WRC参戦!?&キティを追って観音崎へ

Hwooko & USS Kitty hawk CV-63

キティホークが夏の大演習に向けてついに始動、試験航海に出るというので、有り難いことに土曜出航だったため撮影に出ることになった。
で、今回は以前からうまく行ったらかなりの作品をモノにできるはずと睨んでいる東京湾フェリーからの撮影を敢行すべく、ダイヤを検討。巨大船情報ではキティの浦賀水道航路北口入航時刻は0930、これにうまくぶつけられる便は・・・久里浜発0920、もしくは金谷発0950と推定され、金谷発の便に乗るには久里浜0840の便に乗らなければならないため、自宅を0700過ぎに出なければならない。この2便、海図をまたまた穴の開くほど睨み続けた結果、どちらかというと金谷便の方が近そうだな、うまくぶつかってくれれば・・・
で、昨夜のミーティングの酒もなんのその、0720自宅出で、急ぎのため首都高にさっさと乗る。天気はまさに台風一過、雲がものすごい勢いで流れて行き、久しぶりに青空が顔を覗かせた。こりゃあ久しぶりにいい写真が撮れるぞ、後はフェリーのタイミングがばっちり合えばグー! ひとつ気がかりなのが、昨夜の時点で浦賀水道航路は濃霧視界不良のため巨大船の通航は禁止となっていたことで、解除のタイミングが家を出てしまえばわからないのだが、この天気ではまあ視界不良も何もないだろう、まあ安心やね・・・と、ベタ踏みで金沢のトンネルに突入、出た瞬間・・・!
濃霧だ。一面の濃霧。たった数km、並木では青空だったのに、どういうこと!? 釜利谷のジャンクションから先はいよいよ濃霧。しかも真っ暗なベタ曇りである。来たよ・・・また鉛色写真なのか、やっぱりオレらしいや、と投げやりな気持になってきたところに、さらに追い打ちが。
ハンドルが、妙にブレるのである。なんか、これちょっとおかしいんじゃないか? でも、前どこかで100km+α位の速度域でジャダーが出る癖があるなんて記事を読んだことがあったような気もするけど・・・でも、その振動はだんだんジャダーなどというものではなくなってきた。ハンドルを持つ手がマッサージのようになってるんですけど。これは明らかに「アレ」だな・・・しかし、ここはトンネルが連続する高速の本線上、雨もポツポツ降ってきたし、とても路肩には停められない。なんとか我慢のマッサージ走行を続けて数km、横須賀のPAに飛び込んだが・・・

このような仕儀と相成りました(笑 その後に涙)。降りて最初に目に飛び込んできたのは扁平率が「2」位になってしまった湯気の立つタイヤ。オイ! 昨日の今日で早速トラブルか〜! この時点で天気は悪いし、キティのことは完全に諦めたが、かといって自分が働かなければ誰が助けてくれるわけでなし。仕方なく屋根を閉め、トランクを開けてスペアタイヤを・・・で、一度は諦めたものの、まだ0830、確かにフェリーはもう無理だが観音崎なら十分間に合う時間だ。よっしゃ、やったるか。

だからこんな写真撮ってる場合じゃないんだって! まったく、WRCじゃないんだから、なんで時間との勝負でタイヤ交換せねばなんないのか・・・でも、こういう時307CCは助かるな。スペアタイヤもポイールもフル規格の大サービスだもんね。まあ、あまりその恩恵を実感したくはないのだが。車の欠陥ではないけれど、頼むぜライオン印・・・
小雨がパラついてきたこともあり、作業もはかどらず交換を終えて走り出したのは0900前。まだ30分ある、観音崎には余裕で間に合うはず・・・終点まで乗って本来は久里浜に行くはずが左折、大津から海岸沿いに出て艦影が見えないのを確認しながら走る。まさか予定時刻より先に通航するはずはない、いいペースだぞ! しかし、この辺から雨足はいよいよ強くなり、走水の辺りではもう土砂降りの域に。どうする、これじゃ写真にもなにもなりゃしないぞ、そしてほどなく観音崎に到着したが、傘も持たずに出てきた人間がとても降りられる天候ではない。もうヤメヤメ!
一度岬を回り込んで外海側に出て、艦影が見えないのを再確認して、ここですでに0930過ぎ、これは定刻より遅れだなと判断し、まず朝飯がまだのふうこの食事タイム。もっとも、車を一歩も出られないので車内で食べることになる。

