富士抜き箱根・十国峠

いやいやいや、今回は本当に参った・・・
仕事が半月以上に渡って終わらず、毎日終電帰り。ま、日本人のまともな成人だったら半分くらいはずっとそうだと思うが、オレは「まともな成人」じゃねえんだよ、さっさと帰らせろっつーの！
当然、帰ってから日記はおろか、モニタを見るのすら辛く、さっさと寝る毎日。子供じゃないからしょうがないけどさ・・・順調に進んでもハマリ気味なのに、トラブルも重なって本当に参った。
で、まだまだ年内は終わっていないのだが、最大の危機は脱したので、ちょっと帰りも早くなって日記を書く余裕も出てきた。土曜は疲れもあったのでお台場で済ませたけれど、本日はちょっと（ほんのちょっと、ね）早く起きたので、「今日のしらね君」でも覗きに行こうかと思ったけれど、あまりの天気の良さと、年賀状のネタ探しをしなければいけないので、久しぶりに箱根まで足を伸ばすことにした。
1100出発。三京―横新と走ってきたところで、tamo太郎さんから「しらねどないや？」と電話があり、まだ戸塚で進路変更できる位置ではあったのだが、申し訳ないがやはりそのまま東海道を西進することにして、珍しく新湘南バイパスを使って唐ヶ原までやってきた。道も空いているのでここまであっという間である。が、すでに時刻は1300前、先は急ぎたいのだが、朝から分遣隊長はぜんぜん歩いていないし、トイレタイムということもあるので、ちょっと海岸で散歩することにする。

駐車場の隅に半分廃墟のような売店があった唐ヶ原は、いつのまにかきれいなファミマに変わっていた。駐車場もゲートで仕切られ、３分の２は夜間は閉鎖するようになっている。もっと早くこんなきれいにすれば、ロケーションもいいし寄りやすかったんだけどね。駐車場にはなんとGT-Rが停まっていた。プレスとかではなくて、普通に納車された一般のお客のようだったが・・・
とにかく、風もなく暖かく、雲一つない晴天で、久しぶりの心底リラックスできる休日に踊り出しそうな高揚感。これからどこまで進めるだろうか、西伊豆までは無理かな・・・

かなり暖かいので、屋根を開けても大丈夫かなと判断、ここからはオープン走行。箱根まで足を伸ばすのはいつ以来？西湘も、夏の台風で路盤が大崩壊してから初めての通行となる。未だに１車線通行が、しかもかなり長い間続いていたのにはびっくりした。西の空にはちょっと雲が沸いてきたが、まだまだベタ曇りになりそうな雰囲気はない。そのまま箱根新道を上がって行く。標高が上がるにつれて、緑も寒々しくなってきて、路面も朝方までは凍結していたような嫌な濡れ方をしているが、デフレクタのおかげでオープンのままで、こちらもオープンでやせ我慢？のボクスターと一緒に箱根峠まで上がって来れた。
しかし、ここまで来ておきながら、富士山は、富士山だけが雲の中・・・これはちょっと待ったら取れるような感じじゃないな〜。今日は年賀状は諦めて、ドライブと散歩に徹するか。
富士山以外は、今日も伊豆の尾根は三島・沼津の街を見下ろし、遠くは御前崎まで見通せる絶景だ。オープンで十国峠まで走り、最後の望みと駐車場から富士山の方を望むと、情勢はまったく変わらず。ということで完全に気持ちを切り替えて散歩開始。
ここでも、それなりに空気は冷たいが、陽射しは暖かく、ちょっとペースを上げて歩くと暑くなってくるほどだ。ケーブルカーの山頂駅まで１往復。駅周辺では居合わせた人に愛想を振りまいて、ちょっと下がった所の一面の芝生で休憩。
ここは散歩スペースとしては、お台場に次ぐ位の好きな場所だ。初夏以来来ていなかったが、さすが十国峠の名の通り西は前述のように御前崎まで、東は三浦半島の向こうに房総、館山辺りまでが見えている。車に乗っている時はオープン走行のため服を着せていたのだが、運動と日光浴のため素っ裸にしてやる。スムチーは寒さに弱いので冬に外出する時には服が必須だが、あまり過保護になると逆効果なので、寒い日でも陽射しが強かったり運動するときは服は脱がさなければだめですよ〜！

