くかな〜、と家の前でカーナビをセットした時に出たルートに決めようと、岩国駅を目的地に設定してみたら、中央道経由と出た。ま、家からだと用賀行くより近いので当然なんだが、相模湖までは空しい道のりである。アホラシ。
さて、相模湖からは気分もノッてきて、この日のために溜めに溜めたミュージックサーバの音楽をガンガンかけて、楽しい単独深夜ドライブだ。当然、屋根は開けている。しかも無駄なブルズランでさらにアルバム4枚も録音できた(笑)しかし、笹子トンネルでは最大音量にしても轟音で何も聞こえず、甲府を過ぎて原、八ヶ岳と中央道最高地点にさしかかるとマルチディスプレイの指し示す気温は8度、屋根を開け平松愛理渡辺美里を鳴らして追い越し車線を矢のように走って行く307CCは端から見ると相当危ない人になっているはずだ。もっとも、この速度では音楽までは聞こえまい。
なんでそんなスピードになったかというと、甲府の辺りから白いルーフボックス付きのレガシイとなんとなくバトルになってしまったのだ。お互い意識するともなしに、抜きつ抜かれつ追い越し車線を行ったり来たり、岡谷の分岐まで続いた。向こうも極寒の中央道をオープンで涼しい顔して走る車を相当イッちゃってる奴だと思っていたことだろう。ホントは涼しい顔、じゃなくて死ぬほど寒かったのです。これでは眠気が襲って来る心配どころの話ではない。その前に走りながら凍死・・・
というわけで、さすがに一晩オープンで走るつもりもないので、恵那山トンネルに入る前、小黒川PAで一服し、屋根を閉める。すると、まあなんと快適な空間が瞬時にして現出するのだ。これはバイクにはできない芸当。そういえば、昔はこんな夜でも走ってたんだよなあ・・・もうできないかも。

まずは一里塚、小牧を0200過ぎに通過。名神に入り交通量も多くなり、なかなか前に出られなくなってきたが、流れは順調で関ヶ原、京都と進み、307CC初の西日本入り。ここでやっと行程の半分にきたが、まだ眠気は全然感じない。大阪を過ぎれば、車では未知の領域である。中国道へと歩を進め、0500着の龍野西SAで給油したところで、東の空が少し明るくなってきた。完徹にしては強烈な眠気はないのだが、ここで仮眠。もうすっかり明るくなっているが、助手席でそれなりに2時間ぐっすりと眠れ、0700再出発となる。日が当たれば暖かくなってきた。迷わず屋根を開け残りの行程を行くことにする。福山西インターで百里航空祭の時の石岡インターのような大行列になっているのにびっくり。多分「男たちの大和」関係だと思うが、ETCもなにもあったものではなく、降りるまでに最低30分はかかりそう。次の尾道インターもこちらほどではなかったが行列になっていた。そういえば、途中のSAでも観光バスの前のツアー名には「男たちの大和と○○の旅」と書いてあるのが結構あった。こちとら去年ノーフォークで本物の戦艦を見ているのに、今さらハリボテでもあるまいということで、今回の予定にはなし。
オープンでも非常に気持ちいい高速走行も終盤、広島を通過して宮島のSAに入り、素晴らしい下界の景色に改めて瀬戸内に来たことを実感すると、ラストスパートで大竹インターを目指すが、手前の「広島岩国道路」の表示を岩国方向への分岐と勘違いして、カーナビの指示を無視して降りてしまった。しかしこれは廿日市インターで、広島方の終端出口である。ま、ここまで来たら後は下でもいいか・・・と思ったら、VICSの表示は宮島口駅前の信号まで4kmほどが渋滞! 実際、10分間ビクともしない時もままあり、抜けるまで1時間!もかかってしまった。ここで例によって自己嫌悪・・・そのまま乗っていたら1000前には着けたのだが、結局今津川河口の撮影ポイントに到着したのは1130近くになっていた。それでも、仕切直し出発からは12時間半、睡眠2時間と休憩30分ほど、4kmに1時間かかった最後の渋滞を計算に入れると、高速走行時間では9時間、平均100kmとなっている。

