霧の清里、ヅラ富士に親しむ

Blueforce2007-09-15

久しぶりの趣味抜き、というか遠出ドライブで、清里に行って来た。
来週末はまたいろいろと忙しいし、秋の三連休という絶好の機会、本当は同居人がいなければ小岩井か若草山に行って散歩がしたかったのだが、予報では天気も悪く、そこまで遠出する意味がないかな、ということで、チワ友さんからのお誘いもあったことだし清里に決めた。前夜PJ氏と久しぶりに飲んで、帰って来たのが日付が変わる頃だったのに見事に0500に起き、チワ友さんを乗せていざ中央道!と思ったのだが、恐るべし三連休、すでに八王子まで渋滞と出ているので、下道を進むことにする。八王子まで来て、さすがにここで乗らないといつまで経っても着かないと、中央道に乗ってはみたが、いきなり料金所でピクリとも動かない・・・!
相模湖の先まで1時間ほどもかかったろうか、それでも藤野を過ぎてしまえば渋滞もなく、いつものように韮崎で降りて、141号を高原に向けて登って行く・・・が、その辺からだんだん雲が厚くなってきて、若干霧雨が降り出した・・・と思ったら、近づくに連れて本降りorz

清泉寮に着いたのは1100近く、実に起床以来6時間を要しているが、これならぶどう峠経由でも良かったのでは?濃霧で視界は50mほど、シトシト降る雨には三連休など何の意味も持たず、辺りには誰もいない・・・仕方なく、ファームショップの前にあるパン工房で昼食。

晴れてれば気持ちいい連休の始まりだったんだろうなあ、と恨めしげに空を眺めつつ、買ったパンをテラスで食べる。我々以上に雨が恨めしいのは清泉寮の人たちだろう。今日の売り上げは壊滅的なはずだ。といっても、予報ではこんなにひどくなかったので、我々と同じ失望のただ中にいる人達がボチボチ現れる。

ここのパン屋さん、テラスにオープントースターが用意されており、買ったパンを温めて食べることができる。ちゃんと陶器のお皿もレジで貸してもらうことができ、ファームショップのテラス席と並んで犬連れにはお勧め。

しばらくお喋りしていると、徐々に雨も小降りになってきた。トイレを借りがてらファームショップに移動したら、いつの間にかドッグラン?ができていた。全然歩かせないで帰るわけにはいかないので、地面はびしょびしょに濡れていたがやけくそで遊ばせることにする。分遣隊長の背の丈もあろうかという草に埋もれるようにして走り回ったら、あっという間にずぶ濡れになってしまった。濡れると一回り小さくなったように見え、なんかみすぼらしく野生動物のように見える。晴れてりゃ最高なんだけどな〜・・・
この後、完全に雨は上がったようなので、いつものハイキングコースを歩くことにしたが、人間の方も靴は水でクチャクチャいうような有様で、完全やけくそ。もう今日は清里はいいわい、と、早々に引き上げて他の場所に転戦することにした。
山を下りれば、長坂の辺りで空は完全に晴れ、陽射しがジリジリと暑いほど。再び韮崎から高速に乗り、甲府南で降りて我が家のもう一つの定番、朝霧高原を目指す。

こちらも、私を追いかけてきたのか雲が西側の身延の山を覆い尽くし、とても言葉では表現できない一種異様な光景だった。しかし、東側には青空が広がり、早い速度で流れ去る雲が切れると見事な富士が時折覗く・・・ものの、見てください写真のようなヅラ富士! ここまで(小○さんぐらい!?)あからさまなのはなかなか珍しく、観光客は皆撮影に一生懸命。

朝霧高原まで来れば、当然立ち寄るのはミルクランドで、ジェラートを食べ、動物たちと触れ合って帰路に就く。一日で清里朝霧高原を回る忙しいドライブだったが、どちらもそれなりに楽しめたのでOK。

どの道、当初の予定でも河口湖一帯には寄るつもりだったのだ。ということで、夕食はこちらも恒例、湖畔のほうとう「不動」で。

店内には蛍光灯は一切なく、10年以上前に初めて入った時に思わずたじろいだ程とにかく薄暗い店内。この写真は適正露出でかなり明るめに振ってしまうのでそうは見えないが、本当はメニューが辛うじて読める位です。冬は寒い所なのでそんなことは思いも寄らないが、この季節は窓という窓を開け放ち、玄関も全部戸を取っ払ってしまっているので、まるで半分オープンテラスの店のよう!? こんな開放感のなかで食べるほうとうというのもちょっと意外感があって良し。

小作と違い、ほうとう一筋の店なのでサイドメニューは一部のつまみを除いてほとんどなく、ほうとうも1,050円の一種類のみ。肉も入っていないという本格派である。小作と食べ比べてみるのも一興かと。
この後は当然のごとくゆらりに立ち寄り、2時間ほども五右衛門風呂に浸かりさまざまな煩悩に思いを巡らせる。箱根の天山とか、この手の外湯ではよく大学のサークルかなんか?のような若い男のグループを見ることがあるが、この五右衛門風呂では以前にも2人で入って近寄りがたい雰囲気を発しているちょっと男好きする?若いのや、いろいろなドラマを見ることがあったりする。今回は・・・屋内の洗い場からドアを開けてびっくり!直径1.7mほどの円形の浴槽に、男が7〜8人でぎゅうぎゅう詰め! しかも、大人しく浸かっているのではなく、折り重なるように横になってはしゃいでいるので、まるで市場でバケツに入っているウナギみたい・・・若いオトコの柔肌が嫌でも目の前いっぱいに広がって、今日の夢見は悪そうです・・・お前らナニやってんの!?そんなことして楽しいか!?
入った頃にはそこそこ混んでいた風呂も、2100を過ぎれば徐々に空いてきて、五右衛門風呂もゆっくり占領できるようになってきた。とにかく忙しかった半月ほど、ここで自分を取り戻してゆっくりと夜空を見上げれば・・・1時間以上、時に意識をなくすほどリラックスできました。
閉店の2200まで粘って、富士吉田から高速に乗れば、もう渋滞もなく1時間で高井戸まで帰ってきた。分遣隊長もマブダチのティナ嬢と久しぶりに遊べて、犬も人間もなかなかに満足の三連休初日でした。