美人の女房に惚れ直し

Blueforce2008-06-07

エコランエコランと大騒ぎした、舌の根も乾かぬうちに・・・
ちょっと最近、本当に金回りが悪くなってきたのもあって、以前のように土日で十国峠のような真似はなかなかできなくなり、加えて天井知らずで上がり続けるガソリン価格から派生して、いったい我々は、人類はどこに行こうとしているのか、などでかいテーマで考え初めてしまい(こうやって大上段に構えたテーマで悩むのも私の得意技・・・っつーか持病みたいなもんです)、若干ブルー入りつつある今週だったのだが。
先週末、土日とも風邪で寝込んでいたこともあり、この週末はどうしても出かけたい。幸い土曜は天気もいいようだし、後は梅雨に入ってしまえばオープン走行も楽しめない。今年初の清里にでも行ってみようか。
というわけで、とにかく走り出したのだが・・・最初のボタンの掛け違えっちゅ〜か、家を出てすぐの交差点で、左折は歩行者信号が赤になってから何台も出られないので、ついイラッと来て右折信号に乗ってしまったのが迷走の始まり。なにせ真逆の方向に走りだしたのだから・・・すぐに本筋に復帰すればいいのに、意地になって走り続けた結果、中央道とはどうやっても関係のない場所に来てしまった。どうにか軌道修正したのが、荻窪の先で青梅街道に合流したところで、それなら秩父の方に行くかなあ、ぶどう峠が復旧してたら迷わずこっち経由で行くんでなんの問題もないけど、どうせまだ手つかずだよなあ・・・いっそのこと吉祥寺でお茶を濁すか、と漫然と考えつつ走るも、結構いいペースなので、とりあえず横田まで行って、16号左折して八王子インターで本筋に戻ろうと画策した。横田でなんか飛んでたらそれはそれで良し。
それでも、新青梅経由で横田まで行ったらなんだかんだで2時間以上かかる。果たして瑞穂の交差点まで来た時点で時刻はすでに正午を回り、ちょっと行程がきつくなってきたなあ・・・それでも、2時間走ってここまで休憩もなかったので、ちょうど横田の北エンド近くにある瑞穂エコパークという公園にドッグランがあるので、ここでちょっと休憩。
それから16号を南下し、八王子インターに至ったのは1230近くになっていたが、それより問題なのは「八王子―相模湖 渋滞」という表示だ。ある程度は覚悟していたが、正午も過ぎてまだ渋滞しているの!? でもなあ、ここで乗らなくても、どこに行くあてもないしなあ・・・奥多摩から柳沢峠経由で行く手もあるけど、さすがに清里着いたら夕方だろうしなあ。それはそれでドライブと割り切ればいいけれど・・・
ゲートを通過してしばらくは快調に飛ばし、電光掲示も大げさやのぉ〜と思い始めたその時!ピクリとも動かなくなってしまった。渋滞情報のラジオは「通過まで110分かかります」と耳を疑うようなことを言っている。終わった・・・今度こそ・・・
と。思ったら。
なんとか流れ出して、断続的に数分止まりつつも、相模湖まで2時間はかからないかな、という感触になってきた。圏央道の分岐でそっちに行っちまおうかとも思ったのだが、例のごとく諦めの悪い私のこと、負け戦だとわかっていても直進・・・しかし、しばらくすると道はス〜ッと開けた。相模湖からは順調に須玉まで、そこから清里までは30分足らず。

清里は、梅雨の合間の晴れでシーズンでないのか、駅前の店はほとんど閉まっており、清泉寮も閑散としていた。こっちに来てから、これもいつものことだけれど曇ってきて八ヶ岳は望めなくなってしまったが、おかげでジリジリとした陽射しの下で歩く羽目にならずに済んだ。おなじみのファームショップの前から、本日は時間もあるので行ったことのない敷地の北の方、クロスカントリースキーコースを一周してきたが、前日まで雨が降っていたこともあり地面がヌポヌポ(どんな擬音だよ・・・)。正直期待したほど楽しいコースではなかった。やっぱりスキーで巡った方がいいのかもしれない。

それでも2時間半、うち2時間近くみっちり歩いたから、距離は7〜8kmは出たろうか。さすがにのどが渇いたが(てゆーか歩き出す前から茶が飲みたくて・・・)、清泉寮には自動販売機がいっさいない。売店で売っているのも新鮮なのはいいけれど牛乳とかばかりで、のどの渇きがいやしたいのだが・・・ファームショップのドリンクバー450円を払ってオレンジジュースとリンゴジュースをがぶ飲み。
天気が悪くても、ハイキングコースがちょっと期待はずれでも、分遣隊長と過ごす休日は格別のものだ。今年は当日に日記を書けなかったけれど、5月29日でもう6歳、あと1年もすれば老犬といわれる域に入ってしまうが、まだまだ食欲も旺盛だし、とにかく散歩、運動が大好きでエネルギーが有り余っている感じ。犬雑誌とかでは年を取ったら少しずつ運動量を減らして行くように・・・と書いてあるけれども、どういったタイミングで減らしていったらいいのか考えてしまう。

