掟プジョーも納得の任意保険更新

Blueforce2007-06-16

本日、お台場の散歩からの帰りで走行8,888km突破。手前からメーターの撮影を狙っていたのだが、ちょっと事情があって落ち着いて停められない場所で達成してしまったので、若干見にくいPhotoになってしまったが悪しからず(しかも埃積もって汚ねえな〜)。
我が家に来た時には3,159km、それから約3カ月で5,729km走ったことになる。年2万3,000kmペース、初代に引き続きこの期は岩国往復のイレギュラーがあるので、それを計算に入れれば2,000km引いて4,000km近く、年1万6,000kmペースである。サンデードライバーなのにな・・・登録以来2年以上で2,000kmちょっとしか走らなかったのに(年1,000km!)、初回車検時には並の走行距離になりそうだな、と前オーナーに笑われた。
さて、今日の本題は任意保険の更新の話。
といっても、以前の会社で継続をしたのではない。昔務めていた会社の同僚で保険会社に勤める友人に、そいつの務める国内損保の代理店を紹介してもらったのである。
もうそのネタを書くのもうんざりするし、あまり引っ張りたくもないのだが、自分だけのことではなく、一つの警鐘としてものしておきたい。
私がもともと入っていたのは世界最大とCMでうたっている外資の保険会社なのだが、このたびの事故に当たって、担当と電話をするうちに、いくつかの「?」という点がどうしても気になったのだ。
詳しくは以前の日記を参照していただきたいが(あ?その辺りのことは書いてなかったかな?)、いかに登録1年未満の新しい車といえども、通常は新車価格満額が相手の保険会社から下りるのは難しいというということで、相手の提示した額が370万円と聞いた時に、当然自分の車両保険を使って差額(車両保険の設定額435万円との)を埋める決心をした私であった。そうすると、たとえ過失割合10対0のもらい事故でも、等級は3つも上がってしまう。自分に過失がない場合の事故ならば車両保険を使って等級は変わらない特約がある保険会社もあるのだが、(なんでもそうだが)一度痛い目に遭わなければそんな細かい特約までチェックしないし、大体ネット申し込みではそんなチェックがあるのかもわからない。これがちょっと引っかかったことの1点。
次に、例のナビ奪還作戦の所で書いたように、ナビのような後付装備は保険の査定額にはいっさいプラスにはならないくせに、車両保険支払いの引き換えに車を引き上げる時は、すぐには取り外せないような状態で取り付けられた機器は車両の一部と見なされ、取り外しはできません!と強く主張されたこと。どっちに転んでも保険会社に都合のいいようになってるわけね。
しかし、上記2点は、約款にすべて目を通していればわかることだし、決まりなので言ってしまえば仕方がない。知らなかった私が悪いのだ。だから、今度の契約ではデフォで等級が上がらないような商品にしているし(実は今の保険会社でもネットでお手軽にクリックするのではなく、ちゃんと話し合えばそういう特約はあるのかも知れない)、事故に遭ったらさっさとナビを取り外すようにまず手配するのを心がける。どちらにも保険会社に積極的には非は見いだせない。
だが、どうしても許せなかったことが一つある。車両保険の適用申請を伝え、最初に車両関係の担当者から電話がかかってきた(搭乗者障害の担当者は別にいる)時、まず最初に保証内容の説明を受けるのだが、お客様の車の保険金額は435万、さらにこういった事故の場合は車両価格の5%が買い換えに伴う諸経費の補助として出ます、21万7,500円ですから合計で456万7,500円です、とはっきり言われた。ああ、それは助かるなあ、来期から保険料は上がるけど、まあ21万も出るし(もちろん新たに車を買い直すので経費はそれどころではないのだが)、傷は最小限に抑えられた・・・

