中国駆逐艦シンセン出港追撃戦

Blueforce2007-12-01

11月28日に入港した中国海軍の駆逐艦、シンセンが、本日出港。
どうもゲストとホストの思惑のすれ違いや、連絡の不徹底などが重なったようで、中国側からアナウンスのあった一般公開などは結局実施されず(まあ・・・無理でしょうなあ)、滞在中3日で離日となった。他にもいろいろ世間を騒がせたニュースがあったが、まあここでは触れない(^^;)
幸い、出港は運良く土曜に当たったので、撮ること自体は楽だ。今年何度目の上京なんだよ・・・などとボヤキつつも、tamo太郎さんも朝の飛行機でやってきた。307CCの車検上がりは明日なので、本日はまだ代車の306、朝一のスタフラでやってくるtamoさんを迎えに行くべく羽田へと急ぐ。
寝坊・・・というわけではないけれど、時間を読み間違えて、しかもそういう時に限って信号にやたらと引っかかって、遅れに遅れて羽田到着。しかし、機材の多い我が統合撮影隊としては、本音を言うとこういう時はハッチバックの車は助かる。なんでもかんでもトランクと後席に放り込んで、まずは晴海へ。

確かに、晴海一帯は厳戒態勢で、晴海通りのドン詰まり(あ、今はドン詰まりじゃないのか・・・)のプジョーの店のある交差点には機動隊がピケットを張っているのだが、毒にも薬にもならない306はもちろんノーチェックで通過、船客待合所に無事到着。デッキも先端部分は立入禁止になっているが、前面ロックアウトではなく、このようなアングルの写真も撮ることができた。しかも入港時と違い、同業者がワッサワッサと・・・
しかし、こうやって見ると、精一杯のステルスというか、目の焦点をボカしてジ〜ッと見つめていると、アーレイ・バーク級に見えて来なくもないね(笑)

恒例の貴さ〜ん、じゃなかったマストチェ〜ック!
前列、艦橋の上の一段目に設置されているのが、HQ-7艦対空ミサイル誘導用のタイプ345イルミネーター。原形となったクロタル用のDRBI51Cイルミネーターに似たJバンドの射撃指揮装置だが、光学誘導モードも備えるとされ、パラボロイドアンテナの反対側、右側に見えるのがそうかなとも思うのだが、ちょっと気になるのがその前、艦橋直上にあるシーアーチャーに似た球形の物体。これもどう見ても光学照準装置だよな・・・
タイプ345の後ろに一段高く設置されているのが、タイプ344射撃指揮レーダー。I/Jバンドの砲・対艦ミサイル両方の照準・誘導用レーダーになる。マストはかなりテーパーがきつい、ほとんど四角錐と言ってもいいほどの形状をしたモノコックマストになる。

トップに装備されるのはE/Fバンドのタイプ360対空・対水上レーダー。その前には航海用レーダーと思われるバーアンテナが見える。なお、各回転式レーダーは、私が見た入港・出港時とも恐らく電波特性の解析などを警戒してか回転を止めており、その分撮影は楽だった(いかづち・・・OPS-24Cがほとんど正面向いてねぇ〜!)

三次元対空捜索は後部マストに設置された一見SPS-48風のプレイナーアレイ形レーダー、タイプ381C、NATOコードネーム ライス・スクリーンが担う。周波数はCバンド、探知距離は100kmとのこと。その後ろに二次元対空捜索のタイプ517H-1が見える(木の陰になってわかりにくいので、また後で解説します)。このレーダーはロシアのNATOコードネーム ナイフ・レストを原型として開発されたものということで、Aバンドで探知距離は300km。

船体中央部。水上打撃力であるYJ-83のキャニスターは、いかにもハープーンといった趣の搭載レイアウト。
その前方には、下端で切れてしまっているが324mm短魚雷の三連装発射管が、その上にはチャフ・フレアランチャー?らしきものが見える。
興味深いのは後部マストの横、衛星通信アンテナ?のレドームの前にある丸い板。反対側左舷のものは三角になっており、ちょっと海自の速力マークを思い起こさせる。しかもこれ、ウインチを見ると遠隔操作の動力式のようで、そうだったらオートマーク?まあ1999年就役だから当然と言えば当然だが・・・

