夏の風物詩を求めて三浦へ

Blueforce2007-07-01

昨夜は小淵沢で風呂に入った挙げ句、甲府昭和まで下道を走ったおかげで(笹子でオープン走行中大雨に遭遇!)、ついに石川で力尽き、家を前にして1時間半ほど爆睡・・・家に帰ったのは0130でした。
それでも就寝時刻はいつもと同じなので(しかも1時間半寝てるし)、そこそこの時刻に起きて、本日も同居人とは別行動だし(最近2人で外出するのは月に1回あるかないか)、親が分遣隊長とどこかに行きたそうなので、本日も三浦半島方面に向けて出発!

フネも特に話題があるわけではないので(16DDHは再度延期・・・)、横須賀に行っても何があるわけでもないのだが、何となく横浜を通り過ぎて、結局行き着いたのはヴェルニーカフェ、コルセール

本日のランチは鶏肉の冷製ソースかけ、ライスとドリンクがついて1000円。陽射しは強いのだが、この季節、昼下がりはギリギリテラス席は建物に遮られて直射日光は当たらず、さらに空気が乾燥してちょっと冷ためなので、とても梅雨時まっただ中とは思えない爽快さ。親はヴェルニーなど初めて来るので、目の前に潜水艦がいるのも気がつかず、教えてやったら腰を抜かしそうに驚いていた。

人間達が食事中、バース1に停泊するおやしお型を後目に爆睡する分遣隊長。隊長は潜水艦隊に対しては指揮権限がないので、潜水艦はど〜でもいいのです。

昨日が0600前起きで霧ヶ峰までドライブして、さすがに疲れたらしい。涼しい木陰のテラスで寝ること寝ること。

海自潜水艦と並んで、まさに目の前、バース3に停泊するのは2006年7月に横須賀配備となった現在第15駆逐隊の最新鋭、アーレイ・バークミサイル駆逐艦のマスティンUSS Mastin DDG-89。2003年7月就役の同級39番艦で、ゴールデンアンカーアワード受賞艦?錨が金色に塗られている。

実は、先日のあたご見学の際に、ちょっと気になっていたことがあり、同時に同じことに気がついた某氏とひとしきり考えたのだが、「あたご」の艦橋にある戦闘態勢表示盤を見て、艦橋の上に「OSS」と書かれた表示灯があり、機器のピクトグラムも描かれているのだが、さてこれは何なのだろう・・・各所でいろいろ憶測を呼んでいる、「こんごう」型よりも1層高い06甲板まである艦橋上の構造物と並んで、ああでもないこうでもないと議論をしていたのだ。
詳細は↑当日の日記の戦闘態勢表示盤の写真を見ていただきたいのだが、絵で見る形状はシースパロー8連ランチャーのMk29に似ており、しかし写真を見ても該当するような装備は艦橋の上に見あたらない。何だこれ・・・?しかし、答えは先日発売された世艦の誌面にあった。このOSSなるものは、Mk46・光学照準装置だという、なるほど、"Optical Sight System"というわけね。装置自体はかなり小ぶりなので、注意してみないとわからないが、空撮や長崎の女神大橋から撮った写真など、上から見下ろしたアングルでは確かに確認できた。
近年は、可視光線領域以外の波長を使用したりして、かつての天候次第ではほとんど使い物にならない純粋な光学照準装置とは異なる新世代の機器が続々と開発され、ステルスの見地上からも一切電波を出さない光学システムの良さが見直されていることもあり、採用例が増えているという。「あたご」型で、やはり先日の見学記で述べたように前部5インチ砲用のレーダー照準射撃指揮装置が廃止されたのも、そこそここのMk46で肩代わりできるからではないのだろうか。
しかし、Mkナンバーを冠するということは、日本製ではなく米軍装備のはずだ、しかしこんなのあったかなあ・・・と、改めてアーレイ・バーク級の写真を見ていると・・・

あった! なんだよ、「あたご」と同じ位置にあるじゃねえかよ、しかもネームシップから装備してるぜ、こんなの見落として良く艦船アンテナ評論家なんて僭称できるもんだぜまったく、穴があったら入りたいです!!(いや、光学照準装置は正確にはアンテナじゃないから・・・というのは駄目!?)
フライトIIAの途中からになるが、同艦の艦橋構造物に、ファランクスがなくなっているのに注目して頂きたい。左舷寄りにオフセットされたOE-82が残るだけで、艦橋構造物前面が妙にすっきりしているのがおわかりかと思う。35番艦のマッキャンベルUSS McCampbell DDG-85*1以降の艦は近接防空システムとしてファランクスを廃止し、CIWSはRIM-162発達形シースパロー、いわゆるESSM(Evolved Sea Sparrow Missile)に変更したのである。当艦はこれをVLSにいわゆる「クォドパック」と呼ばれる1セル4本装填で8セル分、計32発装備する。ホントにそれでミサイル撃ち落とせるの?

参考までに、再掲になるが昨年ノーフォークで撮影したアーレイ・バーク級のネームシップアーレイ・バークUSS Arleigh Burke DDG-51。オヤ?これもゴールデンアンカーかい。ま、それは置いといて、艦橋上、SPG-62イルミネータの前にMk46が確かに設置されているのが確認できる。また、マスティンとの差異となる、艦橋下のファランクス、またそのファランクスがブロック1Bであること、OE-82が艦橋上に設置されていること、SPG-62を設置している05甲板?の艦橋上の突起の形状・ディテールが若干違うのにも注目。意外に変わっているものである。

ハーバーマスターピア・westにはマスティンと同じく最近第15駆逐隊に加わった同じくフライトIIAのラッセンUSS Lassen DDG-82が、eastにはフライトI のフィッツジェラルドUSS Fitzgerald DDG-62が停泊中。こちらはファランクスを装備する従前のレイアウト。

この後、私としては東京湾フェリーで一往復してこようと思ったのだが、親が城ヶ島へ行きたいと言うので、ちょっと散歩には遅い時間なのだが、どうせいつもの我々のような距離は歩かないのだし、言うことを聞いてずっと海沿いを走って城ヶ島へ、観音崎浦賀久里浜、三浦海岸と丹念に回り、剣崎経由のいつもの道を通ると、すいかの季節であちこちに農家の出店が出ている。浦賀水道と房総半島が見渡せるいつもの展望ポイントに来てみると、ひときわ大きな出店が建っており、観光客で賑わっており、親が1玉買いたいというのでここで小休止。

まさに産直品、出荷前の上玉が雛壇にゴロゴロしているを厳選して1玉お買い上げ、割れると大変なので転がらないように工夫してトランクに入れ、一服して城ヶ島に向かい再出発。到着してみればすでに1700近く、まあ安房崎の方まで行くわけではないので構わないのだが、磯をぐるっと回って、それでも山の上に登りラジコングライダーポイントまで往復して、帰路に就いた。結局、やはりちょっとカテゴリ「海軍」に引っかかってしまった今週末。実は、本日帰宅時点でふうこ号の走行距離は9880km、いよいよ来週末には1万km突破が見えてきた。

*1:間もなくオリバー・ハザード・ペリー級のゲアリーUSS Gary FFG-51と交代して横須賀の第15駆逐隊に配備予定