今日はもうダメだ、無駄に走った上にパンクまでして、あれはもう穴を塞いでも使えないだろう・・・1本買い直さなきゃ、グヲォォ〜などと唸りながら観音崎を通り過ぎ、横浜の方に戻れば天気も回復すると思うので厚木にでも行くか、と走水の坂を上がったその時! 向こうから何やらデカイ艦影が。キター! Uターン!
慌てて来た道をまたまた戻るが、そういう時に限って前にトロトロ走る軽が立ちふさがり、30km/h程の大名行列!あ、それが法定速度なのか。いやとにかく遅いんだよお前! フネは遅いように見えて、コンスタントに20km/h程度で航走していると侮れないほど速い。雨は止んだが、駐車場に入れて機材をまとめ、灯台まで行く時間はもうない。下の公園突端の磯で撮るしかないか・・・果たして、それでギリギリ。

私の撮る写真らしく色がついているのかどうかもわからないほどの鉛色だが、撮れたことは撮った。上の方にはいたのかもしれないが、小雨パラつくこのコンディションでは撮っているのは私の他にビデオ撮りの1人のみ、至近距離でさんざんポーズを取らせるために「お座り!」とか「ふうちんこっちこっち!」とか大声で怒鳴って申し訳ありませんでした。全部音声に入っているでしょう。

両舷側の航空機用エレベータの部分、扉が開いていると階下のハンガーデッキ(格納庫甲板)を通して向こう側が見えている。かように、空母というのは基本的にドンガラなのである。下の方に見える黒い点々だが、ワッこんなにCMOS汚れたのか!と驚いたのだが、よく見たら鳥の群だった。フライトデッキ後部に搭載されているのは、キティホーク搭載の第5空母航空団からは2003年9月に姿を消したF-14トムキャット。

これは試験航海時に搭載されるハンドリング訓練(デッキクルーが航空機をデッキ上で取り回す訓練のほか、救助・消火訓練などにも用いられる)用の機体で、飛行はもちろん不可能、エンジンも抜かれエンジンベイは空洞になってしまっており、近くで見るとスクラップのような(てゆーか実際スクラップ)機体。製造時は邦貨換算で120億円とも言われた最新鋭戦闘機が、30年経てば見ての通りのガラクタである。諸行無常

ふうこは恐らく日本で一番空母を見ているチワワだろう(おやしおさん そういう解釈でよろしいですか?)。3年前、2003年5月10日に横須賀入港したカール・ビンソンUSS Carl Vinson CVN-70(現在はノーフォークで3年におよぶ就役以来初の炉心交換作業中)も今回と同じ場所でこのようにパチリ。まだ1歳になる前だが、当時はこんなに鼻の周りが黒い泥棒フェイスだった。

いってらっしゃ〜い、気をつけてね〜。
さて観音崎を回り込んで姿を消してゆくキティを見送ったところ、また雨が降り出した。慌てて車に戻り、もう後はどうなってもいいやと、帰路に就いたのだが、また馬堀の辺りでやんで横須賀では晴れてきた。しょうがないな〜、ではヴェルニーに寄ってふうこの散歩でも・・・

ダイエー・ショッパーズプラザの屋上駐車場からはこんな写真が撮れる。バース1に停泊する海自「おやしお」型潜水艦と、バース3に停泊するアーレイ・バークミサイル駆逐艦フィッツジェラルドUSS Fitzgerald DDG-62。

ふうこ号の後ろには、第7艦隊旗艦ブルーリッジUSS Blue Ridge LCC-19の艦橋構造物が見える。今日も車の写真はカッコ悪いのばかりなので、なんとか決メPhotoをと、辛うじてものにしたツーショット。