と、例の3月13日までのちょうど2カ月間、いろいろな手続きや交渉に追われていたある日、何気なく保険の約款に目を通してみた。事故に遭いでもしなければ、絶対に見ることなどない、郵送されてきた証書と同じ封筒に入っていた中綴じ二つ折りの約款。ちょっと他で気になることがあったので読んでみたのだが、偶然その買い換え経費車両価格の5%加算の項目に目が留まった。そこには確かに5%を足すものとすると書いてあったが、「但し10万円を限度とします」とも書いてあったのだ。
どういうことだ?確かに電話では21万7,500円と細かい金額まで聞いたぞ、昨日今日入社したわけじゃあるまいし、いや昨日今日入社でもそこは間違えないだろう、こんなの全部の事例にかかわってくる基本中の基本だ。俺のだけ特例?いやだけどなあ・・・翌日、電話がかかってきた。
「お客様、大変申し訳ございません、私保険金額の計算を間違っておりまして、5%の部分は上限が10万円になりますので」
ハア?
まさに私が約款を読んだ翌日に、驚愕の事実が発覚。私も物わかりがいい(気が小さくて言い出せないともいう)ので、それには唯々諾々と承諾し、「一度言ったんだから取り消し無効ねゼッテー払ってもらうぞゴルア!」とは言わなかったが、この2分ほどのやりとりで心は変わった。
この会社は信用できない。
いや、本当どうやったら間違えられるのか、教えて欲しい。社○保○庁みたいな優雅な仕事してるわけじゃないだろ、担当件数はひと月に1件までとする、とかw 何件も同時に抱えていて、車両保険担当なんだから全部とは言わないまでも相当数がこの適用事例になるはずだ。本当に昨日入社したのか?いや、プロである以上、たとえ今日から研修を終えたというような身分でも言い訳は許されない。八百屋でお釣り10円間違えたというのとはわけが違う*1。私は普段の仕事でもあまりに「?」がつくような交渉先の人間を何人も見ているが、ナビの交渉の時には結構しつこく食い下がったらすぐにキレ気味になったのに、お前は早口で謝って終わりかい、それほど世の中は甘くないよ〜ん、と思い知らせることにした。まあ、世界最大の金融・保険グループが年額10万そこらの日本の貧乏人の契約失っても痛くも痒くもないだろうが、一応「先日あなたの担当した307CCのBlueforceさん、更新されなかったそうです」って告知が行くのかな?行って欲しいね彼女のためにも。怖いね客商売で不手際があると。
というわけで、今回代理店に赴き直接顔を突き合わせながら特約など1点1点吟味してみたのだが、対人対物無制限などは基本として、ネットでお手軽契約では選択の余地がなかった(少なくとも私は知らなかった)点がボロボロと。まず、以前から気になっていた年齢制限だが、うちは当面同居人も運転しないし、左ハンのマニュアルなど運転できる奴はほとんど皆無なので35歳未満不担保で構わないのだが、まれに20代の奴が運転する機会もあるかもしれない・・・と話したところ、「ご家族以外は全年齢で保証される契約もありますよ」皆さん知ってましたそんなの!? 値段は30歳未満不担保家族限定と35歳未満不担保家族限定のちょうど中間で、これは有り難いということで決定。
もらい事故での車両保険適用は等級が変わらない特約があるらしいと聞いたことがあるんですが・・・との話では、当社の保険はたとえこちらに過失があっても1回目では等級は変わりません、とのことで、特約などは不要。あるじゃん、そういうサービス、国内損保。やるじゃん。
車両保険支払額にナビなどの値段も加味して欲しい、との案件には、それは当社でも、いや自動車保険として対応しているものはないです、つまり車両保険の金額自体を上げることでの対応となります、ということで、これは納得。それも含めての270万円だが、ナビなんて、償却考えれば2年もすれば値段なんて自分の心持ち次第でしょ、2年前に20万で買ったナビの市場価値があるわけない、ローンの残額を精算して残った金額が当初の(初代を買った時の)頭金で、それに20万加わってれば納得ってことかな? 買って1年未満でなければあまり意味のない話ではあるわね。
最後に、代車・レンタカーの補償について。今回の事故では相手からすぐに代車の申し出があって、結局2カ月320に乗ることになったのは日記にも書いた通りだが(このレンタカー代、70万だったそうです)、通常過失割合が発生する事故に遭った時は代車は自分の保険からは出ないのだそうだ。お互い出ないのであるから9:1でもどちらにも出ないことになる。知らなかった!うちは仕事で使うわけではないし、公共交通機関がない所に住んでいるわけでもないから死活問題ではないのだが、今日は厚木明日は観音崎の生活で困ることは事実(爆)。この担保をつけようと思ったのだが、保険料が5,000円以上高くなってしまったので今回は断念。等級が下がってきたら改めて加えることにしてもらったが、話し合って納得ずくなので、事故ってから騙された!ということはない。
保険金額は前の会社の(3等級上がった後の)提示額が約11万、今回は13万7,300円、3万近く高くなるし、カード払いも利かないのでガソリンのポイントにもならないのだが、やはり今の心持ちとしては、保険なんて最悪医者や弁護士轢き殺した時に家売らなきゃいかんような事態を避けるためにだけあればいい、という割り切りはできず、細かな事故やトラブルにこそ親身に対応してくれてこそだ、という視点で選びたい。もちろん、喉元過ぎればなんとやらで、事故の記憶も薄れてくれば保険の有り難みも忘れてくるだろうが、その頃には保険料も低減されてそれほど割高感も感じなくなるだろう。とにかく今はこの3万円の差額が安心料。
というわけで、事故の付帯案件である保険についても、今回契約も気分も一新して更新した。さらば世界最大の金融・保険グループ、もういつ日本撤退してもいいよw というわけで、Blueforceの保険更新顛末記でしたが、念のために言っておきますが、世界最大の金融・保険グループの保障内容が悪いわけでもなくネット契約する人の意識が低いわけでもありません。各々の人が考える、リスクとコストのバランスシートで比較して最適と思われる会社・サービスを選ぶのが大事ですので、この日記の内容に流されず、各自が責任を持って契約をして下さい。
でも、一回事故やると私のパターンになると思うけどね。

*1:決して八百屋さんの仕事のレベルが低いと言っているわけではありませんので、その点お間違えなきよう