岩国フレンドシップデー2007全機リスト

MC-130H of 353SOG/1SOS

前日睡眠2時間、昼寝はしたものの徹夜ドライブ明けでエンドに立ち、昨夜の睡眠は5時間足らず、しかしこういう時は相変わらずスパ〜ッと起きる私である。
ホテルを0700過ぎ出発、広島港手前のコンビニで食材を仕入れ、0730広島港駐車場に到着。昨年複数の業者がいるのを知らずに別のツアーのデスクに行ってしまったような醜態を晒すことなく、瀬戸内海汽船岩国基地フェリーツアー受付でチェックイン。

今回のフェリーツアーの充当船は瀬戸内海汽船芸備商船他所属の「シーフレンド」。現在は予備船となっていて、定期航路には充当されていないようなので、フェリーマニアにはこれはこれで貴重な機会らしい!? しかし、もとが短距離航路用だけあって、昨年の「第8はつひ」と同じく自動販売機一つなく、2時間弱の行程は忍の一文字・・・といっても、先程ドッサリ仕入れたおにぎりを、相変わらず座る場所もないので船橋横のデッキで立ったままパクつきながら出港を待つ。遅れてきた不届き者を待って、定刻を若干遅れ0805出港。しばらくはヒコーキ趣味は忘れ、瀬戸内の風景を楽しみたいところだが、昨年体験済みで、しかも今年は絶望的に天気が悪く(しかし、前日の予報では降水確率80%だったところを、雨は降りそうにない奇跡的な事態だが)、割と退屈・・・

宮島の東岸、そろそろモクモクと煙を吐く大竹の精油所の煙突が見えてきた頃、ちょっとしたアクシデントが発生。この詳細については省くが(笑)、そのせいで若干動揺して、0920より開始されたハリアーのデモフライトにカメラの準備を忘れてしまい、至近距離の真上を順光で飛ぶという絶好のチャンスで全部ブラしてしまった! 昨年の項で書いた通り、朝イチの築城からのイーグルやUS-1の航過飛行が全部撮れないのがこのフェリーツアーなのだが、今年実施された1番目のプログラム、ハリアーのデモは、会場では逆光でまともな写真が撮れず、フェリーにアドバンテージのある唯一の科目だったのだ。
デモフライトの科目は昨日のものと同じで、会場正面でのホバリングなどは写真にはならなくとも会場で間近に楽しめようし、フェリーからでも遠望できた。問題は中盤、一度基地上空を離脱し海上を回って戻る時で、ちょうどフェリーの上至近距離を弧を描いて飛んでいったのだ。しかも、当然ながら飛び去って行く時は会場からでは望むべくもないド順光! この時は奇跡的に陽が差してバックに青空が覗くという、フェリー客だけが享受できた千載一遇のチャンスだけに、俺は何やってんだ・・・マジ凹み。
接岸は0945頃だったが、相変わらず下船の手順は悪く、すでに船がぴったり岸壁に着いてしまっているのに、それからいそいそとタラップを出してくる始末。しかも、タラップを渡すデッキの所では取り回す広さが足りず、大の大人が10人程でまあ大騒ぎ・・・挙げ句の果てに、回らないと言って欄干?の鉄棒をネジを外して取り外し始めたが、それも1カ所では足りず、泥縄式に何カ所も・・・そんなこと、事前にわかってるじゃん! しかもなんで何年も同じことやってんのに学ばないの?意味わかんねえ・・・というわけで、今年はイーグルの飛行航過はフェリーの車両甲板で、US-1は昨年と同じシャトルバスの中から見たのだが、冷静になって考えてみれば、どちらも逆光で、まともな写真になどならないのだから、会場よりずっと近く、真下で拝めるフェリーの方が、これもお得なのかもしれない・・・皆さんはどうお考えですか?

それでは本年も行ってみましょ〜、2007岩国FSD全展示機リスト!
アメリ海兵隊

VMFA-212(岩国)のF/A-18C(WD01/Bu No.164958)
同WD00/Bu No.不詳・WD12/Bu No.不詳―飛行展示を実施 全機逆光・あまりの白っちゃけぶりに掲載できるようなまともな写真は1枚もありませんでした・・・m(--) m

VMA-214(岩国)のAV-8B+(WE02/Bu No.165421―飛行展示を実施・WE03/Bu No.165308)
VMGR-152(普天間)のKC-130F(QD016/Bu No.160016)
MCAS IWAKUNIベースフライトのUC-12F(Bu No.163558・昨年も展示)

MWHS-1(普天間)のUC-35D(Bu No.166712・4月30日に厚木で撮影)

アメリカ海軍★
第5空母航空団より・・・
VFA-102のF/A-18F(NF100/Bu No.165894―飛行展示を実施・NF110/Bu No.165876 2機ともデモ機エリアに駐機)

4日に続いてデモフライトに向かうコールサイン"d-back100"。考えてみれば、4月30日の時点で余計なウエイトである翼下のパイロンはすべて外されており、すでにヤル気満々だったことがわかる。

正午過ぎ、VFA-102デモフライト開始。オリャーッ今回もテイクオフ直後に引き起こしてそのままダーティロールじゃーっ、行ったれ〜!

