本場のカレー番長がヨコスカに殴り込み

Blueforce2007-04-12

インド海軍のミサイル駆逐艦マイソールINS Mysore D60コルベット・クタールINS Kuthar P46、補給艦ジョッティINS Jyoti A58が12日午前、海自横須賀基地に寄港した。
インド海軍艦艇の訪日は1969年以降今回で15回目を数えるが*1、横須賀への寄港は2度目となる。入る方が敬遠するのか迎える方が嫌がるのか、東京港(晴海)入港艦船がめっきり少なくなった昨今、昨年夏の韓国艦隊に続いてまたしても横須賀寄港である。インド艦隊自体も前回2004年10月の来日時には晴海に寄港しており、続出する外国艦隊の横須賀行きは昨今異例の事態と化している。まあ、晴海を避ける理由もわからんでもないんだけど・・・

▲1997年6月晴海に入港したロシア海軍のウダロイ級駆逐艦、アドミラル・ヴィノグラドフAdmiral Vinogradov
晴海は、多分一般人が艦船のみならず船舶を撮影するのに世界一恵まれた港の一つだと思う。そう、われらが虹の橋が、最強のお立ち台になってくれるのだ。

▲3月に退役した護衛艦隊旗艦、ミサイル護衛艦たちかぜDDG168
いつの日か、この橋をくぐってアドミラル・ウシャコフ(旧キーロフ)級が晴海に来てくれることを夢見て、私は今日も分遣隊長の散歩にお台場へと向かう・・・ああまた脱線した、今日はヨコスカだっけ、そんなわけで、ほぼ日主催の4月25日に行われるタモさんが作るカレーを食べる会の抽選に落ちてしまった私は(倍率100倍強だったらしいです)、本場の方のカレーの匂いに惹かれて吉倉が見渡せるお立ち台にお迎えに参ったのであります。
今回の入港にあたって、14日には吉倉で一般公開も予定されており、装備類の詳細は後日レポートさせて頂くので、入港時の様子を。
今回は2月に行った佐世保ロンちゃんツアーの返礼?ということで、九州からtamo太郎さんがはるばるいらっしゃったのと、TVあわゆきのさぁや女史も合流しての3人体制なので、またまたふうこ号では手狭・・・しかも脚立持参が必須なので、トランクは撮影機材も含めて満杯、こういう時はさすがに不便でしょうがないっす・・・博多での私と同じように、tamo太郎さんは前日夜着でみなとみらいの万葉倶楽部に泊まったので、横浜に寄って玄関前で2人を拾って撮影ポイントに着いたのが0820、入港は0900とアナウンスされていたので、余裕はないが何とか間に合うなと思って沖を見てみたら!
オイもう目の前にいるじゃねえか。沖留めのきりしまの横をすれ違うように、まずマイソールから入ってきた。しかし、天気はそれなりにいいのだが、花曇りも花曇り、なんですかこの真っ白具合は・・・ただでさえ逆光の光線状態で、こんなので写真撮って記録になるのかどうか・・・

タグは出ていたが、ほとんど助けも借りず、危なげなく吉倉Y2に入船でつけるマイソール。しかし、沖からずっと煙を上げた状態で、一体何が・・・そういえば、前回の晴海入港の際も、ラージプート級が煙突から盛大に煙を出して、118番*2に通報が行ったとか騒ぎになったらしいが・・・ラージプート級はタービン艦だから、まだ何となくわかるんだけど、ガスタービン艦でこの白煙は、どっか調子悪いんですか!?と心配になる。去年の韓国海軍のこともあるしね〜w。ナン焼き釜から出てるのかな?。

続いて入港してきたのがジョッティ。同艦は今回の横須賀入港組で唯一前回の晴海に入港したメンバーで、満載排水量4万tにもなる、海自「ましゅう」型の倍以上の大きさの巨艦である。

最後に姿を現したのがクタール。こちらはこちらは打ってかわってぐっと小さく、満載1,350tのコルベットゆえ、タグと大きさがあまり変わらない・・・てゆーか、どっちがクタール!? タグなんて使わないで自分で入ってこいっつ〜の、全然絵にならないだろうがよ! 艦尾の黒く斜めにカットしたように見える部分は洋上迷彩のつもり?の塗り分け。もともとインド海軍の艦艇はかなり青黒い灰色をしているのだが、今回入港した各艦は海自艦とほとんど同じくらいの明るいグレーに変わっていた。しかし、艦尾の濃い色の部分が以前の外装色かどうかは不明。

てなわけで〜、0930過ぎ、全艦が入港した吉倉桟橋全景パノラマ写真風。Y1にジョッティ、Y2にマイソールとクタール、Y3にむらさめDD101と今回のホストシップを務めるいかづちDD107、普段海洋観測艦の指定席であるY4は珍しく空き。その後方の配置は今回は割愛(笑)。

操艦に不慣れな外国艦が入ってくるのに対する配慮か、むらさめ型護衛艦2隻が港外に沖留めとなっていたが、そのうちの1隻がさっきから頭をクルクル回している。あんた何してんの・・・と思ったら、南に艦首を向けて走り出した。そして、さらに右回頭してそのまま入港〜。入ってきたのは「むらさめ隊」こと第1護衛隊の次男坊、はるさめ。Y3に着けて、「あめ」型3隻のメザシとなった。これにて、本日の業務は終了、一同解散!なわけはないのだ。せっかく平日にここまで来て、大人しく帰る手はなかろう。天気も良くなってきた〜! 肩に力が入っているわけでもないが、次の目的地へと一同出発・・・そして、4月にして恐らく本年最高の大プレゼントを頂くことになる。果たしてそれが何なのか、ご存じの方も、まったく見当がつかない方も、乞うご期待!!

そして、一般公開取材レポートも近日公開です。

*1:海自プレスリリースより

*2:俗に「海の119番」を呼ばれる海上保安庁海上緊急通報用ダイヤル