本当はこの後ろに富士山がデ〜ンと控えているはずなのだが・・・まあ、しょうがないし散歩が楽しめたので文句は言うまい。
この後、稲取まで金目食いに行こうかと思ったのだが、さすがに遅いし戻り基調で行くことにして、まずは（てゆーかラスト!?）大観山へ。
すでに↓の日記で使ってしまったが、芦ノ湖を見下ろし遠く富士山を望む定番絶景ポイント、大観山。しかし日曜とはいえ師走のこの時期、どこへ行っても誰もいない。ターンパイクを攻めている355が時々現れてはまだ下っていくと、休日とは信じられない静寂が訪れる・・・

で、日本でトランクに脚立を常備している唯２台の307CCのうちの１台であるふうこ号、富士山は見えないけれどこういうアングルは面白いのではないかと思いつき、そろそろ寒さもきつくなってきたところ、いそいそ支度をしてガッシと脚立の上に立つ。ヒッヒッヒッ、このアングルは誰も思いつかね〜だろ・・・と思ってたら、もう１台の脚立常備307CCですでにまったく同じ写真を掲載済み!?　素で忘れてた！キショ〜オリジナルだと思ったのに！どこかで刷り込まれてたのか、マ○○ーもこうやって自分のインスピレーションと混同したんだろうか・・・？
などとやっていたら、北の空から飛行機が２機。雲が多くなってきたので、一瞬しか機影が見えなかったが、明らかにホーネットではない。10日から８FWのF-16が韓国から来ているので、ファルコンか？日曜にも飛んでるの？と思ったが、雲に飛び込む一瞬前にはプラウラーのように見え、なによりエンジン音がJ52の「ヒューン」というサウンドだ。ルート４で上がって富士山回り込んで行くんだ〜、と脚立をたたみながら、そうだ！どら猫さんに一応知らせておこう、と電話をしてみる。アイクロだと思うんすけど、１時間位したら降りると思いますんでよろしく〜、あいよ〜わかった〜。

ところが、そろそろ走り出すかと（いつまで一服してんだよ・・・）エンジンかけようとした時、どら猫さんから「GCAで２機降りた。確かにアイクロ」とのメールが。早っ！帰りだったんだ〜。どこへ行って来たんだか、と思いながら「わしら米軍監視網ですね」とメールを打ち、顛末をtamo太郎さんに知らせたら、２人から同時に「我々は（あんたらは）リ○○ー○か！」という突っ込みが入って、大観山で大爆笑！これが今日一番オモロかった。
ここからは、中央道経由で帰って、ゆらりでひとっ風呂浴びようと思って下に降りて、千石原―御殿場―富士吉田とやってきた。しかし、今日はそんなつもりで出てきていないので、分遣隊長の毛布など持ってきていない。すでに外気温は零下、マルチファンクションディスプレイはずっと点滅してアイスアラートを出している。２時間も車に置いておいたら（そんなに風呂に入っているの!?）凍死してしまう。まず毛布探しから始めなければ・・・河口湖に、店内犬連れOKのＪマートがあるので、ペットコーナーに行けば何かあるだろうと思ったが、ちょうどいいのがなかった。ま、そこまでして入るでもないか、帰ろ帰ろ。

人気もないのにイルミネーションが眩しい富士吉田の商店街を抜けて、あまりに空いているので下道で帰ってきた。どこからか、最低でも八王子からは高速に乗ろうと思っていたのに、本当に渋滞に一度も遭わなかったので、オール下道で帰ってきてしまった。富士吉田から３時間。こんなの初めて。