ヴェルニーで噂のフネに遭遇

Blueforce2008-02-23

本日の分遣隊長のパトロール・・・天気も良く、異常に暖かいので、今年初めて屋根を開けて、なんとなく三浦半島方面へ。

バース2にはアーレイ・バークミサイル駆逐艦マッキャンベルUSS McCampbell DDG-85、バース3にはラッセンUSS Lassen DDG-82が停泊していた。この右側、バース1には今ごたごたしている吉倉を追い出された?海洋観測艦すまAGS5103が停泊、その他、バース5には海自潜水艦、ハーバーマスターピア・westにはステザムUSS Stethem DDG-63とタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦(恐らくシャイローUSS Shiloh CG-67)、eastにはカーティス・ウィルバーUSS Curtis Wilbur DDG-54、バース6にはブルーリッジUSS Blue ridge LCC-19、バース8にはキティホークUSS Kittyhawk CV-63という感じの停泊具合。

・・・というわけで、くだんのフネです。8カ月ぶりの再会であるが・・・ちょうど夕方に見たNHKのニュースで、「午後2時撮影」とあったので、同じ位の時間の撮影。艦首で十数人集まってなにやら検証のようなものが行われている。現在吉倉に停泊しているのは、Y1のこの艦とY3のしらねだけ。なんともはや・・・

まあ、久しぶりに来たし(2週前に来たことをすっかり忘れているけど、あの時はすでに夜で、それ以前にみぞれ混じりの土砂降りだったし)、最近分遣隊長とフネの写真を撮っていないので・・・

オオ!両舷を直衛艦で固めた分遣隊長・・・というかもう分遣隊じゃなくて艦隊司令!?wwww
などと、初夏のような陽気の公園で撮影&散歩をしておったのだが、ふと気がついたら・・・
沖の方、すなわち東京湾内の方角の空、基地を見通す背景が、いつの間にか真っ茶色になっていることに気がついた。しかも、その茶色は少しずつ前進し、こちらに向かってきている。まるで、スクリーン、というか茶色の壁がこちらに向かってせり出してくる感じだ。
すでに上の写真では空が真っ暗になっているのがお分かりかと思うが、その直後からどんどん茶色に色が変わってきたのだ。黄砂・・・?しかし中国とは正反対の方向だぞ、砂を巻き上げるにしても、海の上だし・・・公園に集う人も、何事かという感じで沖の方を見ている。

正直、私は東京が「やられた」のだと思った。冷戦が終わって20年近くになろうとするのに、もうそんな悲劇は永遠に訪れる機会はないと思っていたのに・・・人類は、なんて愚かで、なんて脆く・・・なんて考えを巡らせている間に、いよいよ茶色の壁は一帯を飲み込もうとしていた。最初の写真と背景を見比べて頂きたい。

もしこれが本当に「アレ」だったら、少なくとも直接浴びてはヤバイ。慌てて車に退散するが、そうこうしているうちにちょっと暑い位の気温だったのが、まるで大きな冷蔵庫の扉を開けた時のようにサ〜ッと冷気が体を包んで、しかも小雨がぱらついてきた。すでにあた・・・いやいや、「くだんのフネ」の姿すら茶色の中に埋没しつつある。

やはり茶色のスクリーンの正体は土ぼこりだった。嵐に巻き込まれる前に車に避難することはできたが、車は茶色の水玉模様でステキな姿になっていた。しかし、家を出るときは比較的穏やかな天気だったので、その頃の関東地方の惨状を知らず核攻撃と信じて疑わない私であったwwww

ヴェルニーを引き上げ、本格的な散歩に移行すべく観音崎に移動。しかしそこは、すでに茶色のフェイズは過ぎて、陰鬱な灰色が天と海を支配するモノトーンの世界になっていた。しかも、本当に冷蔵庫を開けたような冷気が沖から流れてくる。こんなに劇的に天気が変わる瞬間って、あるだろうか。あの茶色のスクリーンは、その最前線だったのだ。いったいどこからあれだけの土を巻き上げて東京湾を横断してきたのだろう。
浦賀水道航路の上空は、海自のSH-60が何機も、狂ったように行き来していた。上の写真でも栗林商船のRORO船の上空に横須賀に向かうと思われるロクマルが写っている。
すでに真っ暗になる寸前に山の上から降りてきて、車に乗り込む直前になって、なんと雪!?が降ってきた。昼間はジャケットも着ずにオープンで走れた位なのに、雪ですか!!! それはみぞれだったが、あっという間に一面を覆い尽くしてしまい。車に乗り込む時、ちょっとドアを開けただけで車内にも吹き込むほどだった。なんじゃこの一日!?