アイスやけ食いで追うVFA-94

Blueforce2007-06-24

さて、私は今どこにいるのでしょう?
最近、検索ワードでダン凸の1位が、「あたご」と「16DDH」(2つあるのに「ダン凸の1位」はおかしいのでは・・・)。いやもうマジですごい検索数で、両者ともこんなに注目度が高いのかと(まあ、その趣味の人々の間でだけだろうが・・・)ちょっと驚かされる。
「あたご」で検索するとうちのサイトでまず出てくるのが3月15日付けの三菱長崎を取材した時のエントリなのだが、6月の一般公開時の方が中身あるのにな、そっちまで飛んで見ていってくれる人がほとんどいない・・・と思っていたら、どうやら検索のデータベースが更新されたようで、最近は6月の三連チャンに直接飛んでくれるケースも増えてきたようだ。ま、それはちゃんとした中身があるのでいいのだけれど、問題は16DDHで。
こちらはどのような形で日記で触れたことがあるのかというと、幸浦線で横目に見ながら・・・とか、コメントのやりとりで艦名が出てきたとかいうのしかなく、中身のある記事があるわけでもないので、訪れてくださる方にも申し訳なく、しかも間もなく進水ということで、自分でもちょっと記録をしておきたかったので、土曜日に撮影に出かけてみたのだ。
場所は大体見当はついているので、簡単に撮れるだろう、さっさと撮って、岩国からVMFA(AW)-224が来ているらしいので厚木に転戦しよう、と思って分遣隊長と家を出た。いつもは通過するだけの幸浦線を杉田で降りて、さっさと仕事済ますか〜!と来てみたものの、アレ!? どこだ!?
知ってたつもりだったのに、いざ現場に行ってみると今ひとつポイントが掴めない。これは困った・・・再度家に戻って復習だ、それではこの後どこに行こうかと思えど、すでに午後も遅く、これから厚木に行ってももう上がっちゃってそうな気もするし、無駄足になりそうだから東京湾フェリーで往復でもしてくるか・・・と思ったのだが、結局港南台から横横に乗って厚木に向かう私がいた。
エンドに着いても、すでに人影はほとんどおらず。しばらく待ってはみたものの、これは上がりそうにないと諦め、246で帰ろうと思い、北エンドにちょっと寄ってみたら、最近顔なじみになった、当日記にもたびたび登場する某氏の係累の某君の顔が(当然のように)見えた。ベンガルどうなった?「14時頃上がっちゃいましたよ」その頃まだ全然磯子にいました、本当にありがとうございました。
もう降りてくる機もいないので(陸軍のUC-35Aが降りてきたが)、しばらくお喋りをして、分遣隊長のパトロール(散歩とも言う 6月16日のエントリの最後のPhotoはこの時撮ったもの)を実施の後、2兎とも得られずに失意の帰宅となったが、某君が「横田にHoboが4機降りたみたいですよ」というので、行けば確実に当たるわい、と本日は横田に行くことに決定。

