真冬の酔狂2代目インプレ

Blueforce2007-03-19

2代目襲名後初の週末。今年2度目となる三浦半島方面ドライブに行ってきた。
今年初の湘南ドライブは半月ほど前、例によって裏大仏コースでチワ達の散歩をするために320で行って来たのだが、前にも書いたように、やはりこの車では何となく遠出をする気になれず(一度くらいは伊豆スカ走っておけばよかったかなあ・・・今になってちょっと後悔)、結局2か月間遠出をせず。それが、307CCになった途端土日連続で行くというのだから、ずいぶん露骨なものである。やっぱり、ドライビングの楽しさの質が違うんだよねえ。私の求める楽しさは、明確に307CCにあるということだ。

土曜の朝は、水道橋で発表前のニューモデル!207と併走し(広報車?)、三京はともかく久しぶりの幸浦線―横横経由で城ヶ島へ行って来た。途中、本牧ジャンクションで狩場線からの連絡路を走っている時、対向車線で車が逆向きに停まっているのを発見。今やらかしたばかりのようだ。結構派手にやっちゃったみたいだけど、大丈夫・・・? 防護壁越しなので詳しい様子はわからなかったが、その後ニュースでも聞かないから死人が出たような大事故ではなさそうだ。1車線で分岐の所から完全に詰まってしまった反対側を横目で見つつ、先を急ぐ。

実は、2代目にはウインドデフレクタがオマケでついてきたのだ。買えば6万位するらしいこの装備、以前から絶対お勧めだからつけてみろ、と言われていたのだが、車買った時に込みで値段に入っているならともかく、後から6万はなかなか出しにくい値段だし、格好が良くなるわけでなし、後ろに人は乗れないし、どこかにそんなことが書いてあったが、自動のルーフに手動のデフレクタもなんだかな〜という感じで、結局買わずじまい。
今回、もちろんこれだけ持っていても仕方がないので、車とセットで頂いた(あ、ここまで何も説明してませんでしたけど、もちろん車タダでもらったんじゃないですよ)のだが、その効果に驚き!
先代は結局11月頃から開けずに、廃車になる前の2カ月位は屋根を開ける機会はほとんどなかったと記憶している。京都に行った時も一度も開けなかった。この車、確かにAピラーが(普通に運転しているとほとんど空が見えないくらいに)寝ているおかげで空力も良く、無理な風はキャビン内に入ってこないのだが、その代わり左右シートの間、中央部分を後方から吹き返し?のような風が吹いてきて、これがセンターコンソールに当たって左右に分かれて渦を巻き、足下が寒くて仕方がないのだ。マニュアルシフトのS16改めSportはシフトノブがアルミ削り出しの球になっており、冷たい風を受けているとそのうち手の皮膚が貼りついて凍傷になってしまいそう!
・・・それが、このデフレクタを装着すると、あ〜ら不思議、この吹き返しがまったくなくなってしまう。キャビンはほとんど無風、若干頭上と窓側の肩越しに風が撫でて行くのを感じるだけになる。それが証拠に、天気は良かったものの空気は冷たかったこの土日で、屋根はずっと開けっ放しにして走っていた。日が暮れれば、MFDの示す外気温は7〜8度、それでも高速をそこそこの速度で走っても、まあ快適とはさすがに言えないかな、という程度。以前はとても耐えられるものではなかった。しかも、昼間でも上半身は完全防備、腰から下は膝掛けをグルグル巻きにして乗っていたのである。私が寒さには結構強い人間だ(要は暑がり)というのを割り引いても、かなりの効果アリというのがおわかり頂けるだろうか。

後方視界はこんな感じ。メッシュが平面・垂直にL字形になっていて、これを室内の穴に差し込んで組み立てるのだが(正直、1人だとこれが若干面倒)、もちろんこの状態でも未知の生物wが見通せることでわかるように、特段見え方に問題はない。しかし、屋根をクローズして必要がない時は、この垂直面を畳んで寝かすことができるため、うっとおしい感じは全くなくなる。
なお、使用しないときは両面を2つに折り畳んで付属のソフトバッグに入れ、コンパクトに収納することができる。もちろん、オープン状態のトランクにも余裕で入るため、出先で急に3人以上乗るような場合にもまったく問題ない。

三浦海岸から剣埼経由で城ヶ島に向かうと、風力発電の風車が2基見えてくる。ここが宮川、城ヶ島はすでに対岸に見えている。ちょっと出がけに手間取ったので、すでに時刻は1530過ぎ、すでにオレンジ色に染まりつつある安房崎までの散歩道を2時間ほどかけて往復して来れば、すでに時刻は1800近く、目論んでいた撮影も大してできずに帰路に就いたのであった。

続いて2日目、前日に続いてまったく同じルートでまずは三浦海岸まで出て、昨日チェックしていたポイントで若干撮影をしてから、本日は七里ヶ浜へと向かう。本日も裏大仏コースはこの時間からでは無理で、浜辺をぶらっと散歩するだけになってしまったが、その分、駐車場の防波堤が斜めに段差がついている場所、先代以来のふうこ号指定席に停めて撮影タイム。助手席に何やら頭が見えているが・・・(笑)

まずはお馴染みの場所で全体的なプロポーションチェック。といっても、T6と大きく変わるところはないのだが・・・ボディカラーはおとなしいが、ウインドウ越しに見える赤い色がラテンのオープンカーライフへの期待をかき立てる。

こちらは納車当日に撮った、友情出演のT6型初代ふうこ号。407シリーズと共通デザインとなったグリルレスのフロントは好みの分かれるところだが、やはり私は・・・特にチャイナ―T6になってからはモンテベロブルーにはこちらの方が似合っているような気がするのだが。ライトはT5にも増して切れ長になっており、ボディにナイフで切れ目を入れて造っているようにも見える。

これが307CC最強の内装、フュージョンだ! エロい!エロ過ぎる! まさにジローラモさん専用機といった趣で、エロさではジローラモさんにも一歩も負けていないこの私Blueforce(もちろん、その意は下ネタ全開のエロ親父ということだがw)にこそふさわしい淫靡なインナーワールドだ。さすがにやり過ぎだとプジョーも思ったか、T6ではダッシュボード、ドアトリム部分は黒になってしまい、これほどまでに過激なコントラストはなくなってしまっている。ために、今あえてT5フュージョンは「買い」かも知れない。

江ノ島をバックに、当日記の定番アングルで。

夕暮れの国道134号を、湘南を後に帰途につく。日が落ちたこの時間こそが、まさにデフレクタの本領発揮!以前ならとっくに閉めている状況である(てゆーか昼間から開けてない)。外から見ると相当イタイ奴なのだろうが、実際やせ我慢なしでそれほど辛くないのだから仕方がない。街で見かけるオープンカーってのは、まあ手動幌の車は煩わしくて結局開け閉めしないっていうのもあるんだろうけど、快晴の昼間以外ではほとんど閉めて走っているのしか見ないけど、本当のところどうなんだろうね。ま、307CCも、手間かけず屋根の開け閉めができるというのが売りなんだけれども、さらに一歩先の快適性を確保するために手動で取り付けるパーツというのは、なんだか本末転倒なような気もするんだけどね。

しかし、そんな屁理屈も、オールシーズンオープンの愉しさの前には説得力を失う。冬の引き締まった冷たい空気を適度に味わいながら(前は「適度」でなかったので・・・)、横羽線をかっ飛ばすのもまた楽しからずや。オープンカーに乗っているのなら、全走行時間中の1秒でも長く開けていた方が勝ちだと思うのだ。ならば、デフレクタ、お持ちでない方は、ぜひ検討をお勧めする。