かなり強めの花曇りなので、とにかくコントラストは出ないし絵的には彩りは出ないのだが、湿度が高いおかげでハイスピードバスの際にはこのように水分が凝結しまくっていわゆるマッハコーンが出る。

急激な引き起こしでも、このようにベイパーが出まくり。しかし、せっかくのd-back100なのに、これで青空だったら素晴らしい写真になったのに・・・

フックダウンでアプローチ・・・・これで着陸かと思いきや・・・

ウエーブオフ!再びフックアップし90度左バンクで離脱!

12分ほどのフライトを終えて着陸後、会場に向けて正面を向き主翼を折り畳み、艦上機ならではのアピールを行った後、キャノピーを開けてタキシング中、後席のWSOが鯉のぼりを掲げて子供の日のイベントを演出。

昨年のFSDでは同じくVFA-102の機体がデモを行ったのだが、この時操縦を担当したエビエータは、本国の機種転換部隊、VFA-122に所属する西海岸デモチームのメンバーだった。昔と違い、昨今はデモフライトを行うのも資格が必要で、もちろん通常のTAC任務の合間ではあるものの専任のエビエータが行うのだが、昨年はCVW-5に有資格者がいなかったらしい。今年は資格を取った人がいるようで、フライトスーツのパッチは確かにVFA-102、そして左肩には"FAREAST DEMO TEAM"のパッチが貼られていた。しかし、今年も昨年に続きマイナスGをガンガンかける強烈な機動は健在で、どうもこれが「西海岸流」であるらしい。確かに、2005年のオシアナで見たVFA-106のデモでは、ああいった逆宙のような不自然な機動は見ることができない。いや、ヒコーキ、本当にぶっ壊れますよ・・・マジで・・・

VFA-27のF/A-18E(NF200/Bu No.165860)
VAQ-136のEA-6B(NF500/Bu No.153524)
その他部隊

VFA-94(岩国・本国リムーアよりMAG-12ローテーションに展開中)のF/A-18C(テイルコードなし モデックスは401/Bu No.164253) 現在MAG-12ローテで派遣されているのは、昨年TAI構想に基づいて初めて海軍から派遣された*1VFA-97に続いて2回目の海軍飛行隊となるこのVFA-94"シュライクス"と、本国MCASビューフォートより展開中の海兵F/A-18D全天候飛行隊のVMFA(AW)-224"Bengals"の2個飛行隊だが、どちらもこの期間タイとの共同演習"コブラゴールド"に出かけてしまっており、VFA-94は辛うじて居残りの401が展示、VMFA(AW)-224は展示なし! こんな色のないの並べられてもな〜

HSC-25(グアム・アンダーセン 当機は岩国派遣の分遣隊所属)のMH-60S(RB64/Bu No.166292) HSC-25"Isand Knights"は海軍の艦隊ヘリ飛行隊の大再編に伴い、2005年4月に従来のヘリ戦闘支援飛行隊・HC-5からヘリ海上作戦飛行隊として改編され発足した新しい部隊で、ホームベースのグアム・アンダーセンから分遣隊が派遣されている。本隊の所属するアンダーセンはもちろん空軍基地だが、グアムの海軍航空基地であったNASアガナはご多分に漏れず冷戦終結によって閉鎖されてしまったため、移駐したもの。

HH-60Sは陸軍のUH-60Lをベースにした、基本は輸送形モデルで、従来の海軍モデルでは見られなかった、キャビンサイドのスライドドアが2枚窓になり、さらにその前、コクピットドアとの間に開けることができる窓が設けられているのが特徴。このため、機内は非常に明るく、対潜装備などがないため広々としている。同機はCSAR(Combat Search And Rescue)任務も担うため、エンジンの排気口は現用海軍特殊戦形であるHH-60Hなどと同じように赤外誘導ミサイル対策の排気温を低減するIRサプレッサーが取り付けられており、楕円形状となっている。
なお、H-60系列ヘリコプターの海軍形バリエーションについてはこのスペースではとても全部は説明しきれないが、参考として2006年7月1日のキティホーク@小樽編も合わせてご覧下さい。
VP-4(本国ハワイ・NASカネオヘ・ベイより三沢に展開中)のP-3C(YD766/Bu No.161766)

アメリカ空軍★

35FW/14FS(三沢)のF-16CJ(90-0802―飛行展示を実施 2006年百里航空祭の飛行展示スペア機・ 90-0816 2機ともデモ機エリアに駐機)