後部ヘリ格納庫。上に載っているマッシュルームのようなものは、当艦のCIWSとなる76A形37mm連装機銃。通常は砲身は後ろを向いているので、この写真ではフェアリングしか見えていない。なおこの機銃、妙に丸っこくて全体のデザインと比べると何となく違和感を感じさせるが、それもそのはずで元はブレダの40mmコンパクト機銃なのである。76形というのはもともとは有人機銃で、それを無人の遠隔操作砲に改良するにあたって中身をロシアの37mm機銃のままにブレダ風にアレンジしたのだという。コピーがライセンスなのかパ○リなのかは知らないが・・・なお、射程距離は9,500mとのこと。射撃指揮はその後ろに見えているタイプ347Gレーダーで行う。後ろに晴海大橋越に豊洲ららぽーとの屋外スペースが見えているが、軍艦のものものしさと比べて誠に非日常的な対比を見せる。

前甲板の56口径79A式100mm連装砲、HQ-7艦対空ミサイル8連装発射機。前述のように、HQ-7はフランスのクロタルを中国で国産化したものなのだが、同ミサイル発射機にはDRBI51C誘導用レーダー(当艦の場合は前述のようにタイプ345)を一緒に(中央部に)配置したタイプと別体配置にしたものの2種類があり、当艦のものは見ての通り別体式となっている。それにしても、ヨーロッパものは本当に見慣れないけれど、これってどっから見ても対空ミサイルじゃなくて対潜ロケットだよね・・・ちなみにこのミサイル、ランチャーは大がかりな割には射程は10kmとシースパローよりも短く、ほとんどCIWS的な役割しか果たさない。
ここで、そろそろ出港時刻が近づいてきたので、虹の橋に移動。こういう時、私はついギリギリまで粘ってしまうのだが、さすが現場慣れしているtamoさんは常に余裕を持っての行動を意識している。まあまあ、そう慌てなくとも10分もあれば着きますって・・・というわけで虹の橋に到〜着!

いよいよシンセンにもタグが取り付いて引き出す。岸壁には入港の時と同じ、五星紅旗がはためき歓送の在日同胞が・・・すごいなあ、そういえば私の隣で撮っていた人もシンセンが下を通過するとき手旗サイズの五星紅旗を(どこからか!?)取り出して振っていたっけ。写真も撮っていたけど、すごいなあ。なお、前方に見えるのは今回の寄港で警戒に当たった海保の巡視船、しきねPL109。tamoさんは「オッ!しきねが泊まっちょる!」と興奮していたが、私には漁船にしか見えません・・・

0954、まずホストシップのいかづちDD107が離岸。

先日のときわに続いて、正面がちの某花○氏のようなヘリ空撮アングルで狙ったいかづち。こちらも単艦行動のため、速力マークは掲出されていない。なかなかいつものような親善訪問と違い?気苦労も多かったに違いない。お疲れさまです。

