ウインドウ4枚同時操作スイッチ操作不能

307CC

久しぶりに、というか、壊れた。
ウインドウの4枚同時操作スイッチ。307CCには中央のコンソール、サイドブレーキの後にスイッチが二つある。前にあるのが電動ルーフ展開/収納スイッチ(銀色の部分、写真手前の方)、これを引くとルーフは開き、逆に押すと閉まる。時速10km以下なら走行中でも操作可能。

平面のガラスが垂直に立っているような実用車のサイドウィンドウと違い、307CCの窓はルーフに対して斜めに刺さるように接合している。しかも、気密性を維持するために、屋根部分の溝にはまり込むような構造となっているのだ。従ってこのままでドアの開閉を行うとガラスは・・・割れるほどではないが、だんだん歪んでくる。それを防ぐために、サイドウィンドウは「ショートドロップ」機能といって、ドアノブに触れると数ミリ自動的に下がるようになっている。
このような若干複雑な構造のため、そのまま溝に向けてはまり込む方向のウインドウなら良いが、ルーフの開閉の方ではこのシビアな接合に合わせるのは難しいため、ルーフ開閉に先立って一度4枚すべてが全開になる。このアクション、ルーフ開閉スイッチにも仕込まれており、押すか引くかするとまず4枚の窓が全開になり、その後に屋根が動き、完了したところでそのまま押し/引き続けると数秒で窓が4枚とも閉まるまでやってくれる。
だから、改めて窓だけ開閉するスイッチは必要ないし、実際使わないという人も多い。が、私の場合、確かに今の季節はあまり必要ないのだが、暖かい季節になるべくオープンの気分を味わいたい時、すべての窓を開けて走っていても、田舎道で速度が上がってきたり高速に乗ったりすると、窓が全開だと風の巻き込みがすごいのだ。オープンカーの経験がない方はあまりピンと来ないと思うが、窓が全部閉まっているとオープンでも思いのほか風を受けることなく、音も静かなのである。頭上のかなり手前までフロントガラスが伸びている設計の307CCが特に他車種に比べて優れているのだと思うが・・・その代わり、屋根を開けても正直開放感は思ったほどではない。通常視界に入るのは空ではなく、厚いバイザーの部分なのだ。

で、この4枚同時操作スイッチ。そんな夏のドライブには私は結構重宝している。ワンタッチではなく押し・引き続けなければならず、もちろんドアについている4つのスイッチを手早く一緒に操作しても同じことなのだが、前二つ、後ろ二つを立て続けにパチパチと動かさなければならないドアのスイッチと違い、こちらの方がワンアクションで済んで楽なのだ。しかし、エンジン警告以来しばらくお行儀が良かったのに、マイナートラブルとはいえまた始まったか・・・しかしこの症状、実は以前にも何度か出たことがあって、その都度「あれ?動かないぞ、壊れたか?」と思っているうちに再びなんの問題もなく動作し始めるというような調子だった。そういえば、ずっと前に書いた、トランクのオープンボタンを押せないトラブルも相変わらず10回に1回位ある。半年点検で「調整しておきました」という回答だったにもかかわらず・・・相変わらずキーを手に持ってとりあえずポンと置いてしまう癖がある私としては、遠出した先でこの症状が出た後トランクをキーのボタンで開けてガサゴソやっている時は気が気ではない。
緊急性のあるトラブルではないから、来月の1年点検で一緒に片づければいいやと思っているが・・・