・・・いよいよ天気も悪くなってしまってフライトの写真はほぼ全滅、どうせF-16なんで別にいいや・・・着陸は、すでに最前列から人が引き始めたので一番前に出ることができて、やっとこういう写真が撮れた。しかし、びっくりしたのは、この2日間降水確率が80%を下ったことがなかったのに、なんだかんだで降らず、しまいにゃ陽まで差してきたのだが、この写真を撮った数秒後に雨がポツポツ降ってきた。こんなことがあっていいのだろうか・・・

51FW/36FS(韓国・鳥山空軍基地)のF-16CG(89-2133・88-0513)

51FW/25FS(韓国・水原空軍基地)のA/OA-10A(80-0224 昨年も展示・80-0213) コクピットへのラダー収納部のドアを開けていた224、ドアの内側にはA-10と、ベトナム戦争時のCSAR機"サンディ"として撃墜されたパイロットの希望の星であったA-1Hスカイレイダー空軍形のアートが描かれている。

353SOG/1SOS(嘉手納)のMC-130H(88-0191)

レーダー警戒装置のアンテナがボコボコつく、輸送機形とは一線を画すミステリアス&スパルタンな造形の特殊戦形、"コンバットタロンII"だが、なんと機内を一般公開中。アホか!特殊戦機公開してどうする!?
374/456AS(横田)のC-21A(84-0130)

噂は本当だった!密かに飛来した412TW/411FLTS?(エドワーズ?)のF-22A?(91-4002) なんと1991会計年度の通算2号機である。オーバーテクノロジーを用いて開発され、分遣隊長サイズまで自由に大きさが変えられるらしい(?)。

海上自衛隊
71航空隊(岩国)のUS-1A(シリアル不明―飛行航過を実施)

71航空隊(岩国)のUS-1A(9089)US-2(9901) 昨年のFSDの時にはまだ防衛庁技術研究本部の所属であったUS-2(当時はまだUS-1A改の呼称)、この3月に制式に71空に配備され、実戦機(戦闘目的の機体ではないが・・・)となった。
91航空隊(岩国)のUP-3D(9161)
91航空隊(岩国)のU-36A(9201)
111航空隊(岩国)のMH-53E(8628)

51航空隊(厚木)のMCH-101(8652―同機の配置は岩国)

現有の掃海ヘリコプター、MH-53Eシードラゴンの後継機種として2005年に導入(日本での初飛行・海自納入は2006年)された異色のヨーロッパ機で、今回岩国に来た目的はこの機体を見るというのも大きかったのだが・・・やはり押しの強い、西側最大のヘリであるシースタリオン(CH-53)系のシードラゴンに比べれば普通のヘリで、ペイロードとかどうなんでしょうか。しかし、軍艦から飛行機までアメリカ一辺倒の自衛隊にしては珍しい、いかにもヨーロッパという感じのたたずまいはなかなか新鮮。

しかし、こうやって見ると割と身も蓋もない後部カーゴドアの造作だね〜。

航空自衛隊
304飛行隊(築城)のF-15DJ(12-8075)
301飛行隊(新田原)のF-4EJ(97-8427)
301飛行隊(新田原)のT-4(86-5610)
6飛行隊(築城)のF-2B(43-8127 昨年も展示)
13飛行教育団/2飛行隊(芦屋)のT-4(86-5761)
403飛行隊(美保)のC-1(58-1006)
12飛行教育団(防府北)のT-7(46-5920)

第11飛行隊(松島)のT-4"ブルーインパルス" 展開は6機で予備機の7番機は今回来ていなかった。とにかくこんな天気ですから、垂直系の科目はすべてキャンセルされ水平系の独立科目を実施。

陸上自衛隊

第5対戦車ヘリコプター隊(明野)のAH-1S(73448)
第5対戦車ヘリコプター隊(明野)のOH-6D(31286)
中部方面航空隊中部方面ヘリコプター隊(八尾)のUH-1J(41810)

★民間機★
中日本航空のAS350B(JA9429 スカイダイビングチーム乗機)

Juka Experimental (LY-JKA ユルギス・カイリスのデモ飛行使用機) スホーイ26・31を愛用する当代随一のアクロ機パイロットであるユルギス・カイリスだが、今回岩国に持ち込んだのはこの耳慣れない名前の機体。これ、ユルギス・カイリスの頭文字を取って名付けられたらしいです・・・
Team DeepbluesのExtra300(D-EXNI)
ダイヤフライングクラブのYMFワコーF5C(JA725D)・セスナ172P(JA4102)

*1:海軍部隊の岩国ローテーション展開としては実は初めてではなく、1980年代中期に当時A-7飛行隊だったVA-15・VA-105の例がある