・・・で、ここは横田基地なのかって? いいや、残念ながら違います。というのはまあ、こういうことでございます・・・
上がりもそれほど早くはないだろう、午後、恐らくは夕方近くの時刻と踏んで、昼前位に家を出たのだが、出発時は晴れてこそいないもののそこそこいい天気だったのが、荻窪辺りでポツポツと来出して、あっという間に本降りに。予報も見ずに家を出てきたので、傘さえ持っていない。車を停める場所と撮影ポイントは割と遠く離れているので、外にも出られないし、なにより本降りでは写真にならない・・・それでも、持ち前の優柔不断さを存分に発揮して、行く先には絶望しか待ち受けていないというのに、当てもなく西進するふうこ号。
それでも、青梅街道の旧道を、五日市街道と交差する所まで来てみれば、さすがに現実を直視せねばならず、相原のラッテ行ってアイス食って帰ろうかな〜、と思い、甲州街道に針路を変更、30分ちょっとで本日のダイバート先に到着した。
雨はあらかた上がったのだが、地面は濡れているし分遣隊長の散歩もできず、おっさん1人がチワワを膝に乗せてアイスをペロペロ舐めながら、これからの身の振り方を考える。大人しく帰るか・・・もう面倒くさいから八王子から中央道に乗ってしまおう、この土日、なに一つモノにならなかったな、ま、そういう週末もあるさ・・・
で、八王子まで戻ってきた。昼飯を食っていないので、高速乗ったら石川のPAに寄ろうと思っていたのが、私には珍しく無性にモスが食いたくなってきて、どうにも我慢ができず(笑)、八王子の市街でカーナビで店舗を検索するという欲望まる出し状態、しかしそういう時に限って店は近くに見つからず、1軒駅前にあったが、絶えず駐禁監視員が巡回しているような状況で、1分たりとも停められるような場所ではなく、南口に1軒あるようなのでわざわざ大回りしてまた来た方向に戻る。そこまでして食いたいのかモスを・・・
やっと仕入れて、落ち着いて石川PAで食おうと楽しみにしつつ、結局八王子駅を大きくぐるっと1周、最近無料開放されたひよどり山道路を通ってインターまでやって来た。結局モス立ち寄りで40分ほど寄り道しているというアホらしさ、しかも・・・高速入口の電光掲示には嗚呼、まだ夕方というには早い時間なのにすでに東京方面は渋滞との文字が・・・
反射的に入口には入らず、そのまま国道16号を北に向かって直進し続ける進路を選んだが、さていよいよ迷走。どうやって帰ればいいの? 下道だって決して空いているわけではない、信号で停まり停まり、ノロノロ走って自宅まで3時間近く・・・いやそれよりモスはいつ食えるんだ〜!よりによって運転しながらパクつける代物ではないだけに、どこかに停まって落ち着いて食いたい、早くしなけりゃ冷めちゃうよ! しかしそういう時に限って停められるような場所がなく、拝島の手前、信号待ちが長い右折交差点でついに我慢できず包みを開ける禁断の行為に・・・このパターンでとても全部は食いきれない、その後も信号で停まっては慌てて袋から出して食い、青になったら慌ててしまってギアを入れて・・・・というのを何度か繰り返すうちに、車は横田の基地沿いを走っていた。
さすがの諦めの悪い私だけあって、結局予定の3時間遅れ?ほどで現地到着。雨はなんとか傘を差さなくてもいられる、という程度の降りで、しかもHoboさんはどうやらまだ上がっていないようだ。しかし、いつもの駐車場では傘を差さずに撮影ポイントまで歩いてくるのはさすがに危険、どこかにちょっと停められる所は・・・と探しながら、モス最後の一口を・・・とシフトをしながら袋から出そうとしたら、なんと包みがはずみで膝の上に転がりだしてしまった!ギャ〜!ブロークンアロー!*1
なんとか中身をズボンの上にぶちまけるのは避けられたが、もうやだこんな休日〜!ほとんど涙目になりながら、ポイントからほど近い所に車を停める。まだ数十メートル離れているが、あまり車からは離れられず、ここまで来れば400mm(デジ1眼換算640mm)ならあまり変わらないだろう、さてどの位待つのかな・・・とエンジンを止めた瞬間! 2機がセクションでテイクオフ! あ〜っ!
なんと、数秒の差で取り逃がしてしまった。慌ててカメラを取り出したところまでは行ったのだが、セッティングをして構えるまでには至らず。俺もう駄目かも・・・と、ここで気を取り直した。あと2機の上がりも近いはずだ。一度は諦めてラッテまでアイスのヤケ食いに行ったのに、持ち前の諦めの悪さで戻ってきたら、ちょうど離陸に当たったのだ。プラス思考、プラス思考!
VFA-94"Shrikes"(シュライクとは百舌鳥のこと 近年は部隊名の最初に"Mighty"をつけることが多い 部隊コールサインは"Hobo")は当日記でたびたび解説しているように、海兵隊基地である岩国に、海軍と海兵隊の航空部隊統合計画であるTAI(Tac Air Integration)計画に基づいて前任のVFA-97に続き派遣されている海軍のF/A-18C装備飛行隊。かつて空母と搭載空母航空団・飛行隊の組み合わせが比較的固定されていた頃には、先日ロナルド・レーガンに搭載されて佐世保にも姿を見せたVFA-22"Fighting Redcocks"と鳥コンビとして長らくシスタースコードロンの関係にあり(もちろん、当時はA-7コルセア装備で"F"は付かずVA-94)、1980年代前半にはキティホークに搭載されていた時期もある。かつての僚友VFA-22が部隊繰りの都合で、コルセア装備の攻撃飛行隊をルーツとするVFA部隊では異例の複座形スーパーホーネット部隊になったのと対照的に、空母搭載はなく浪人状態で岩国ローテーションに組み入れられ、明暗がはっきり出た形だが、解散された部隊も多い中、生き残っているだけでも幸運なのかもしれない。日本にそれほど縁のある飛行隊でもなく、もちろん私も見るのは今回の岩国展開が最初となる。コルセア当時から特にマーキングが派手だったりキャラが立った飛行隊ではなかったが、現在のダブルナッツ、400は尾翼の百舌鳥をデザインしたマーキングが鮮やかなオレンジで入れられており、ワンポイントで上品に仕上がってなかなかハイセンスな仕上がりとなっている。この400を撮りたかったのだが、今回の横田飛来には残念ながら同機は含まれていない。

ということで、待つこと数分・・・まず1629、407/Bu.No164200が離陸。な、なんだこの色つきの増槽・・・いや増槽じゃない、形状が微妙に違うし、左翼下2本、右翼下1本などという非対称搭載はありえないので、トラベラーポッド*2かな? しかし、この赤地は・・・グレイの上塗りが剥げて下地塗装が出てしまったのかな、と思ったが、どうもグラフィックのようである。

続いて先程の2機と違いセクションとはならなかったが、410/Bu.No164202が離陸。っしゃ〜!紆余曲折あったけど、負け続けたこの土日、最後で勝ったぜ〜!
岩国でほぼ(コールサインに引っかけた洒落か?wwww)全機留守、401のみ展示という目に遭い、すでにローテーションも末期、このままVFA-94の飛んでいる姿は収められずに終わるかと思われたが、なんとか2機だけだが撮ることができた。欲を言えばtamo太郎さんが嘉手納で押さえた色つきを撮りたかったのだが、まあ仕方あるまい。まるで上がるのを待っていたかのように、再び強く降り出した雨の中、青梅街道旧道経由で2時間近くかけて家路についた分遣隊であった。隊長は本日ほとんど散歩できず。
16DDHは近日中に再度偵察作戦を実施予定。早くしないと進水してまうがな〜!

*1:米軍用語で、もっとも深刻な核兵器取扱上の事故を指すコードネーム

*2:携行品やパイロットの私物などを入れる要するに戦闘機のキャリーバッグ オープンハウスで他基地から展示のため飛来する際はパイロットの着替えなどはもちろんTシャツやマグカップなど出店での商品をここにたんまり仕込んで飛んでくる