祝 307CC納車1周年

a memory of 307CC

本日、307CCが納車1周年。
本来なら結局走行1万何千km(恐らく1万6,500kmほどのはず)、これからもよろしゅうに、とか淡々とした調子で日記を書いているのだろうが、それもかなわぬ事になってしまった。
廃車決定です。
プジョーの出した修理費見積もりが470万、相手の保険屋が出した修理費の額が371万円。その差100万。いくら愛着のある車でも、今自腹で100万は出せない。家中ひっくり返したってそんな金どこにもないのだから。
まあ、考えてみれば、やはりただのトランクとは違う、精密なルーフ収納機構が詰まった307CCのリア回り、叩いて直るものとは違うが、新車価格を遙かに上回り、500万に近い金額になるとは・・・従って、現実問題として、この371万円を受け取って終わりにするのか、ゴネれば数万円は上がるらしいが、とことんゴネてみるのか、あるいは街宣車・・・いろいろえげつないことが平気でできる性格ならいいのだが、根がお上品&小心者なので、新車価格との差額を自分の車両保険で補って、車両価額435万を受け取ることにした。もちろん、残債はたっぷりあるので、435万円がそっくり手元に残るわけではないのをお忘れなきよう。
あれほどネチネチとセンチメンタルなことを書き連ねながら、結局ふうこ号を救ってやれなかった。正直に言うとこれも前に触れたように、事故当初はやれやれ、あの人も荷物も乗らない車とおさらばできて、次は何買おうかな〜、と思っていたところもある。しかし、日を追うに連れて、気持ちは沈んでいった。
あの、追突される一瞬前まで、幸せな、かつ退屈(もちろん、オープンカーに乗って退屈とはずいぶんな言いぐさだが、納車の日の感動が毎日続くわけもない それは無事に過ぎゆく日常という意味)なカーライフだったのだ。失わなければ、失ったものの大切さはわからない。怒りはそれほど沸かなかった。しかし、重い悲しみは日ごとに増幅されてゆく。
新たに追加ローン組んで100万払って、リセールバリュー0の車に乗り続ければ良かったのだろうか、格好いいこと言っておきながら所詮自腹も切れないで冷たく見捨てるのか、たかが車でこんな事考える俺がおかしいのだろうか・・・頭の中で、言いたいこと、書きたいことは山ほどあるけれど、もうまとまりがつかなくなってしまった。
でも・・・ひとつ、わかっていることがある。みんな私が悪いのだ。こんなオーナー失格の嫌な奴のもとにいるのは御免だと、307CCは逃げていったのだ。今できることは、そのことを、死ぬまでとは言わないが、1日でも長く忘れないように心に刻むこと。
1年間、お疲れさま。