箱根八里はチワワも越える

Blueforce2008-07-21

夏になると。
バイク雑誌は北海道特集、犬雑誌は夏のリゾートおでかけ&暑さを快適にやり過ごす特集と相場は決まっているのだが、もともとの生まれが寒い地方の犬のこと、炎天下の散歩はやめるべきとか地面付近の温度に注意を払ってとか、年々温暖化進む?この地球上、特に都会で暮らすのはなかなか大変。一年で一番暑いこの季節、どうやったって暑さから逃げようがないし、いくら犬雑誌を読んだって気温が下がるわけでもない。人間も汗だくでストレスたまるばかり・・・それなら。

消極的防衛策。こっちから毎日涼しいところに出かけて行こう。

というわけで、本日の散歩は昨日気まぐれで来れなかった十国峠に。出発時間が昨日に比べさらに遅く、1300になろうとする頃に家を出たので、さすがに禁じ手の用賀から東名という手を使わせてもらった。小田厚経由であっという間に箱根到着、本日は珍しく旧街道七曲がり経由で上がって行く。箱根まではさすがにクローズで来たのだが、温泉街を過ぎ天山の入口の辺りにさしかかると幾分気温も下がってくる。ここからは屋根を開けてアンダーパワーにヒーヒー言いつつ七曲がりを上がって行く・・・なんとか上がり切って、芦ノ湖まではあと一息の甘酒茶屋で一服。

石畳が残る旧東海道箱根八里の休憩ポイント、甘酒茶屋は現在建て直し中でプレハブでの仮営業と少々味気ないロケーションだが、ここまで来るとすでに下界の酷暑はどこへやら、店の中では温かいそばなどを食べている方々が。

店の裏には昔のままの旧街道が残っている。まさに箱根八里の唄の通り、昼なお暗き石畳がずっと続き、歩く人などまずいないのでなかなか恐ろしい雰囲気なのだが、それに輪をかけてこのような看板が・・・さすがの恐れ知らずのレディース分遣隊長も若干たじろぐ。

それでも、十国峠前の足慣らし、ちょっと石畳を歩いてみた。今回も家を出てからここまで休憩なしなので、すでに退屈でノビ切っていた分遣隊長は猛ダッシュ!ついて行く人間は苔むした石畳にうっかりするとすっ転びそうになる。あまりに危険なのでほどほどにして退散。

箱根峠を越えて伊豆半島に続く稜線を走ると、すでに雲の中に入るような空模様で、雨が降りそうな雲行きではないが、若干ムシムシする。その天候は十国峠に着いても変わらず、昨日の清里に続いて霧の中のような状況での散歩となった。富士山はおろか熱海や三島など直下の街も見えない。

前回訪れた時は夏に向けて草の丈が伸び、分遣隊長がすっぽり隠れるほどの草むらになってしまっていた十国峠だが、草刈りが入ったらしく短く刈り揃えられていた。お台場でも夏中に2〜3回あるけれど、草刈りをやると刈った草が干し草となってそのまま一面に撒かれているので、レジャーシートを持ってこなくても気持ちよく寝転がることができる。その質感や感触は懐かしいハイジの劇中に出てきた干し草のベッドそのもの(感触はアニメではわからんだろうがwwww)。ケーブルカーの最終便で降りて行く山頂駅のスタッフの方々を見送りながら、まったく無人となった山頂を散歩して、急いで酷暑の下界に戻らなければならない理由もないので、暗くなるまでゆっくりと昼寝。霧の中、辺り一面には誰もいない。逆に、不意に誰かがここに来たら絶対変死体だと思われるのではないだろうかwwwwと危惧しつつも、干し草で枕を作って、分遣隊長を侍らせながらメールを打ったりtamoさんと今週末の計画を練ったり、快適な夕方のひとときを過ごした。そう、どうせお台場や代々木公園と同じ単なる散歩なのだから、朝早くから旅行の気構えで来る必要はない。2時間もブラブラできれば充分。
帰路はこれまた私には珍しく1国宮の下経由で降りて、西湘―R134で逗子に出、R16で磯子まで、ここから湾岸に乗って帰ってきた。本日の走行距離は261km、昨日が367kmだったので土日で628kmほど乗ったことになる。