18年ぶりのこととて、撮影ポイントもすっかり忘れてしまっているが、すでに川の堤防沿いには各県ナンバーの車が多数縦列に駐車しており、人出も相当のもの。こちらはすっかり後れを取ってしまったが、幸か不幸かこの日は通常の訓練はないため地元部隊のフライトもなく、結果オーライで急ぐ必要はなかったようである。というわけで、正午過ぎに外来、韓国鳥山空軍基地から飛来の51FW/25FS(第51戦闘航空団第25戦闘飛行隊)のA-10A2機が降りてきたが、南からのアプローチでまったく写真にならず(岩国はほぼ南北に滑走路が敷かれており、南側は海に面し一般人の近づけるポイントはないため撮影は不可能)。

さて、岩国オープンハウスは例年5月5日開催と決まっているが、前日の4日にも基地内の隊員や家族に対しての(要するに一般非公開)イベントを開催することになっており、翌5日のリハも兼ねてすべてのデモフライトが行われる。フライトはまずA-10飛来直後の1219、三沢35FW/14FSのF-16Cファイティングファルコンから始まり、続いて海軍VFA-102のF/A-18Fスーパーホーネット、そして1258にブルーインパルスがデモフライトを実施した。

天気は快晴無風で、ブルーも全種目を行いビッグハートやスタークロスなどのスモークもの演技もバッチリ、本番の5日よりも良好なコンディションに見受けられた。実は私、T-4になってからアクロをやるブルーを見るのは初めて、車で岩国までやってきて、これが18年の時の流れか・・・と改めて実感。

スーパーホーネットは聞くところによると本国VFA-122所属のデモパイロットの操縦のようで、噂に聞いていたマイナスG機動を多用する西海岸デモチームのスタイルが・・・ヒコーキが、ヒコーキが、壊れるゥ〜! 機体が悲鳴を上げそうな動きに、VFA-102のエビエータは何を思ったろうか。
この後、F-16は1520にもう一度上がり、一日に2回実施という贅沢さ。これで本日は終了のようで、1630頃に撤収、今夜の宿である広島に向かうが、ここで昨年オシアナで出会ったどら猫さんとそれ以来の再会。ひとしきり情報交換をして、今年のトムキャット引退式典に向けての渡米について打ち合わせをして、明日の入場行列に備えて車中泊というどら猫さんと別れたが、1700なのにゲート近くではすでに車の行列ができている・・・いくらなんでも早すぎないか!?

さて帰りの2国も宮島までは大渋滞、こちらはカーナビを駆使して裏道を行き(それでも地元の人で混んでいた)、なんとか広島市内に到達したが、申し込んである明日の岩国船便ツアーが出発する広島港の駐車場について事前の偵察のため立ち寄り、広島駅近くのホテルへ。車は駅前のショッピングセンターにある契約駐車場に入庫となるが、この駐車場、営業時間が0700からで、車で行ったらツアーの集合時刻に間に合わないかも・・・という危惧が生じた。順調にいけばホテルから広島港までは15分ほどだが、この期間中はフラフェスで市内の道路は混雑するというので、早朝とはいえちょっと不安である。広電で行けばいいのだが、昼間は車は出すのが決まりなので、一日停めておくにはちょっと話がややこしくなる。さて、どうしたものか・・・まず、今日一日まともな食事をしていないので(いつも当日記で描いていますけど、趣味活動の時はいつもメシなど後回しですので)、今更と思いながらお好み村へ。

繁華街の一帯はGWだけあって大混雑、お好み村ビルの外にある店はどこも気が遠くなるような行列ができている。以前のお好み村前の広場は珍走の方々が特攻服で応援団よろしく巨大な団旗を持って立っていたりして、さすが広島!と絶句したものだが、観光客の苦情が絶えず浄化作戦を実施した結果、ここまであからさまな連中は姿を消したようだ。しかし、それでもいかにも柄悪そう・・・でも、相変わらず女の子は全国でも有数のカワイさではなかろうか。昔泊まった尾道の民宿のコ、宮島の食堂の店員のコ・・・今でも思い出しますよ。今回も宮島SAの店員のコが目も覚めるような美人だった。北の方の某杜の都にも少し分けてやって欲しい(こういうことを書くとブログ炎上の原因に・・・)。
本日(東京―岩国)の走行距離は1,010km、相模湖往復を計算に入れない出直し後の正味走行距離では891km。このセクションの燃費は、4月16日に満タンにして以来1,211.5kmで、行きに代田で40.67リッター+大津SAと龍野西SAで各10リッター(カードの関係でエネオスが出るまで最小限給油で待っていたので)+福山SAで53.8リッターの計114.47リッターで、1リッター10.5835kmとなった。約75%が高速走行で、若干タイヤ空気圧も上げているので、もうちょっと行って欲しい気もするが・・・