近況報告&レーガンさんに会いたい!

Blueforce2007-02-06

なんだかんだ言っても、人間は生きて行かなきゃならんのです。車の思い出を胸に抱き、人生の時は過ぎ行く。
今週は仕事が山場につき、更新も停滞気味なのだが、そんな時に限って身辺がいろいろ慌ただしい。相変わらずきれいにカタがつかない保険関係、どうも例の中華帝国ブログがまたいろいろと良からぬ策動をしているらしいとのタレコミ・・・
日曜の晩、珍しく土日と家で料理を作って一家揃っての夕食時、さて買ってきたスパークリングワインの栓を開けようと思ったら、電話が鳴った。同居人が出たところ、「あ〜!Hello!」おい誰だよ!?・・・って、英語で話さなきゃいけない電話相手なんて1人しかいないか。スウェーデンのおじさんからである。もちろん(?)、同居人はまったく喋れないのですぐに私に受話器が押しつけられる。クリスマスや誕生日でもないのに、メールではなく直々に電話とは、どうした?
おじさんは、一通りの近況報告の後、飼っている3匹の猫のうち、一番小さく以前から心臓の病気を患っていた1匹が先週死んだことを伝え、そして、エンジニアリング会社に勤める友人が日本に鉄道の雪害?というか冬季災害についての研究で出張するので、メールで質問を送ったりしたいので便宜を計って欲しい、と頼まれた。そんな、英語で技術的なことを聞かれても答えられるはずもないが、日本のガイドなら喜んで引き受けるので、メールはno plobrem!と答えておいた。ついでに事故って廃車になったことも・・・そうしたら、先程家の近くで撮ったらしい愛車ローバー75の写真が送られてきたが(前はもちろんご当地クルマ、サーブ9000だったのだが・・・愛国者じゃなかったのか?)、なんか、その写真を会社で開いてみて、笑ってしまった。家族も誰も写っていないのだ。おっさん、これ今いそいそと撮ってきたんじゃないだろうな〜? 仕事でハマッている時にこの写真は、不意を衝かれてゲラゲラ笑い。いい気分転換になった。

話は前後するが、先週末、九州の同好の方から衝撃的なニュースが飛び込んできた。数ヶ月の修理期間に入ったキティのリリーフとして、本土からニミッツ級最新鋭のロナルド・レーガンUSS Ranald Reagan CVN-76が極東に展開するのだが、なんと24日に佐世保に入港するという。
いくら極東配備といっても、どうせ近海を遊弋するだけで、横須賀に立ち寄るなど夢のまた夢だろうし、搭載機も嘉手納辺りならともかく厚木飛来など期待するだけ無駄なので、別に関係ないかと思っていたのだが、いきなり寄港とは・・・しかし、佐世保じゃあな、まあどちらにしてもオイラにゃ関係ない話・・・と思って、なにげにカレンダーに目をやったら、土曜日!?
24日、土曜じゃん!しかも、仕事もピーク時を珍しく逃げてるし、23日の夜に出れば間に合うかもしれないぞ、いや、23日も休みにしちゃえば・・・よし、決めた!
今年は珍しい艦が入って、都合が合えば、佐世保に行ってみたいとは思っていたのだ。だが、こんなにすぐに空母、しかも最新鋭艦とはなんと計ったようなタイミング! しかも大手を振って休める時期とは、今年はフネ運はあるようだ。

ロナルド・レーガンは2003年7月就役、ニミッツ級の現在最新鋭となる9番艦*1で、母港はサンディエゴ。もちろん、(艦としては)初来日となる。ちゃんちゃんこを着て日の出町の山荘で囲炉裏にあたっていた爺様が、満載排水量10万2,000tの巨艦となって帰ってきたのだ。搭載航空団はCVW-14・第14空母航空団、私が同航空団所属機を見るのは1987年厚木のオープンハウスに飛来したVF-21・VF-154以来20年ぶりとなる。
「NK」のテイルコードを持つCVW-14は、1970年代長らくエンタープライズUSS Entereprise CVN-65((1975年以前は攻撃空母―CVAN-65))に搭載され、F-14初の実戦部隊であるVF-1・VF-2の両隊とエンタープライズの組み合わせで太平洋艦隊でも一際光る存在だった。1980年代に入ってエンタープライズが長いSLEPに入ってからは、当時の航空団としては割に空母を転々とし、上の写真の1987年当時にはコンステレーションUSS Constellation CV-64に搭載されていた。VF-21・VF-154はF-14に転換したのが遅く(一度も航海に出ないまま解散させられたVF-191/194を除けば太平洋艦隊で最後)、これが3度目のF-14での航海。でも、最後発組として奮起したかどうかはわからねど、当時としては常識外に派手なマーキングを身にまとった姿、特にVF-21はファントム時代にも増してシックなデザインが美しかった。ロービジが極まった時代にあれを目の辺りにした時の感激は今でも忘れられないな〜。そして、両隊は後にインディペンデンス横須賀配備に伴ってCVW-5所属となり、日本でもお馴染みのトムキャット・スコードロンとなるのである。VF-21は1995年に解散してしまったが、VF-154はF/A-18F装備で「ジョニー・レブ」ことジョン C.ステニスUSS John C.Stennis CVN-74搭載・CVW-9所属と、現在でも健在。
さて、本題の現在のCVW-14の陣容だが、スパホFを装備する第1飛行隊は、なんと戦闘機部隊ではなく攻撃機のA-7部隊をルーツとするVFA-22"ファイティング・レッドコックス"となっている。全盛期に比べ半分くらいに減ってしまった海軍空母航空団飛行隊のなかで、生き残っているだけでなく、軽攻撃飛行隊から花形、戦闘飛行隊の伝統を基本的に受け継ぐスパホF部隊に「昇格」するとは、なかなかの武運だ。ちょっと背負う看板が重すぎるような気もするが、マーキングはなかなか決まっている感じ。願わくば、ダブルナッツが嘉手納に降りずに佐世保でデッキに載っていますように・・・
第2飛行隊のスパホEは、長らくCVW-5のA-6部隊として日本のファンにはお馴染みのVFA-115"イーグルス"。こちらも数少ない、というか、A-6からスパホ転換例としては唯一の例となる幸運な部隊。第3・第4のいわゆるレガシーホーネット部隊は、海軍初のホーネット実戦部隊であるVFA-113"スティンガース"とVFA-25"フィスト・オブ・ザ・フリート"だ*2。もちろん、全部隊とも見るのはこれが初めての機会となる。
っしゃ〜!いい感じに盛り上がってきた〜!正月の厄払いだ、行くぞ!佐世保
・・・なんで、最初は普通の近況報告日記だったのに、いつも後半はこうなるんだろう?

*1:アメリカ空母史、いや軍艦史に残るクラスとなったニミッツ級原子力空母は、レーガンの次となる10番艦、ジョージ H.W.ブッシュUSS George H.W.Bushが最終艦となる いずれにしても同一級で30年以上にわたって10隻が建造された巨大空母は空前絶後の記録で、これは恐らく今後破られないであろう

*2:VFA-25の拳が電撃を握るマーキングは、映画「トップガン」で主人公マーヴェリックが乗るトムキャットの架空の部隊マーキングとして描かれていたのは有名な話 私、最初にこれ見た時コケました