トムキャッターズお贈りします画像つき

F-4 Phantom II at NAS Oceana

Mac様 今回はオシアナショー記念プレゼント企画にご応募頂きまして、誠にありがとうございます。こちらが、今回当選賞品としてお送りするエプロンの製造元業者、VF-31"トムキャッターズ"でございます。
昨年9月9日の日記http://d.hatena.ne.jp/Blueforce/20040909に書いてありますが、同隊はアメリカ海軍でもっとも歴史の長い航空部隊の一つ、そしてアメリカ海軍史に残る戦闘機、F-14を最後まで運用した部隊となりました。
ちなみに、トムキャッターズがトムキャットというのは機種に合わせたわけではなく偶然で、昔からこの名前。今回の訪問にはちょうど空母セオドア・ルーズベルトTheodore Roosevelt CVN-71に搭載されて大西洋・地中海・ペルシャ湾方面へのクルーズ中で、残念ながら同隊のトムキャットは見られませんでしたので、その一つ前、1980年まで使用されたF-4ファントムII時代の姿をご覧下さい。
基地内を通っているトムキャット・ブルバードの、ゲートからエプロンまでの中間辺りに、アヴィエーションパーク(だったかな?写真なくなってしまったので正確な名前はわからなくなってしまった)という歴代海軍ジェット機を展示してあるスペースがありまして、新たに展示されたトムキャットの隣に置いてあります。
トムキャット時代は2枚ある垂直尾翼を活かして、ここにマスコットのフェリックスを描き込んだのですが、ファントム以前はフェリックスは胴体の真ん中程に描かれており、若干インパクトには欠ける感じ。1980年代以降、海軍機の売りであった原色を多用した美しいマーキングが姿を消し、「ドドメ色」と言われたロービジビリティ・カウンターシェードの色気のない塗装へと次々と塗り替えられてしまった中にあって、ファントム時代よりトムキャットの方が派手、と言われるのは、誠に異例のことなのです。しかし、それでもその明快かつ上品な仕上がりのデザインは、1970年代、華やかなりし頃のFly Navyの雰囲気を感じさせてくれます。
(~_~)ここからはマニア話(~_~)ここからはマニア話(~_~)ここからはマニア話(~_~)
さてこのファントム、考証的にはあまりにエーカゲンである。
まず、シリアルは141414となっているが、そんな番号のファントムは存在しない(該当番号はF-86の海軍版、FJ-3Mフューリー)。どっからこんな番号持ってきたんだ? また、右インテイクベーンにはMIG-21の平面図とともにキルマークが、キャノピー枠に前席サミュエル・フリン中佐、後席ウイリアム・ジョン大尉のネームが描かれているが、VF-31がベトナム戦でミグキルを果たしたのはただ1回、1972年6月21日のことで、エビエータの氏名は2名とも合っているが、機体はJ形のシリアル157293が正しい。機種下に赤外線シーカーの突起があるこの機体は、今となっては正確なシリアルはわからないが、B・N形で明らかに考証ミス。
もっともその後ろのF-8はこれもありえないVF-101塗装だったし、ゲートガードにいちいち目くじら立てるのもいやらしい話ではありますが・・・