燃えろ海兵!百里航空祭第1弾(いきなり出鼻くじかれ)

THE Eagle rider

土曜は同居人が大阪から出てきた友達と会うため、各自単独行動というので、夕方まで家で寝くさって暗くなる頃に車で出かけ、下北でふうこのフードを買い、茶沢通りの動物病院へ。
爪切りと歯磨きフード購入、それにカルドメックを補充したかったのだが、タッチの差で診療時間が過ぎてしまった。うげげげ、まあ来週末でも間に合うからいいか。それなら・・・ふうこの散歩に駒沢でも行くか、と。すっかり暗くなった公園だが、暑い季節だけにドッグランも結構賑わっており、ふうこに良く似たスムースの子や極小の子などチワワナイトの様相を呈していたが、相変わらずふうこは犬には素っ気なく、その後公園を小1時間散歩して帰路に就いた。
すでに時刻は2100近いのだが、まだ百里のことで迷っていた。一度は面倒くさくなってヤ〜メた!という心持ちになったのだが、結構岩国からお客さんが来たらしい。それなら話は別でしょう・・・というわけで、出るならどうせ真夜中、というわけで昼間に意識して睡眠時間を稼いでおいたのだ。だが、駒沢通りを走りながら、また面倒くさい気持ちが沸々と・・・大体腹も減った。とんかつが食いたいな〜、というわけで、なぜか代官山を抜けて恵比寿へ。
そう、とんかつといえば昨今は恵比寿。いや、さすがにちょっと遅れてるかな? 行ったことがなかったので、ちょっと前に話題になった「キムカツ」で食いたかったのだ。ふうこさんには車で留守番してもらって、2200近いというのに列に並ぶが、男1人、それも犬の散歩帰りの小汚い格好の人間は当然私1人だけで、店内はまあお洒落なカップルばかり・・・ちょっと引いてしまったが、いまさら引き返すわけにもいかない。肩身も狭く、1人さびしくサクサクのミルフィーユとんかつを食ってきたが、なんか、そのシチュエーションにひとりニヤニヤしてしまった。
こんなTokyoナイトを絵に描いたような店内で、明日百里に行くことで迷っている奴は私一人だろう(隣のカップルが「明日行くの?」「うん、車で行って来るよ」思わず聞き耳を立てたが、友達の家らしい)。大体、明日百里で何が開催されるのか、いや、「百里」がどこなのか、何なのかを知っている奴が、今この店内には恐らく私1人しかいないのだ。お代わりのキャベツをかっ込みながら、あまりに場違いな場所に来てしまったせいか、なんかそんな事を考えていると楽しくなってきた。よし、ここにそういう予測不可能、型破りな行動をする奴が1人いたことを事実にしてやろうではないか、こういうどうでもいいようなことに夢中になれる。さて、お勘定!
私の一足先に入った夫婦?は連れてきたダックスを店の前のガードレールに結んで飯食ってたけど、あんなんでよく平気だな。ふうこだったら絶対にいなくなってる・・・そんなことを考えながら家に帰ってきて、日記など書いていると(だからそれをやめろっちゅーに)また眠気が・・・本日何度目かの逡巡。行こかやめよか、すでに同居人もふうこも寝てしまった。いや、マリンコ軍団が俺を待っている・・・ええい!ふうこ号を持て〜!出立じゃ〜!
というわけで、出発は予定よりかなり遅くなって0230。最近、夜は妙に涼しいので屋根を開け、神田橋から高速に乗って一路常磐道を目指す。東京を脱出すれば、風はむしろ冷たいくらいだ。真っ暗な中1人のオープンドライブ、これは本当に最高だ。そして数時間後に、さらに最高の瞬間が訪れると信じて・・・1時間ほどで千代田石岡IC着、まだ0330なので2年前に経験したような大渋滞は当然発生しておらず、迷わずこちらで降りたが、すでに同志と思しき車が前後に。道中のコンビニでは、もうどうにも同業者決定の方々が右往左往していた。一般人に混じって結構空自の方も。お互い長い一日、コンビニおにぎり食って乗り切りましょうや!