最近、せっかく虹の橋で撮るならありきたりの形式写真アングルで撮るのも芸がないと思い始めたこともあり、今回も当初はシンセンもこのようなアングルで撮るつもりで、橋の支柱間ほぼ中央に陣取っていたのだ。しかし・・・知らない人に見せればヘリ空撮と信じて疑わないような迫力あるアングルで撮るのは確かに魅力的だ。まさに虹の橋ならではの醍醐味なのだが、そうすると自分の中の「記録屋」としての虫が疼き出す・・・後でライブラリーの写真として使えるようなアングルがなくていいのか?年に何回も撮れるような自衛艦と違って、次はいつ来るかわからない中国海軍だぞ!?
この写真を撮った後、しばし考えた私は、結局遊歩道をお台場の方に歩き出した。嗚呼!なんて私って小心者!(てゆーかポリシーないだけだと思う) しかし、この直前での意識のブレが、最大の危機を呼ぶことになる・・・
新たに陣取った場所は、いつものように橋脚までは行かず中心から二呼吸ほどお台場側に行ったところで、同業者が1人いた。金網があるためアングルにも制約のある虹の橋、私のレンズのラインナップでは100-400mmの手前側が比較的遠距離で画面いっぱいになってしまうので(そう、銀塩換算160mmではみ出すほどフネが画面いっぱいに広がるのだ なんたって最後は広角でないと収まらないんだから・・・)、28-80mmにすぐに切り替えられるように地面に立てて、リアキャップを緩めて乗っているだけにしておく。交換に許される時間は数秒しかない。もたもたしていたらフネはあっという間に撮れない位置に潜り込んでしまうのだ。
出港直後、埠頭がまだバックに写る辺りは縦位置で撮り、近づいて来るに従ってズームアウト、立っている目線の位置では金網の目がうるさいので(超望遠域では画角的に金網の目の間を抜けるので撮影に問題はないのだが)足下に開いている欄干?の間から撮るのだが、これだと地面に寝ての撮影となる。フネが進んでくるにつれて、姿勢が変わるためその保持が難しくなって一度体を起こしてブレイクダンスのようにケツでくるっと回ったのだが、その時「コツッ」と何かがつま先に当たったのを感じた。立ててあったレンズだ。しかし、今それに構っている暇はない。
そこから数カット撮った後、いよいよシンセンは近づいてきて、レンズ交換用〜意!と後ろを振り向いたのだが・・・
!!!!!
ない!レンズがどこにもない!
一瞬、頭の中が真っ白になった。足で蹴ってからほんの数秒である。いったいどこに????いや、今それを探している、それ以前に考えを巡らせている時間はない。とにかく撮らなきゃ!100mm側で全体を撮れるところまで、それ以降は部分クローズアップに切り替えて・・・とにかく、レンズのことは今は忘れろ!

パニックの最中でなんとか撮れたのがこのショット。いや、マジで危なかった・・・いつもなら完全にレンズの方に意識が行ってしまって、シャッターを押すことすらできなそうなところだが、最近現場度胸がついたか、完全に思考を切り替えて100mmの最手前側で撮り切れるところまでシャッターを切り続けたのだ。しかし、やはり平常心を失っているので原版はフネが全然中央に来ていないが・・・でも、タグもすでに邪魔にならない位置まで離れているし、アングルも(日和った結果とはいえ)なかなかバランスの取れた感じに仕上がったのではなかろうか。

艦橋構造物周りのアップ。HQ-7ランチャーの後ろに一見VLS風のスペースが用意されているが、後日装備を予定しているのだろうか。ちょっと!軍楽隊の人、ビデオカメラで自分撮りしてますよ!ちゃんと仕事に集中して下さい!wwww

船体中央部。YJ-83のキャニスター、前述の速力マーク風の丸と三角の形象物が見える。本当に中国版速力マークなのだろうか。後部マストのタイプ381Cの後方に、前述のタイプ517H-1二次元レーダーが見える。
シンセンの主機は、CODOG*1と蒸気タービンの2説があり、西側艦艇と異なりなかなか真実はわからないのだが、煙突を見ればヒントにはなるかもしれない・・・と、アップでの撮影を目論んでいたのだ。ところが、レンズパニックでそこまでの余裕はなく、当初予定のように真上からなら排気音や匂いでわかったのかもしれないが、ここまで斜め上ではそれも無理。
もしCODOGであるならば、撮影時はディーゼルでの推進であるから、もう少し写真にも黒煙が見えそうなものである。なにせ我が日本のおおすみ輸送艦でさえ、あれほどの盛大な黒煙を上げるのだ。こういうことを言うのは失礼かもしれないが、あれだけ国内の大気・水質汚染で斯界を賑わせている中国が、軍艦だけ公害対策がバッチリというのも考えにくい。おおすみ型でも、「もっとお金かければ黒煙もだいぶ減るらしいんですけどねえ・・・」と乗組員の方の話を聞いたことがある。一つ上の写真では煙突からチロチロ水蒸気が上がっているのが見える。もちろん、軍艦の煙突は家屋についているものとは違い、外形はあくまでフェアリングで、この太さの一本筒が入っているわけではない。補機や艦内からの排気筒など何本もの管がまとめられているので、水蒸気が出ているからといって蒸気タービン艦というわけでもないのだが(大体蒸気タービン艦でも煙突から水蒸気が出るわけはないのだが)、上構にはガスタービンエンジン用の吸気口ルーバーも見あたらず、同型艦のない1隻のみの多分に試験的な性格の艦であることを考え合わせると、私の素人判断では当艦は蒸気タービン艦ではないのかと・・・
その後ろ、ヘリ格納庫の上には、76A形37mm連装機銃と、対応して各1個のタイプ347G管制レーダーが見える。ハンガーの構造物の前に窓が開けられているのが、戦闘艦にしてはちょっと珍しいかな。
とまあ、子細に眺めていくとこのようにいろいろなことが考えられるのだが、それもこれも虹の橋があったればこそである。世界最強第7艦隊旗艦、ベールに包まれた国の謎の新鋭艦・・・いかなる軍艦であろうと、ヘリをチャーターするなど思いもよらない一般の艦船ファンが、上空から思いのままに撮影することができるのは世界中で東京港しかない。東京に生まれて、軍艦好きにならずしてどうする!wwww

