観艦式前日 吉倉の公開を見る

The cockpit of JDS Shirataka

疲れた。
本日は横浜に出て大桟橋からノースピア停泊中の観艦式参加艦艇群を撮った後、全国から集合した同行の方々を案内して船越、その後吉倉の見学をしてきたのだが、後が押せ押せになってしまって帰ってきたのが2330・・・

ふうこは山下公園を楽しそうに歩いているのに、大桟橋への角を曲がった途端に頑として歩かなくなる。ウッドデッキが嫌いらしいのだ。いつもはピンと張っている尻尾も見事に股間に収納され、どんなにリードを引っ張ってもビクともしないので、急いでいるので抱き上げて突端へ。ノースピアには一応明日お世話になるはずの「まつゆき」DD130(呉地方隊第22護衛隊)をはじめ4隻が停泊している。「まつゆき」は2000年の観艦式で同じくノースピアからお世話になった艦。また・・・あの時と同じ大雨なんですかね。

船越・長浦では夕方から夜通しの海面警戒に出かける裏方部隊、地元船越・横須賀地方隊の「はつゆき」や「しらゆき」が出港間近。対岸の船越地区のバースには「いしかり」「ゆうべつ」「ちはや」「てんりゅう」をはじめ、対NBC防御甲板散水とフレア発射を実施した「やまゆき」など、こちらは観艦式参加艦群が満艦飾で停泊中。

そんなこんなで、吉倉に到着したのは1640、すでに日は傾き公開時間ははあと1時間を切っている。これは全艦回るのは無理だわ・・・というわけで、吉倉公開艦艇の一番の目玉、この辺りじゃ滅多に見られない高速ミサイル艇「しらたか」(佐世保地方隊佐世保警備隊第3ミサイル艇隊)取材に的を絞ることにする。
もちろん、遅いなら遅いなりにメリットはあるのだ。一般人が1人も入らない写真を撮ることに命をかけている私がものにした、念願のミサイル艇の操縦室。松本零・・・じゃなかった不肖Blueforceの「ザ・コクピット」シリーズPG編、とくとご覧下さい。

こちらはコンソールの入出港時に使用する低速用スロットル。3ノット位までの微妙な前進・後進速力操作と左右30度までの舵取りができる。高速航行時は右隣のヨーク形の操縦桿(舵輪ではない)とスロットルを使用するが、スロットルに刻まれた速力指標にはなんと!第9戦速までの刻みが設けられていた。第9戦速・・・恐ろしい、いや恐ろしい。高速航行時には、艇独自の運用基準として艇外には出てはいけないそうである。よって当型には速力マークはない。

時間間際になっても「心行くまで撮って下さい、次にこちらで見られるのはまた3年後ですからね」とのお言葉に甘え、「もう1枚!」と公開終了の1730まで粘り、退艇。おかげで他の艦は全然見ることができなかった。もったいないが、今回はミサイル艇見られれば良しとする。Y3・4バースから戻ってきたところ、Y2に停泊中の3隻、(内側から)「たちかぜ」「たかなみ」「さわかぜ」の電飾前の姿を撮影。考えてみれば、こんな真っ暗になった時に軍艦に乗ったり間近に見たりしたことはない。

その後、ほとんど最後の客(今回はオーラスではなく、まだまだ粘っている人が大勢いました)となって基地を退出、ヴェルニーまで帰ってきて1800開始の電飾を撮る。Y1に停泊するのは手前から「しまかぜ」「いかづち」「ちょうかい」の3隻。この電飾。最近また特に知名度が上がったようで、結構人だかりになっており、マニアと思しき方だけでなくギャルなども一生懸命携帯で写真を撮っていた。横須賀に縁のない方はご存じないだろうが、ヴェルニーは横須賀の街とは遠く離れたJR横須賀の駅前にある。ここにこんな時間にいるというのは、わざわざ電飾を撮りに来たという以外考えられないのである。

さて、いよいよ例大祭ウィークも大詰め、明日は本番である。今回は私の定番ポジション、勝手知ったる横浜発の観閲付属部隊、そして乗り慣れた「はつゆき」型というおなじみの組み合わせ。だが、天気までおなじみの組み合わせにすることはないのに・・・まあ泣いても笑ってもこれで最後。2006シーズンラストを飾る大イベントに挑んで参ります!