806で行く海の幸狩りの旅

Blueforce2008-09-27

さて、これはなんでしょう?

携帯カメラの低画質のせいもあって、なかなかにグロテスクな絵に仕上がっているが、分遣隊長が見つめているのはこれ全部伊勢エビ。どこでこんなにかっぱらってきたのかというと・・・

すでに遠い昔の話になってしまったが、墓参の時に借りた806を、そのままずっと借りていて、甲斐の国武田史跡巡りからGW撮影に活躍してもらったついでに、再び親を連れて田舎にいくことにしたのだ。人の車を借り倒してえ〜加減にせいやとの声も聞こえてきそうだがwwww

夏の間はいい気持ちになって、屋根の開く車で毎週のように箱根往復を楽しんでいた私であったが、ふと我に返ると、日ごと涼しくなる季節に年寄りをあちこち連れ回す用件が立て込んで、必要に迫られたという側面もあるが、しばらく忘れていたミニバン欲しい熱が。
なんといっても、さすがに最近増えつつある機材が入りきれなくなったこともあり、23年間使い続けたカメラバッグを新調したのだが、これ、CCのトランクに入れると屋根が開けられないということに気がついたwwww いや薄々は気付いていたのだが。とにかく不思議なもので、どんなに大きな車でも、しばらくするとそのスペースに見合った散らかりようになってくるのはどういうわけか。3列目を外していて広大なはずの806のラゲッジスペースも、すぐにこの通りだ。ちなみに、右の方にある箱については突っ込みはなしの方向でw

年寄りを乗せるだけなら307CCでもなんとかなるが、いかんともし難いのはこういう状況。父方の祖母は96歳、すでに足腰は立たず長らく特養暮らしだが、手と口は達者で、昔のことは良く覚えているし、今でも折り紙を折ったり職員の手伝いをしてタオルなんかを畳んだりしているのだそうだ。さすがに私は誰だかわからなくなったらしいがwwww、まあそれでも時々思い出してくれる。
入居している老人ホームは家から20分ほど走った隣町の山の中、もう長いことホームから出たことがないので、一度車で昔住んでいた家や墓に連れて行ってやりたいね、と前から話していたのだが、こればかりはCCではどうにもならない。というわけで、外出申請をして、ホームの方に手伝ってもらって、おばあちゃんに日本に10台と走っていないフランス車に乗ってもらう。そういえば、もう18年も前になるけど、法事の時におばあちゃんに俺のGTOの後ろに乗ってもらったことがあったね、あの時、真っ赤なスポーツ4WDに婆さんが3人乗って、外から見たら相当妙な絵になってたろうけど、あの時一番年下だったおばあちゃんが今は最年長になっちゃったね・・・

車で走ればすぐの所だけど、おばあちゃんには多分15年ぶり位になるのではないだろうか。そういう私も30年ぶり位になる。我が家の苗字を冠した集落で、一帯は同じ苗字の人ばかりだが、山の中で不便だということで引き払って駅に近い所まで出てきた。家はとっくに取り壊して、叔父が畑をやっているらしい。

もちろん、車から降ろすわけにはいかないので、乗ったまま窓越しに見てもらって、500mほど離れた一族の墓に行く。こちらも、たかだか10段ほどだが階段を上がった上にあるので、一応負ぶって連れて行こうか?と聞いたのだが、ここでいいよと言うので、下からお参りしてもらった。だいぶリアクションがあやふやにはなって来ているが、決してボケているわけではないので、「どこだか全然わかんねえよぉ〜」などと言いながら、この十数年ぶりの小(大)旅行を楽しんだようである。ちなみに、我々が墓にお参りしていると、奥の藪に細い靴ひものような蛇が木の枝にからんでいた。まだまだこの辺は自然が豊かだわね。
これが生涯最後のセンチメンタルジャーニーになるのだろうか、あまり長く連れ回しても負担がかかるので、2時間でホームに戻り、そこであまり引っ張ると寂しさが募るらしいので、適当な頃合いを見計らってお暇してきた。ここでも、ミニバンがあれば・・・との思いが再び。

その後、海沿いの街に出て、以前も入ったこともある海岸通りの1本入った裏にある寿司屋で遅い昼食。上寿司の3人前と穴子・鮪寿司セットを頼んだが、とにかくネタもシャリもでかくて、その上安い!私が払うわけではないけれどw、お会計は7,500円ほどだった。1人2,500円!?

当地はちょうど秋祭りの時期で、あちこちの集落で御輿をかつぐ姿が見られたが、そこは過疎化と高齢化が進む田舎のご多分に漏れず、担ぎ手がいないと見えて、よく見ると御輿がキャスターつきのやぐらの上に載せてある!? それを担ぐというか・・・触って押しているのである。山車と御輿のハイブリッド!? いやいや笑ってはいけないけど・・・
片側の車線が塞がれ大渋滞の国道を走り、いつものように駅ごとに点在する親戚の家々を回る。最後に寄るのは海辺で漁師をやっている母方の叔母の家。ここに寄れば、毎度海産物を山のように(海の幸を山のようにとはこれいかに!?)もらって帰るのだが、本日も玄関にバケツ一杯の伊勢エビが・・・それから、さっき遅い昼食を食べたので要らないと言ったのに、カツオの刺身、アジをたたいて生のすり身のようにした郷土料理、なめろうなどをはじめ、夕食が山のように・・・明日も海に潜るという現役漁師の叔父から、いろいろと面白い話を聞いたのだが、それは絶対内緒wwww まあ場所柄、どういう内容かは、わかる人にはわかるだろうけどwwww
帰りの車中、親が「昔は東京に出るなんて、一日仕事だったのにな〜」「我々は駅の近くだからまだアレだけど、山奥に住んでりゃ東京なんて一生縁がなかったから」(といいつつ、母親の実家は東京から100km圏内とは信じられないほどの恐ろしい山奥にある)などと喋りながら、アクアラインを通れば1時間半ちょっとで家まで着いてしまう。
こうして、806借りっぱなしの1週間が終わったのだが、まあ今回は親孝行に加えてばあちゃん孝行ができて良かったかな、という・・・それを口実に自分が楽しんでいるわけだが、子供がいるわけでもないのに、やはりライフスタイルがミニバン向きになっているのかな、と。
さて、どうしたものだろうか。年寄りばかりになってミニバンが必需品になるというパターンはあまり聞かないが、そういう人はいますか?