北門の駐車場近くに着いたのは、ちょうど0400、トリップはこちらもちょうど100kmを指していた。しかし、例の路地に入る辺りは両方向からの車で路肩ビッシリ、うえ〜遅かったか、やはり前日夕方位に着かなきゃダメなのかなあ・・・すでに奥(北)の方に向けて足を突っ込んでしまい、細い対面通行の田舎道、もう後ろには引き返せないので、反対側からの行列の後ろに並ぶべく先へ先へと進む。どこまで続いているのだろう・・・と、しばらく走ってピタリと動かなくなってしまった。ほら来たぞ〜! もうどうにも行き違いができない道路幅で、こんな真夜中とはいえ一般の車も通るのだ。15台ほど先、テールライトがちょっとはみ出しているのが見えるので、喧嘩にでもなってるのかな。10分足らずで車列は再び動き出した。50m程走って、なにか様子がおかしい・・・ありゃりゃ、車がグジャグジャ。

正面衝突したようで、セルシオの前がペチャンコにつぶれている。そして対向車線のさらに向こう側、なんと畑の中にシルビア?が。ガラスやプラの破片が一面に飛び散り、バンパーなども転がっているのだが、パトカーもいないし、もう現場検証も済んで回収待ちなのかな? 当事者が誰も見当たらない。
車列はそこで終わっていたので、最後尾につけるのだが、Uターンできる場所もないので1kmほど走らされ、路地のある所でケツを入れ転回し、あとは開門時間を待つだけ。どんどん後ろにも同じようにして車がつながって行く。
ここで、ちょっと野次馬根性を出して事故現場を見に行ってみた。相変わらず落ち着いてしまっている状況だが、いつ片づけるのかなあ。このセルシオ、ナンバーが他県だけど、どう見ても百里の客じゃないな、こんな所で可哀相に・・・などと現場のど真ん中でウロウロしていると、遠くから救急車と消防車のサイレンが近づいてきた。到着するや否や、ガバッ!と隊員が降りてきて、「どこですか〜!」ハ?どこって何が? すると、隊員は畑の真ん中で鎮座ましましているシルビア?に取り付くと、ライトを当てて「大丈夫か〜!」ハァ?何言ってるんだ?と良く見たら、乗ってるよおい!
なんと、事故はまだ起きたばかりだったのだ。まだ夜明け前で真っ暗、とっくに検証も終わっていたと思っていたのに、シルビア?の運転手は出られずに、誰も手を貸さず救急車の到着を待っていた。いや、それを責められない、出したところで何ができるわけでなし、複雑骨折だったり脳挫傷だったりしたら素人が下手に引き出す方が危ない。しかし、自分があの立場だったら、「おい!見てないで助けろやゴルァ!」とか叫びそうだが・・・声も出せない程の大怪我なのか。いや全然気がつかなかった。

幸いなことに、挟み込まれたりしているわけではなく、皆で手でドアをバリバリと剥がして、簡単に引き出したが、胸の辺りが血で真っ赤・・・意識はあるが言葉は出ないようだ。カーッ、着くなり手荒い洗礼だ、なんか車運転するの恐くなってきた!
セルシオのおじさんは無事で、野次馬に混じって立っていた。私の見立てに反して、ヒコーキ撮りに来たようだ。可哀相だが、車は全損、今日は航空祭どころの話ではない。
その後も検証の横で聞き耳を立てていたり、野次馬根性全開でウロウロしていたので、事故の状況も漏れ聞いたのだが、それをここで書いても仕方ないし、書いてはいけないだろう。しかし、私はおかげで、1時間位は寝られると思っていたのに、結局完徹となってしまったのである。気がついたら周囲は起き出してきた近所の人でいっぱい、すっかり明るくなり鶏がそこかしこで「コケコッケー!」と鳴いている。こんなんで今日一日持つのか!?
というわけで、キティ@小樽で幕を開けた7月のラストを飾る、2006年百里航空祭シリーズ、開幕です!