テ・カハとランサー連続撮り

HMNZS Te Kaha F77

本日、晴海埠頭にニュージーランド海軍のフリゲイト、テ・カハHMNZS Te Kaha F77が入港するため、撮影に行って来た。
入港時刻は海自のサイトによると0915とのことで、定番の虹の橋で撮るとなると橋の遊歩道のオープン時刻が0900で、ちょっと苦しい。となると、その手前で押さえるしかないが・・・東京港第1航路の入口である城南島の公園から手前までをたどっても、背景がうるさくなってしまって、なかなかきれいに抜ける所がないのだ。
本日も酷暑で、以前と違い同居人が家にいるので、無理に分遣隊長を連れ出す必要はなく、単独行動となる。昨夜も寝たのは0430、ここまで引っ張ったら今回も完徹するしかないかと一度は腹をくくったのだが、それではさすがに死んでしまう・・・と、居間のソファで寝る(布団で寝たら絶対起きられない)。果たして、睡眠2時間で0630には起きた。う〜ん、さすがだ。まさに遊びに生きる男・・・
0700前出発。まだ涼しく、屋根を開けて城南島を目指す。大井埠頭周辺に近づくにつれでかいトラックが多くなり、排ガスに燻されつつも、ここだけは静かな城南島公園に到着、すでに生ぬるい、というか熱い空気をかき回すように先端に行ってみたが、わかっていたことながらかなりの逆光。後ろはきれいに抜けているんだけど・・・というわけで、初めての試みとなる、秘密のポイントへ。ここは本当に同業者にもあまり知られていない場所で、平日のこともあり私1人しかおらず、いいアングルで撮らせてもらったが、空気がよどんでいること・・・快晴ではあるのだが、視程はかなり悪い。辛うじてアクアライン風の塔がシルエットで見えるか見えないか・・・というところで、気がついたらテ・カハがすぐ目の前にやって来ていた。

0820、東京港第1航路に入航するテ・カハ。同艦は現在ではニュージーランド海軍で2隻となってしまった大型戦闘艦唯一のクラス・ANZAC級の1番艦で、ブローム・ウント・フォス社の汎用設計戦闘艦、MEKO200型フリゲイトライセンス生産したオーストラリア海軍の同級艦8隻と姉妹艦にあたる。

1997年7月就役、満載排水量3,600t、主機LM25001基で出力は3万馬力。わかりにくいが、V字形をした独特の2本煙突の側面にはニュージーランドの国籍マークであるキゥイのシルエットが描かれており、そのすぐ後ろには世界最小となる1単位・8セルの超ミニVLS*1を装備する。また、前部甲板の5インチ砲は2番艦テ・マナの装備するステルスシールドを採用したMk45 Mod.4と異なり、丸みを帯びた従来型のMod.2であるなど、細部はいろいろ異なっていたりする。ちなみに、ANZAC級については2005年6月に名古屋港に寄港したテ・マナをレポートした記事が本隊の方にありますので、詳細はそちらをご覧下さい。
http://homepage.mac.com/izunton/BlueforceFiles/temana.html

続いてやってきたのは、今回の随伴艦であるこちらもニュージーランド海軍唯一の艦隊給油艦、エンデヴァーHMNZS Endeavour A11。なお、今回海自側でホストシップを務めたのは珍しく「はるさめ」であったが、2隻の相当前を行っていたらしく、その姿を収めることはできなかった。

その後はいつもお台場の虹の橋たもとの埠頭に停泊している気象庁の海洋気象観測船、凌風丸も姿を見せた。
ここで本日の任務は終了してしまったわけであるが、せっかく(ひんしゅくを買いながら)取った休み、そのまま家に帰っても申し訳ない。昨日厚木にホーネットが大挙6機も降りたらしいという話もあるし、まだ遅くない、ちょっと行ってみるか、と環8へ。え?そのまま首都高に乗ればいいんじゃないの?
なんか、気持ちの整理がつかないというか、しばらくの間、自分がどこに行こうとしているのか、何をしようとしているのかが自分でもわからず、迷走してしまったのだ。ようやく腹が決まったのは玉川で三京に乗った時。いや、帰れば帰ったでいろいろやることあるんだけどな・・・厚木に行ったら外来が来る来ないにかかわらず、暗くなるまでエンドで待ち続けるしかない。今日も帰りは2100近くか・・・朝から何も食っていないので、保土ヶ谷で飯食って家に連絡を入れる。「厚木に寄るんで今日も遅くなります」「そうすか」保土ヶ谷バイパスはそこそこ混んでいたが、下川井ICで降りて瀬谷に出、大和まではすぐだった。さて北エンドでまず様子を窺ったが、残念なことに昨日降りたランサー?の6機は早朝に上がってしまったらしい。エプロンを見ても確かにもぬけの殻である。というわけで、すでに皮算用は破れてしまったわけだが、ここで帰るのも癪だし、最近は週末にコンスタントに外来が来ているので、一日粘れば何か来るだろう。
・・・というわけで待ち始めたのだが、車の中で寝ていても汗が噴き出しているほどの猛暑。分遣隊長を連れて来なくて良かった・・・とにかく、外来釣りは「忍」の一文字、ひたすら待ち続けるしかない。それでも、ここ数日の睡眠不足にはちょうどいいチャンスで、狭い307CCの車内でも結構熟睡してしまったが、ハッと気がついて目が覚めると全身びっしょり・・・しかし1日中エンジンをつけっぱなしにしてエアコンを回すわけにもいかない。大体効き悪いし。

果たして、1520過ぎ、VMFA-212のホーネットがやって来た。最近毎週末のように厚木や横田に飛来する海兵隊機だが、本日も朝帰ったと思ったら、これとは別の機体と思われるがWD05/Bu.No.164968とWD13/Bu.No.164979の2機が飛来。ダイレクトで降りて来たが、素直に降りるかと思ったら3回ほどタッチアンドゴーを行った。しかしさすが海兵か、空母着艦のトラフィックパターンで回らず、その都度遠くの方からダイレクトで降りてくるのが何をしたいのかようわからん。

この後はさすがに特に動きもなく、1700過ぎに撤収。若干涼しくなってきたので屋根を開けて246経由で帰った。

*1:Vertical Launching System 日米のイージス艦などが装備するMk41垂直発射システムだが、2×4=8セルは装備できる実用最少単位となる