「マンガ北朝鮮」好評発売中〜

Blueforce2007-09-09

どーでもいいけどよ〜、オレは瀬戸の花嫁見て早く寝てえんだよ、ヒロイック・エイジと順番逆にしてくれよ、週の頭から寝るのが3時なんてやってらんねえんだよ・・・。
・・・え!?あ、それはコッチに置いといてですね・・・
先日、さる高名なセンセーと一緒にお酒を飲む機会があり、珍しい旅行をした自慢になったのだが、その方は平壌から開城まで夜行列車に乗り、板門店を訪問したことがあるという。

夜行列車とはいえ京義線なら大して珍しくもないが、一般のツアーでは乗車事例はほとんど聞いたことがない開城までを乗られたのは羨ましい限りだが、板門店については・・・「日本人で板門店を南側から見たことのある人はたくさんいるでしょうけど、北側から見た人はそうそういないでしょう」とおっしゃっていたが、まさか目の前でニヤニヤしている奴もその1人だとは夢にも思うまいガハハ。
以前、写真を提供した出版社から掲載誌が届いた。

マンガ北朝鮮 (英和MOOK)

マンガ北朝鮮 (英和MOOK)

とにかくこのジャンル、ソースには限りがあるものだから、引き合いはいくらでもあるのだ。もっとも、いくら渡航者が少ないと言っても、年間で言えば1,000人ほどはいようから、人数分だけの記録、写真はあるのだろうが、ネットなどで御開陳していなければ編集者の目には触れないから、だいたい常連は限られてきてしまう。
あれは5月頃だったか、例によって「突然のメールで失礼します」というような文面で始まるメールが届いて、平壌の百貨店の映像が欲しいですぅ〜とのこと。何々・・・英知出版社?なんだよお前ら、前に全部データで渡してやったじゃねえか、どうせ消さないでどっかのハードディスクに入ってんだろう?そっから勝手に取ればいいじゃねえかよ、後で使った点数だけ報告しろよ!
・・・と思ったら・・・英「和」さんでした・・・・すいません・・・
だいたい、ボクらがさんざんお世話になった英「知」さんは潰れたんだよ、牧○○幸ちゃんとか小○○○みちゃんとか秋○○○みちゃんとかと一緒に甘酸っぱい歴史の1ページになったのだ・・・
・・・え!?あ、それはコッチに置いといてですね・・・
結構、素で間違えてしまったので、モニタの前でひとり上手に照れ隠し。しかしまた、似たような名前があったもんだな、ああいった会社と間違えられて、良かったことも悪かったこともたくさんあるだろう。どちらが先にあったのかはわからないけれど。

と、こちらがデータを提出するのがつい面倒臭くて遅れてしまい、編集者から悲鳴のようなメールが届くこと数度、なんとか希望のコマを送って、7月にはできあがりますので掲載誌をお送りしますと言ったきり、8月が過ぎ去ってしまった。サイトを見ても更新される気配はなく、こりゃあ企画以前に会社がヤバヤバ?(失礼!)と思いつつ、まあこれで飯食ってるわけでもないし、連絡するほどでもないか、と(最近の超多忙でメール出すのがすでに面倒くさい)そのままにしておいた。ら、ある日ポストに入っていたらしい。
嫌韓流以来、この手の企画はいろいろ出るのだが、最初に話を頂いた時、ちょっと遅すぎやしませんか・・・というのが正直思ったところ。共和国自体が、若干タイミングを逸しているのでは?もっともテレビでは共和国ネタはオールタイム数字の取れる鉄板ネタだというが、出版ではどうなのかな、しかもマンガ。どうしても二番煎じ感は拭えないが・・・
手にとってみれば、予想より厚みがあり、内容も、私の趣味ではない特○アジアとかそういったものではなく、こんなに狂ってる、腐ってる国だけど、それを支えるシステムがこの日本にも、しかもわかりやすい悪者である社民党だけでもなく存在する、というということを言外に匂わせており、一面的な朝鮮人批判でないのは好感。キャラがまあ類型的であるのは、この本への批評としては的はずれだろう。
ストーリーは、前半が日本を舞台に、おおよそ半分から後半が主人公一行が平壌を訪問しての展開となり、この平壌編に各提供者からのPhotoがちりばめられている。マンガで描くより、リアルに共和国を映像で体験してもらおうということだろうが、それなら別企画で写真集でも出した方が・・・!? でも、私のも含めて相当数はネットに上げられているものだろうから、金取って売る物に使うのもナニか。巻末には写真や資料提供者の氏名一覧があるが、恵谷治氏や内藤陽介同志と私ごときが同列に並べられているのが身に余る光栄wwwwww
私の提供分はどこにあるのかはあえて秘密とさせて頂くが(爆)*1、今回も裏デラべっぴんの時と同じく同居人が堂々出演しているのと、我々のツアー一番の不良オヤジ軍団がくっきりと・・・あ〜あ、これ怒られるかなあ・・・まあ、もうオレに連絡する手段もないだろうし、多分本人も周囲の人間も一生目にすることはない出版物であろうからいいだろうwwwwww

提供者に対してのテーマの割り当てはどういう基準で決められたのかはわからないが、地下鉄の駅は掲載されていた復興駅より、この栄光駅の方が見栄えがいいのになあ、などと言い出せば、羊角島ホテルだって万景台だって学生少年宮殿だって私の方がいいカットなのは言うまでもない(どこまで俺様目線なんだよ・・・)もちろん、本作品中でも触れられているが、修正され消されていることが多い、将軍様の執務室であると言われる85号執務室を含む朝鮮労働党1号庁舎がはっきり写っているカットもこっちの方がきれいじゃないのか? 私も命が惜しいので、このPhotoの中のどれがそうかはヒ・ミ・ツ。当てた方には現地版の平壌地下鉄パンフレット(スペイン語版)を進呈!

どうせマンガなら平壌一の激辛スポット、錦繍山記念宮殿も行って来れば良かったのに、さすがにかんじんの場所が絵に描けないからかスルーされているし、共和国と言えば誰もが思い浮かべるマスゲームもまったく触れられない(ページ数の都合上か?)。しかし、あまり写真を撮らなかった羊角島ホテルの内部、まるで万華鏡の中に入ったかのようなガラスだらけの売店や、我々は寝てしまって行けなかった最上階の回転ラウンジ(外国人のお客がいる時だけスイッチを入れて回すというw)の写真があったのはちょっと嬉しかったし、高麗ホテルのエピソードでいつも封鎖されている蒼光山通りの、バリケードのただならぬ雰囲気を久しぶりに思い出して思わず身震いした*2
一応、来年春には第2巻の発行予定もあるそうで、これは1巻の売れ行き次第にかかっているのだが、なるほど入門書には誠に適当な(テキトーな造り、という意味ではありません!)一冊なれど、マンガですら売れないという昨今の出版不況のなか、まさにマンガである本書がどれだけ部数を伸ばすか・・・・で私の臨時小遣いが出るかどうかが決まるのです! 皆さん「マンガ北朝鮮」ぜひよろしくお願いします!(結局そういうオチかい!)

愛すべき平壌の人々へ、またいつか会える日が来ますように。

*1:本隊を見ていただければ一目瞭然

*2:といっても1回しか行ったことないので本当に「いつも」かどうかは実は知らない 我々が訪れた時はベトナム国家主席が来朝しており―実は一緒にマスゲームを見たし、メーデースタジアム前でホスト役の金永南氏と乗車していると思われるでっかいリムジンも見た―その宿泊場所が近辺だったのかもしれない