色つきバッツを横田に追う

Blueforce2008-10-12

二日酔い・・・というほどでもないけど、寝倒した三連休初日に続く2日目。
休日お約束の二度寝のおかげで、どこに遠出できるでもなく、まあそれでも十国峠位には行けるのだが、昨夜横田に岩国組が降りたというので、ちょっくら覗きに行くことに。
自宅出発1030過ぎ、まあそんな早くには出ないだろうが、そうそうのんびりもしていられない。当然高速を使いたいところだが、じぇ〜うえ〜ぶでは上野原を先頭に稲城まで断続的に35km渋滞と・・・こらあかん、高速乗ったら大変なことになる、と仕方ないから下道をテレテレと走り出した。
今回飛来している(らしい)のは、岩国・MAG-12(第12海兵航空群)の複座形ホーネット、F/A-18Dを装備するVMFA(AW)-121"Green Knighs"とVMFA(AW)-242"Bats"の2個隊、各2機の4機。

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VMFA(AW)-242は2008年3月に本国に帰国し、現在は諸般の事情で解散状態となっているVMFA-212"Lancers"(上記Photo)の代わりに岩国恒常配備の飛行隊として同月に来日した海兵全天候打撃戦闘飛行隊。VMFA(AW)-121は従来通りのローテーション展開飛行隊としてカリフォルニア州MCASミラマー*1より9月から派遣されている部隊。どちらも何度か当日記で解説しているように、(AW)の名が示すとおりAll Weatherすなわち全天候能力を持つA-6部隊の流れを汲む飛行隊である。昔と違い、レーダーや航法装置を持たない昼間攻撃機などというものは存在しないので、本質的な意味ではすべての機体・部隊が全天候能力を持つのだが、まあいろいろ事情があり、A-6部隊から転換した飛行隊は海軍では採用しなかった複座D形ホーネットを装備することになり、このバリエーションをもって(AW)のサフィックスをつける区分の拠り所としている。この辺の話は当日記では折に触れて解説しているので、興味のある方は当日記のワード検索でVMFAとかVMFA(AW)とかMAG-12とか入れて探してみてください。

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さて、到着後待つこと1時間ほど、1349、まず最初に上がったのは尾翼がブラックのダブルナッツ、"Bat 00"こと"DT00/Bu.No.165528。あれ・・・後席にWSOの姿がない。

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今日はこのままではあっという間に終わってしまうのでw、つけあわせ?にA-6時代のバッツの映像をどうぞ。部隊名にまだ「F」がない(すなわち純然たる攻撃機部隊という意味である)VMA(AW)-242時代のA-6E・DT10/Bu.No.154137。後ろに写っているのはH&MS-12のOA-4Mだったりする。1987年位だったろうか、この時も大雨で・・・結局いつも私が写真を撮る時は雨が降っているか鉛のような厚い雲の下なんだがwwww、目の前でエンジンを始動して水たまりをさざめかせてタキシングして行った、大迫力の光景が今でも忘れられない。

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ウイングマンは"Bat 11"、DT11/Bu.No.164945。こちらもWSOは搭乗していない。当機は尾翼内側の電光がイエローに塗られているのだが、なかなか入るアングルで撮れる位置になく、今回も全滅。クワ〜!
さてこの後、残る2機の上がりを待つも、一向にウンともスンとも言わず、待つこと1時間半・・・空にはすっかり厚い雲がのしかかり、夕方のような風景に・・・てゆーか、10月もすでに中旬、15時を過ぎれば押しも押されぬ堂々の夕方だ。分遣隊長の散歩も、今日は明るいうちに歩かせてやりたし、1530過ぎに諦めて退散することにした。
横田に来れば、散歩コースはもちろん多摩湖。いつものコースをみっちり2時間近く歩き、真っ暗になって車に乗り込んだ1750。窓を閉めて走っていてもはっきり聞こえる轟音が・・・ああ、残りの2機、恐らくコンバット(VMFA(AW)-121のコールサイン)が上がったんだな、と。これでは写真など撮れるわけはない。まあ・・・判断としては正しかったかな。
と、いうわけで、いつになく早業でコーヒーなど飲みながら、表題Photoのような作業にとりかかり、アップできた次第。

*1:何度も述べてますけど、かつては海軍航空基地、"Fightertown USA"としてF-14、また早期警戒機E-2の陸上航空団、大平洋戦闘/早期警戒航空団が所在していた 映画"TOP GUN"の舞台でもある