ヒルズで伊藤由奈のライブを聴く

a scene of Japanese traditional pub

本日、外に出る用事があったので、車の中でいつものようにクリトモさんの番組を聞くともなしに聞いていたら、夜にヒルズで伊藤由奈のフリーライブがあるとのこと。別にその時は聞き流していたのだが、昼過ぎに同居人から行かないかとのメールがあり、行ってみることにした。
特に伊藤由奈さん本人には興味があるわけではなかったが、あの「NANA」の挿入歌が流行っていた当時、すごく気に入っていて、買おうかどうか迷っているうちに一巡してしまって、それっきりに。女性ボーカル好き、バラード好きの私には結構ツボにはまった曲だった。お子ちゃま耳っていうか、結構わかりやすい曲(味付けの濃い曲)が好きなのだ。
女の歌い手はそうね〜、好きね。本当はロックが好みで、一番最初は渡辺美里から始まって、プリプリ、久宝留理子SHOW-YA大塚純子・・・特に全盛期の松田樹利亜は好きだったな〜。バラード好きは男女問わずで、角松っつあんのようなキラキラした音造りの曲には目がない。「NANA」の挿入歌は、こんなヒップホップ全盛の世の中に久しぶりに心動かされたキラキラバラードだった。後で洋楽カバーだと知って若干ショックだったが・・・でも、目のつけどころがいいよね、原曲は大ヒットしたわけではなさそうなので、誰かが見つけてきたのだろう。アレンジのせいもあるらしく、同居人は原曲を聴いたことがあるようだが、断然カバーバージョンの方がいいと言っていた。

1930に仕事を終え、雨が降る中傘も持たず(青函トンネル坑口で飛ばされて以来買ってない)、麻布十番までやってきた。角のTSUTAYAで待ち合わせ、久しぶりにヒルズの展望台へ。フリーライブとはいえ、展望台の入場料金は大人1人1,500円、事実上これがチケット代になっている。展望台に上がるのは何年か前、釧路から出てきた同居人の実家一同に付き合った時以来2度目だが、木曜日、しかも雨とあっては訪れる客もまばら。しかし、イベントスペースではどこかの会社?の忘年会をやっているようで、そちらの方は盛り上がっていた。

エレベータであっという間に52階に上がれば、一面に広がる100万ドルのはずの夜景は、ガラスを覆う水滴で滲んでいる。まるで不純異性交遊を助長するかのように(笑)真っ暗なフロアをビルの形に沿って歩いてゆけば、先の方から歌声が聞こえてきた。まだ始まるまでには10分以上あるはずだが・・・見ると、なんと観客の前で堂々とリハをやっていた。それもこれも、このライブは本来観客向けではなく、J-WAVEの番組の公開録音なんだそうな。しかし、放送予定の番組は10分の帯番組・・・こんな深夜のプログラム、知らなかったが、10分の番組サイズの公開録音!? 何曲歌うんだよ?
なんか、得したような気もするが、由奈女史はリハにもかかわらず(いや、だからこそ?)本調子でガンガン声出して、新曲、「NANA2」の主題歌を流麗に歌い上げる・・・サビまで来てここで一気にカタルシス〜気持ちよくイカせて〜!となったその瞬間!「あここちょっと待って、もうちょっと低くなりませんか」ブチッと切られた。あらら、急に現実に引き戻されてしまった。
そんなことが何度か合った後、MCの人が出てきて前説、観客はざっと見たところ100人弱。皆このライブ狙いで来たのか、それとも偶然通りかかったのか・・・前に立っていた兄ちゃん3人組が、後ろを見て「あ!あれ知花くららだ、マジでマジで、ほら見て見ろよそうじゃん!」と私も見てみたが、ちょっと微妙な感じなんだけど・・・
ライブは予定を10分ほど過ぎて始まった。まず時節柄「ホワイト・クリスマス」から始まり、先程の「NANA2」の挿入歌、「Truth」を歌い終えたら、MCの人が出てきて、「伊藤由奈さん本当にありがとうございました〜」え!?2曲で終わり?
ああ、これ公開録音だったんだっけ、一度番組としては締めて、ちょっとトーク。その後もう1曲ということで、「海猿」の主題歌、「Precious」を。おお!あの感動が甦る!マジックマッシュルーム!(本当は見てないけど)と盛り上がったところで今度こそ終わり。ま、1,500円ですからね・・・しかも、一応期待はしていたのだが、本命の「ENDLESS STORY」は演りませんでした。綺麗な涙を流す気満々だったのに・・・まあ、今更あれを歌ったら、なんか自分で一発屋だと主張しているみたいになってしまうから、やるわけないか。
伊藤由奈さん自身は、先日のチープ・トリック程ではないがかなりの至近距離で見ることができ、なかなかビジュアルでも見せていける方だとお見受けしました。ちょっと森泉さんっぽい感じ?観客の間からも「可愛い〜」という声が飛び交っていた。

その後、下に降りて、市川寛子さん待ちの報ステ中継準備横を通り、麻布十番まで出て、居酒屋「十番」で一杯引っかけて帰ってきた。

なお、このライブ、J-WAVEのクリスマスイベント、「J-WAVE CHRISTMAS SKY LOUNGE」として行われているもので、11日のSOULHEADから25日の鳥山雄司まで毎日アーティストが日替わりで出演中。15日は毎年抱腹絶倒のピエール瀧氏による「ASAHI SUPER DRY SUPER LINE J」のトークライブ(昨年は笑い死にするかと思たわホンマ)、17日は一青窈、18日はなんと!伴都美子、23日はCrystal Kayなど、結構ビッグなラインナップを展開している。30分も前に行けば本当に目の前で見られるので、行かれてみてはいかがでしょう。俺的には伴ちゃんが見たかったなあ、と。結構好きなんだよね、エヘヘ。月曜じゃさすがに無理か・・・