搭載のヘリ、Z-9Cはよほど自慢の装備なのか、寄港の全期間を通して外に出されていたようだが、この後城南島の沖辺りでハンガーにしまわれたらしい。機体の下には先日横須賀新港に寄港して一般公開を行ったイギリス海軍フリゲイト、モンマスのレポートで解説した着艦拘束装置と同じ物が設置されており、ここでもアメリカ流のベアトラップ/RASTとは異なり、ハードは完全にヨーロッパのものであることがわかる。
・・・終わった。我に返ると、やはりレンズはどこにも見あたらない。その時戻ってきたtamoさんによると、私は相当テンパッていたらしい。「ない!レンズがない!」と狂ったように走り回っていたそうである(笑) まさか海に落としたか・・・いや、転がって下に落ちるほどの隙間はない。それでは車道側?と思って見ても、見あたらない。橋の上は結構な勾配がついているので、転がっていくこともあり得るのだが、球形ではあるまいしそんな何百メートルも転がることはあるまい。あれだけ大きなものだから車が踏んだらかなり大きな音がするはずだし、乗用車だったらただでは済まないはずだ。私の撮影場所には同業者が1人いたが、ほんの数秒、しかもフネ屋だったら一番大事な瞬間でまさか泥棒を働くはずもない。どう考えたって置き引きがいるような場所ではないのだ(笑)さて・・・
しばらく探し回ったが、それほど隠れるような場所もなく、どう考えてもないし、この後シンセン追撃戦で観音崎まで行かなければならないので、下まで降りてきた。一応管理事務所で拾得物がないかどうか聞いてみたが、予想通り?ないとのこと。
考えられる可能性としては、一緒にいた同業者が泥棒だったか、道路をずっとお台場側に転がっていったしか考えられない。どうせお台場から海底トンネルで大井埠頭に抜けて湾岸に乗ってもそれほど遠回りにはならないので、虹の橋を経由して路肩を見ながら行くことにした。tamoさんにじっくり注視してもらい、左車線をちょっとゆっくり目で走る・・・橋中央部までは逆勾配なので、落ちている可能性は0だ。中央を過ぎて下り勾配に変わり、私のいた場所に近づくと・・・
あった!路肩の段差はなんとコの字形にオーバーハングしており、そこにスッポリはまり込んでいたのだ。どうりでいくらガードレールから身を乗り出して足下を見ても見えないはずだよ、しかし停まろうと思ってもそこは駐停車禁止の橋の上、ものすごい勢いでトラックやらが後ろから追いかけてくる、今回は無理だ、もう一度トライ! というわけで、お台場に渡ってまた橋を引き返し(何やってんだ俺は・・・)もう一度同じ道を走る。なにせ半分高速のような規格の道路だ、Uターンだって簡単にはできない。しかも、今度も後ろに大型車にぴったりつかれたらアウトだから、うまく車の流れを読んで、パッと停まって速攻回収しなければならない。いずれにしても2人で良かったよ・・・
それでも、また回収地点の前になっていいタイミングで後ろから乗用車が追いかけてくるのだが、今度は走り過ぎるわけにはいかない。ハザードを出して路肩に寄るような動きを見せる。後続車はまさかこんな所で車が停まるとは思わないから、後ろからはパッシングとクラクションの嵐が襲ってきたが、tamoさんが決死の回収作戦で奪還成功! 見たところ傷もないようだ。良かった〜今レンズ買う金ないよ・・・
しかし、これで30分ほどロスしてしまい、観音崎でシンセンを抑えられるかどうかがが怪しくなって来た。当日記で何度も書いているけど、フネはコンスタントに走れば本当に早いから・・・決死の追撃作戦の結果、この間のときわの時と同じく鶴見のところで追い抜いたのを確認したが、それでも安心はできない。

