10年ぶりに交通博物館に行って来ました

former Mansei-bashi station

交通博物館に行って来ました〜
皆さんご周知のとおり、東京は秋葉原交通博物館は5月14日をもって閉館、その展示は来年10月大宮に開館が予定されている鉄道博物館に引き継がれることになっている。で、昨年来所蔵の映画上映会をはじめ、同館の地にかつてあった万世橋駅の遺構公開ほか数々のイベントを行っており、家族連れはもちろんのこと濃ゆい鉄の方々が連日大挙して押し寄せる事態となっている。あ、オレもそうか。
といっても、私もいい大人なので、最後に訪れたのは多分10年前、鉄道友の会の某氏講演会を聞きに行った時のことで、まあ近所だから前は良く通るのだが、館内に入ったのはその時以来のことになる。今日もまあ平日だというのに、お父さんを先頭に家族連れが続々と・・・有休取ってきたのかな!? もちろん、成人男性だけのグループや、お一人での入館者も続々と。あ、オレもそうか。
久しぶりに訪れた館内も、大ホールは9856とC57 135が鎮座ましまして(思えば子供の頃、おばあちゃんに良く連れてきてもらった頃にはシゴナナはまだなかったよなあ)、見上げるアンリ・ファルマン機の姿も変わらず、この光景も間もなく見納めと思うと、それはそれでなかなか感慨深い。167系の前頭部のコーナー周辺は、時代を反映してかやたらとシミュレータが増えていて、209系と211系の前頭部が新たに設置されていたが、割を食ったか0系の車内・シートは撤去されていた。あれ捨てちゃったのか!?
その後に控えているコーナーは、割と遠く子供の頃の記憶のままで、十年一日・・・というか、敷地と予算の制約を感じさせた。上越線のループトンネルの、ボタンを押すと山がガ〜ッと上がって断面がわかるようになってる展示模型は私の原初の記憶の一つである。もう何万回上下したんでしょうね・・・・その後、上のフロアも回ってみたが、国鉄民営化以来実質鉄道会社の運営となったこともあり、自動車・航空・船舶のコーナーは下のフロア以上に十年一日の感が。DC-8コクピットや半世紀も前のブルーバードのカットモデル見せられてもなあ・・・。しかし、移転で完全に鉄道博物館へと衣替えしてしまったら、これら2階以上の展示物はどうするつもりだろうか。スバル360とかはどうにでもなるだろうけどねえ。バイクのコーナーなんて、正直学芸員でも全部の機種について的確な解説はできなさそうだから、鉄道一本に絞るのは致し方ないが、それぞれどこか行き先が決まっていればいいね。バイクの展示品の中、一番端の最新機種(のつもり?)の展示で、GSX-R750RRがあるのにはびっくり。メーターを見たらリアルな走行距離を刻んでいたから、乏しい予算で中古屋から買ってきたのだろう。これはまだ処分して現役に復帰できそうですけどね。養殖池から放流してやったら?
各種催されているさよなら企画の中で、一番人気の旧万世橋駅部分公開にも参加してきた。事務室裏の通路を通って、ホームに通じる階段もレプリカの駅名標が取り付けられ、白熱灯の照明でライトアップされてすっかり整備されている。201系が行き交うホームに上がった所では、以前はコンクリートで塞がれていたのを取り払ってアクリルのブースに造り替えられており、安全に見学できるようになっているが、どうせなら外に出られるようにして欲しかった・・・それは無理か。案内するのはイベントのために臨時雇いのアルバイト。それでも連日押し寄せる見学客をさばくのにいっぱいいっぱいとのことである。別に来館者の減少で閉館に追い込まれたわけではないのだけれど、普段からこれ位人が入ってくれれば・・・というボヤキも。
まだ閉館まで2カ月半以上を残し、すでにヒートアップの感のある交博さよなら狂想曲。雑誌などによると、今後保線車両を置いている留置線にあっと驚く車両の留置も予定されているそうである。旧万世橋駅部分公開は事前予約制で、ゴールデンウィーク辺りはすごいことになりそうなので、早めのお出かけをお勧めする。