鎌倉歴史散歩。

at”SONG BE CAFE” in Kamakura

前回の訪問以来、伊豆箱根のことしか頭になく、休みとなればになんとかして十国峠行って西伊豆で山歩きして徳造丸で飯食って今井浜か天山で風呂入りたいのだが、毎週行けるわけもない・・・が、今週末は行ってみる予定。ヒヒヒ。だから、今日は軽〜く七里ヶ浜辺りで流してこよう、ということで出発。
午後には雨が降り出してしまうらしいとのことだが、出発が1100で、これではふうこの散歩が・・・と危惧するも、今更駒沢辺りでお茶を濁すわけにもいかない。カタネでパン買って、例によってシフトに苦労しつつも車内でパクつきつつ、三京―横新で藤沢市街を通って江ノ島に出た。

珍しく逆方向から出てきて、戻る形になったが、週の半ばの祝日でこんな天気にもかかわらず134号はすでに渋滞気味。しかし、寒さは予報でおどかされたほどではなく、屋根を開けてもそこそこ快適なドライブ、上空には例によって航法訓練?のSH-60がバタバタ飛び交う。この時点でもまだどこに行くかは決めてはいなかったのだが(城ヶ島?)、まあこの辺でいいか、と、やはり七里ヶ浜の駐車場に入れてしまい、さて、浜辺を散歩・・・と思いきや、本日は結構満ち潮のようで波打ち際もギリギリ、ふうこも落ち着かず、散歩もままならない。というわけで、春以来の「七里ヶ浜 パーク&レールライドパス」を使って鎌倉に行ってみることにした。

来た列車は1500形を先頭にした4連、ちょうど稲村ヶ崎で交換した列車は先ほど車で併走した305F+2000系の編成。

極楽寺検車区にはもう1編成の300形、303Fが留置されていた。

何のあてがあるわけでもなかったが、気ままなぶらり旅、極楽寺で下車してみた。ここで降りるのは初めてだが、極楽寺駅運輸省(当時)による「関東の駅百選」に選定されたほど、ちょっと趣のある駅舎。どこも観光客でワッサワッサ賑わう江ノ島―鎌倉にあって、乗降客も少なく閑散としたイイ雰囲気を醸し出している。さて、散歩に出発!

本当は前と同じように裏大仏ハイキングコースを歩こうかと思ったのだが、いつ雨が本降りになってもおかしくない雲行きなので、ほどほどの町中をぶらつくことにした。まず、極楽寺から一つ隣の大仏への最寄り駅、長谷に歩いて向かうことにする。ここはかつては三方を山に囲まれた要塞都市、鎌倉への数少ないアクセスルートであった極楽寺坂の切り通し。

切り通しの長谷方にある碑文。ここは鎌倉の西方、裏大仏ハイキングコースがある山々の尾根が続いている場所で、山はそのまま海岸まで続いて稲村ヶ崎に至るが、鎌倉幕府が倒れた1333年の新田義貞による鎌倉攻め、子供の頃学校の音楽で習った「七里〜ヶ〜浜〜のぉ〜磯〜伝い〜」に歌われるのはまさにこの隘路をめぐる戦いであった。この難攻不落の切り通しを突破する正攻法を諦めた義貞は、現在の国道134号の影も形もない、親不知のような海に突き出した断崖、稲村ヶ崎から攻め入る作戦に変更、伝承では海が鎮まるのを念じて剣を投じたらアラ不思議、時化ていた海が収まって海伝いルートで侵攻できたということになっているヨ〜ン。ちなみに、この山越えのおかげで江ノ電の唯一のトンネルが極楽寺―長谷間にひとつ、この切り通しの北側に平行して通っている。
まあ、長谷まで来たところで寺社は犬連れで入れるところなどないので、大仏までの通りをぶらつくだけだったが、途中から雨がそこそこ降り出してきて、こりゃ帰った方がいいかな?となったが、長谷駅まで戻ってきたらやんだので、鎌倉まで行ってみることにした。

こちらは鎌倉に来ると同居人が必ず寄るオリジナルジャムのお店、ロミ・ユニ・コンフィチュール鎌倉駅西口を出て線路からひと筋離れた道を北鎌倉方面へ向かい、5分ほど。観光客で賑わう小町通りとは違い、人通りの少ない路地に面した店だが、こうやって外で待っているとひっきり間なしにお客が訪れて、中に入って行く。同居人が「お客の服装や雰囲気が皆アタシに似ているよね〜。やっぱり類友ってゆーか、同じような所に集まるよね〜ヒヒヒ」と笑っていたが・・・この手前には蜂蜜を量り売りしている不思議な蜂蜜屋さんがあり、我が家も藤原養蜂場とのローテーションでここで仕入れている。

最後の仕上げにちょっと休憩、鎌倉駅西口、ホームに面した場所にあるベトナム風カフェ、ソンベカフェSONG BE CAFEでお茶にする。ここは外テーブルが2人掛け2卓、1人掛け1卓(誰が座るの?)あり、もちろん犬連れ可能。屋根もあり、割と囲われた構造になっているせいか、思ったほど寒くなかった。膝掛けも備え付けられており、小町通りの喧噪に疲れたらちょっと立ち寄ってみたいカフェ。

このお店、オシャレなのは言うまでもないのだが、嬉しいのはなんと鎌倉駅の線路・ホームが真ん前!のロケーション。E217・湘南新宿ラインE231に交じって、休日の鎌倉にはいろいろな臨時列車・団臨が行き交って飽きさせない。こうやってエスプレッソを飲んでいると、ハマ線直通の205系下り回送が通過、次は「一般のお客様はご乗車できません〜!」と叫んでいるので、何が来るかと思ったら、「ニューなのはな」だった。ここ、いいねえ。代官山のJam Jam Drag on the Marketにも負けない鉄御用達カフェ発見!

そして、ちょうど店を出るときにアナウンスされていた、勝田車両センター所属の485系K60編成を使用した急行「ぶらり鎌倉号」いわき行きが入線、江ノ電のホーム、柵の隙間からカメラを高く掲げて撮ったらこんな風に撮れました。これからいわきまで帰るのか〜、大変やね〜。でも、見たところソコソコ乗っている様子。皆さん、なんとか夕方まで天気が持って良かったですね。

そして、七里ヶ浜への帰りは運良く300形に当たることができました〜。まだ1700過ぎにもかかわらず、すでに真っ暗、駐車場にポツンと残っていた車に戻り、帰路は鎌倉に戻って(パーク&レールライドパスの意味ないじゃん!?)朝比奈を抜け、いつものルートで帰りました。夏の間は湘南には一切足を向けないので、七里ヶ浜も半年ぶり位か、また冬の間は毎週のようにお世話になると思うが、鎌倉の皆さんよろしゅう〜。