場面は飛んで横須賀。馬堀海岸のところで再び沖が見渡せるようになるが、そこに見たのは嗚呼、併走するシンセンの姿。あ〜パキスタンの時と同じだ、ここで併走だったら絶対灯台まで上がるのは無理・・・しかし、今はとにかく観音崎まで走るしかない。
というわけで、辛うじて先行はしたものの、やはりとても灯台まで上がる時間はなく、6月のパキスタン艦隊とまったく同じ展開に。いや、あの時よりは30秒ほど余裕があったかな?wwww とりあえず磯の突端まで、パキスタンの時よりはダッシュせず、小走りで向かって(それでもいっぱいいっぱいかい!wwww)なんとか押さえたが、一帯漁船やら得体の知れないボートやらでいっぱいで、どのみちまともな写真になんかなりゃしない・・・
しかも、この後信じられないことに、一列で航行しなければいけない浦賀水道航路で、右側に併走しだしたバカ小形コンテナ船がいて、真横のアングルが全滅・・・! 東京マーチスから何度も呼び出しを受けつつもズーズー弁で聞こえが悪い風を装って、結局追い抜いて行きやがった。まるで観音崎で撮っている人間のために目隠しをするかのように立ちはだかったこの第三○○丸、中国の然るべき機関の手先なのではないかと(それならまず虹の橋での撮り放題をなんとかしろやwwww)いや、逆に船長軍艦マニアだったのか!?

間もなく針路180度への変針点、中央第2灯標へとさしかかる。コンテナ船は完全に抜き去って先行していった。すでに搭載のZ-9Cはハンガーに収容されているのがわかる。これが、28日の入港以来追いかけたシンセンを見た最後の瞬間になった。さらばじゃ〜また再来年*2来いよ〜!

シンセンを見送った後、この様子を灯台で撮り放題と誠に羨ましいごつさんと合流し、改めて灯台まで上る。どうやら先行して出ていったいかづちがすぐ戻ってくるらしいのだ。
通常、来航艦艇出港の場合は、見送りがてら親善訓練を催すのが通例だが、今回は何から何まで異例につき、訓練も行われないらしい。招かざる客・・・というわけではないけれど、海自・海幕としては、今回の来航は・・・いやいや、国際親善に一国民が水を差すようなことは言いますまい。
というわけで、灯台の上で東京湾を一望し3人で待つことしばし、50分ほどでいかづちは帰ってきた。ちょうど観音崎から90度の位置にある中央第2灯標を通過するところ。手前の第3緑灯標との間を南航船がすれ違っていく。海面に船が引かれているわけではないので、実感を持っていただけない船舶航路の概念が、この写真を見ることでおわかり頂けるのではないだろうか。
これにて、今回のシンセン追撃戦はすべて終了、朝に羽田でおにぎりを2個食べただけのtamoさん、朝から何も食べていない私は、ごつさんも巻き込んで遅い昼飯を食いに七里ヶ浜へ向かったのであった。

*1:COmbined Doesel Or Gasturbine 低速側をディーゼルエンジン、高速時のブースト用にガスタービンエンジンを用いる方式 海自にはあぶくま型や先般退役したいしかり型など、DEタイプの護衛艦に採用例がある

*2:2008年は今回の中国海軍来航の返礼として海自の艦艇が中国を訪問するので、以降両国艦艇の交流が定期化するとしても中国艦艇の来航は2009年以降となる