フィッツジェラルドは2004年9月に横須賀に配備された、当面ミサイルディフェンスの中核を構成するイージス艦。なんか撃って来そうですよ!そろそろ日本海の方にお出かけせにゃならんのではないですか〜?(おっと危ないネタですかね) 隣のバース2にはオリバー・ハザード・ペリー級のミサイルフリゲイト、ゲアリーUSS Gary FFG-51が停泊している。

とにかくヴェルニーは先程までの観音崎での悪天候が嘘のような超晴天。気温もうなぎ上りだが、ふうこはご当地の制服を着用してフィッツジェラルドとともにポーズ。

もうすっかり本隊の方の艦船情報をお休みしているので、今後はこちらでやることにします。
アメリカ海軍★
バース2・3は前述の通り。4号ドック前に支援船APL-40。5号ドックにアーレイ・バークミサイル駆逐艦が入渠中(艦名不明)。バース5に海自「おやしお」型潜水艦(艦名不明)。ハーバーマスターピア・Eestにアーレイ・バークミサイル駆逐艦カーティス・ウィルバーCurtis Wilbur DDG-54とオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲイト(艦名不明)。バース6にアーレイ・バークミサイル駆逐艦ジョンS・マッケインJhon S. Mccain DDG-56。バース8にブルーリッジBlue Ridge LCC-19。
海上自衛隊
吉倉地区はY1バースに護衛艦おおなみDD111・護衛艦むらさめDD101、Y2バースに「むらさめ」形護衛艦(艦名不明)・補給艦ときわAOE423・ヘリコプター護衛艦しらねDDH143、Y3バースに試験艦あすかASE6102・護衛艦たかなみDD110、ミサイル護衛艦はたかぜDDG171。Y4バースに試験艦くりはまASE6101・海洋観測艦すまAGS5103・海洋観測艦わかさAGS5104・海洋観測艦にちなんAGS5105・海洋観測艦ふたみAGS5102。
さて、さすがに満足&朝から何も食っていないためゲンナリして、ダイエーで軽食を買って食い、今日はもう充分堪能しました!ので今度こそ帰路に就いた。しかし、タイヤは一応1本が新品でなじませる必要があるのと、また物入りとなってしまったため(というか単に道の好み)横浜までいつものルートで下道を走る。初めてオープンで山手の山の上を通って外人墓地―港の見える丘公園と抜け、ふうこの散歩が足りないような気もしたので横浜でちょっと寄ろうかな・・・とも思ったのだが、駒沢辺りでいいやと思い直し、三京に乗った。
そういえば、今日の日記用の導入部を説明する「行きは晴れた空」のPhotoがない。もう帰りだけど、いい空の感じなんで撮ろうか・・・と思ったら、長玉をつけっぱなしだった。これをさすがに走行中取り換えるわけにはいかないので、都筑のPAに入って一服し、レンズを付け替えて再出発。ところが・・・

数分前まで青空に白い雲が浮かんでいた景色だったのが、東京の方の上空は真っ黒だ。なんだよ、またかよ、一日のうちで何度降ったり晴れたりするんだよ・・・駒沢で散歩できるかなあ・・・と思いつつシャッターを押した、このほんの数分後。川崎のインターの所で突然ドバー! そのとき307CC少しも慌てずと言いたいところだが、わずか25秒で開閉のメタルトップカブリオレといえども、痛恨の25秒。路肩に停めて閉め切るまでに、雨粒は車内を蹂躙して行きやがった。まあずぶ濡れという程にはならなかったが、こういう時はさすがにヤバイ。空のご機嫌をある程度伺って先を読まないとイカンですね。
とにかく、今日は絶頂からどん底、また絶頂、天気は大雨から晴天へと、まるでジェットコースター。疲れたっちゅーか、今日の日記がこんなに長くなるとは思いませんでしたわ。まあ、だから人生は面白いのだ。とカッコつけてはみたが、いくらフラ車ライフはトラブルがスパイスだからって、急いでいるのに高速でパンクしなくてもいいんですよ・・・