今日のたちかぜ君

ひゅうが君ポイントからは、15分ほどで本題の場所に到着する。
10月21日に撮影したように、退役したミサイル護衛艦たちかぜが長浦港に係留されているのだが、すでに実艦標的として供される予定の「飛翔体実験」(かいつまんで言うとミサイル発射実験)の予定されているらしい期日が過ぎ、姿を消していると思われるところ、あれほどネットに上げられた写真・情報の流出がピタリと止まってしまった。いなくなったらいなくなったで、残っているなら残っているで、なぜ誰も何も言わないのだろう? 言論統制?wwww 一帯、吉村昭の「戦艦武蔵」の世界になっていたりして・・・などと夢想しながら、某女史と現地へ行ってみた・・・

ら!

いた。よくぞご無事で・・・先日が今生の別れと思ってさよならをしたのだが、またお目にかかれるとは。いや、いいんですけど・・・何かあったの?

今日は、前回のような海洋観測艦すまAGS5103が右舷側にメザシで泊まっていないので、「しましまかぜ」と異名をとる?全容を収めることができた。
考えてみれば、ミサイル実射実験といっても、天候の問題もあるし、かんじんのミサイルの整備状態にもよるだろうし、必ずしも予定通りことが進むとは限らない、というか事実今回は予定通りには進まず延期となったことが明白。今月は年度計画中恒例の海演(海上自衛隊演習)の時期であるから、実射実験があるとすればその一環だったのだろうが、実験水域の確保の問題もあり、期間中なにがなんでも消化というわけにもいかないだろう。年度をまたいでしまったらどうするのだろうか、予定で海没処分となっているのを鉄くずで売却というような変更ができるのかどうかは知らないが、かつての護衛艦隊旗艦の姿を今しばらく見ることができるようである。

そんなわけで、2代目とのツーショットも改めて全容を収めた形で撮ることができた。
11月も中旬に足を踏み入れると、本当に陽が落ちるのが早くなる。もうひと月も前になってしまったので当然だが、英仏豪艦隊を撮りに通っていた頃、1700でなんとか撮れるか・・・などと言っていたのが信じられない位で、1700なんてもうすでに真っ暗である。

帰りがけに吉倉に寄ってみたが、すでにこのような状態で、しかもさすが海演期間中、戦闘艦が1隻もいない! Y2に実験艦あすかASE6102 が泊まっているのみ。寂しいなあおい・・・
1年半後に生まれ出んとして、今まさに胎内で艨艟の形象(かたち)をとりつつある艦と、命尽き果て、座して死を待つばかりの艦の運命が、入り江一つ隔てたところで交錯する。今週末、あなたもこのドラマを目の当たりにしてみませんか。