この後は、当分遣隊による山岳戦の黄金パターン、ゆらりに直行! 須玉から通勤割引で300円で甲府南まで乗り、そこから国道358号を駆け上がる。甲府盆地を下に見下ろしながら連続するカーブを巻き上げて行く・・
実は、今回ドライブに出たのは、CCの魅力を再発見する(きっかけをつかむ)ための旅だったのだ。ここ最近、半分冗談(ということは半分本気ということであるが・・・)で807とか、ピカソとかムルとか言っていたら、どうも自分の車を置き去りにして妄想だけが先走りし始めて・・・週末は車、見に行こか〜という気分にさえなってきてしまったのだ。
それは、また日を改めて書くけれど、現在の客観的状況と、もともとミニバン好きなので、一度浮気し出すとなかなか病状も深刻で。しかし、仮にも人も羨むオープンカー乗ってる身分で、他の車、それも夢もないミニバン*1に浮気心とは何ごと、とも思うのである。現実問題としては、最近結構深刻な金欠気味で、ここで車道楽にうつつを抜かしている場合ではない、というのもある。迷いを断ち切るための遠出だったのだ。

上九一色村の役場の前を通って、トンネルを抜ければ精進湖、鳴沢はもうすぐだ。夕暮れが徐々に近づき、気温も下がってきたが寒いほどでない。オープンで走るのが、1年で一番気持ちいい季節。ここに至り、煩悩は完全に吹っ切れた。新CCオーナー、俺、誕生!(アホかいなwwww)
この愉しさを、言葉に紡いで皆さんにお伝えできる語彙とスキルを、残念ながら私は持ち合わせていない。どうしても知りたければ、貸してあげるから一日ワインディングを走ってきなさい。大人が4人乗って快適ドライブなんて嘘です。限りなく、2by2に近いスペースで、客人をお迎えするのも難儀するし、大きな荷物が乗るわけでもない。しかし、それはやはり堪えがたい愉楽と引き換えに差し出せる犠牲と、今日再び気付いた。

まず、いったんゆらりの前を通り過ぎ、こちらもいつものJマートで買い物。米にトイレットペーパーと、生活感を出してはいけないフランス製のオープンカーで隙だらけの分遣隊長はいかがなものかw 夕食もこれまた定番、山忠でと思ったのだが、なぜかあまり腹が減っておらず、食事はかっ飛ばし風呂へ。
ゆらりは、さすがに土曜の2000過ぎではそれなりに混んでいたが、みっちりサウナで汗を流し、五右衛門風呂で夜空を見上げてボ〜ッとしてきた。こちらも元を充分取れる2時間近くみっちり入って、閉館の2200過ぎ出発。
ここで、私としてもさすがにあり得ないことを考え始めた。いつもなら、富士吉田から適用の深夜・早朝割引を活用して1時間ちょっとで自宅まで帰るという黄金パターンだが、今日はまだまだ走り足りないのだ!? さすがに自分でも引くほどのテンションだが、中央道で一直線はあまりにももったいない・・・ということで!

すでに終電も行ってしまい真っ暗の伊豆仁田駅にて証拠写真(笑) 風呂上がり、鳴沢から朝霧高原に抜ける青木ヶ原のまっただ中、真っ暗な道をオープンで突っ走る。幽霊さんもいらっしゃいの尋常でない気持ちよさ!! 真っ暗で静まりかえっているミルクランドの前を通過し、富士宮から富士へ。ここまで1時間、2300を過ぎてしかし東名には乗らず、1国を沼津へ、ここからは私としては当然箱根は越えずに熱函道路を目指す。大場の交差点を過ぎたところで上掲の証拠写真を撮り、初代ふうこ号終焉の地を通過・・・

東国に戻ってきた! 鷹ノ巣山トンネル通過! ここから熱海峠の下りを転がるように落ちて行き、熱海で0000、その後もビーチライン―真鶴旧道―石橋はパスして早川から西湘に乗り、この辺から雨がぱらついて来たので屋根は閉めたが、R135を茅ヶ崎江ノ島―鎌倉と来て、鶴ヶ丘八幡宮の角を右折・・・なんで俺清里の帰りに鎌倉走ってんの!? と自分でもよくわからないが(分遣隊長はあきれ顔を通り越してフテ寝)、朝比奈を越えてここからはさすがに横横に乗り、三京経由で帰ってきた。帰着は0230、走行距離は492km。 しかし、まだ今ひとつ食い足りない(笑)
というわけで、すっかりカーライフリハビリ完了、置き換え論は一気になりを潜めてしまった。もちろん、CCに不満があってのことではない。単なる浮気心である。私が今まで聞いた中で一番の格言、親愛なる岩城洸一兄ィの言う「美人のカミさんより知らないブス」の通り、それは日常乗っているオープンカーよりもムルやセニックRX4(まさに・・・人後に落ちないブ○の面々!?)が気になるのは必然の帰結なのだが、今度ばかりは美人のカミさんに完敗・・・かな?

*1:もっとも、私の選ぶミニバンだから、白物家電のような生活必需品とは違うんですけどネ